第17話 閑話 この世界について
早く現代兵器を出したいカトユーです。B-1ランサーカッコいいですね。ぜひ大量配備して活躍させたいです!
そんなこと言いつつも、今回は兵器が一切出ないです…。すみません。
翌日も昨日と同じようにひたすら馬車で移動した。ただ、昨日とは違ってディッカー達と話ながらの移動だったので幾分かはマシだった。
それに、興味深い話というよりは知っておくべき知識を色々と教えてもらった。
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今回は人間視点でのこの世界の歴史だ······。
文献に残る人類の歴史は三千年程昔の神話時代まで遡る。もちろん、この時代は伝説に近いもので本当かどうかはわからない。
最初の人類はエルノルン大王と呼ばれる男だ。この男は神界から降りてきたとされ、半神半人の不思議な存在だった。その後、彼は空気中の魔素を凝縮し、マイネルとフォルートと呼ばれる二人の女性を造りだし、子孫が残された。この事から人類は魔素から造り出された存在だと現在は解釈されている。また、子孫を残したエルノルン大王は千年もの間生きていたと言われている。
次の時代は分裂時代と呼ばれている。この時代に人間すなわち人族からエルフやドワーフ、獣人に分かれていったとされている。なぜ、こんなことが起こったのか?これは今でもよく話題になるが、定説では神の血をひいたエルノルン大王の子孫の一部が遊びとして偶然造り出された存在とされている。ただ、この説は獣人の存在については説明出来るが、エルフとドワーフのモチーフがわからないことだ。こちらもまた、学者達が証拠を探している。この時代はエルノルン大王の死語五百年程続いたとされている。
分裂時代の後、各種族はどうなったのか?それは次の時代で分かる。分裂時代の次は安定時代と呼ばれている。この時代は、エルフ等の新生種族が世界各地へと分散・定住していったとされる時代だ。人族は世界各地へと勢力を伸ばし、エルフ等は森林への移住が進んだ。これもまた五百年程で終わったと言われている。
最後は今日まで続く平争時代だ。これは文字通り、平和な時期と争乱の時期が交互にやってくる時代だ。何故このような事になったのかというと、安定時代末期にはすでに人族同士の争いが絶えることなく起こって、それが世界全体に広まってしまったのだ。その後、戦国時代のような戦の日々が続いた後、何人かの将が大陸を統一し王朝を成立させた。王による支配により、ある程度は支配出来たのだが数百年も経つと組織には綻びが生じ、たちまち瓦解してしまう。そんなことを繰り返し、今へと繋がっている。
現在は一応、平和な時期とされている。
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次はこの世界の地理について。
この星?には巨大な大陸が一つと大小様々な島がある。大陸の名はエルノーと呼ばれている。エルノー大陸は東西に長く、中央に星天山と呼ばれる非常に高い山がある。エルノー大陸は基本的に、温帯のような気候で所々に砂漠やジャングルなどがある。らしい。と言うのも、昔ある交易商の記録に書かれている程度で、誰も見たことがないそうだ。
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最後はこの世界の人口構成だ。この世界にはまだ戸籍等は存在しないので、正確な値は分からないが、人族が八割、残りはその他の種族だ。驚くべきことに、これでも人族の割合が少ないそうだ。百年程前までは人族が九割以上も占めていたそうだ。
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以上が今日一日をかけてディッカー達に教えてもらった事だ。意外だったのが、無口なフェルディが歴史の話になると饒舌になることだ。あんな生き生きした顔の人初めて見た······。
そんなこんなで、今日一日は勉強会となったのだった。
次回!
突如、魔物に襲われるハルノリ達。彼らは魔物の相手にどう戦うのか!?
お楽しみに!
※明日投稿します。たぶん。




