第42話 エヴァ覚醒する!
クレオの能力の高さも素晴らしいが・・・
••✼••リトキヤ領境界••✼••
トロ達は、リトキヤを発ってリクツネフへ向かうと、途中で寄る事になる『マウケサ村』が見えてきた。
幸い関所の前後だけは石畳となっていたので、道路の整地がバレずに済んだ。
トロの行う整地は、轍に足を取られて捻挫したのに対しての、ただの腹立ち紛れだ。
整地は憂さ晴らしでやってるのに、人に知られたらきっと他も同じようにして欲しいと頼まれるに違いない。
そして、『マウケサ村の関所』に到着。
••✼••マウケサ村関所••✼••
「ここは、チレカとリトキヤの領界の関所である
冒険者プレート、または商人プレートを掲示するように
もしどちらも無ければ、1人3000Tiaだ
従魔は一体につき、2000Tiaだよ」
「はい・・・コレ!」
「!!・・・」
トロ達は、冒険者プレートを関所の番人に見せた。
ロンデル達は冒険者として登録していたので関銭は要らなかったが、シシーとリリーとレレーは、1人に2000Tiaずつ支払った。
またその内に、シシーとリリーとレレーにも、冒険者として登録してもらえらように、トスター伯爵にでも頼んでみるか。
「あ・・・貴女はサファイア級冒険者なのですか?!」
「え? あ、まあ・・・(汗)」
「人族に初代勇者レベルのサファイア級の冒険者?! いやあ、驚いた!
あ、いえ、失礼いたしました!
まさか人族にもサファイア級の冒険者が今現在にも居たなんて、少々驚いたもので
魔族の冒険者なら、それほど珍しい訳では無いのですが・・・」
「いえいえ! 気にしないでください!」
「「「「・・・」」」」
『人族に初代勇者レベルのサファイア級の冒険者・・・』
『魔族の冒険者なら、それほど珍しい訳では無い・・・』
そんな言葉を魔族の人から聞いて、トロの方か驚いた。
魔族の関所の番人からのその物言いからすれば、魔族にはサファイア級の冒険者がわっさわっさ居るみたいに聞こえる。
漠然と不安になるトロ達だった。
「ど、どうぞお通りください!」
「どうもありがとう」
関所の番人が、トロがサファイア級だと知って、こんなにもあからさまに怯えるとは。
それほど今のこの時代では、サファイア級がどれほどの高貴な存在なのかを知るのだった。
そんな話を聞いていたクレオは、益々劣等感に苛まれる。
『うぬぬ・・・僕も絶対にもっともっと強くなってやる!』
拳を握りしめて決意を固めるのだった。
クレオは、ずっと新しいスキルを発現できるようにと、イメージ・トレーニングを欠かさない。
そんな時、クレオが急にこんな事を言ってきた。
「トロさん!」
「お! なんだいクレオ?」
「「「・・・?」」」
「もし、余ってる剣があれば、貸してくれませんか?」
「「「?!・・・」」」
「剣? クレオは、催眠術だっただろう?
クレオに剣なんて、ひつよ・・・ハッ!」
「・・・」
「!・・・」
一瞬、クレオの表情が暗くなった。
『クレオに剣なんて必要ない』と言いかけたトロは、クレオの顔を見てハッ!とした。
クレオの表情は、何か強く決意したものだ。
クレオが催眠術師だからと言って、『剣など必要ない』なんて言ってクレオの気持ちを否定してしまうと、せっかくのクレオの向上心を崩してしまうかも知れない。
そんな事をしてしまうと、トロも以前のパーティーの奴らと同じだ。
何かを成し遂げようと決意するクレオの頭を押さえる事などしたくない。
そう思って、トロはクレオの要望を、何も理由を聞かずに受け入れた。
「わかった! では・・・」
ゴソゴソ・・・
「コレを、使ってみてくれ」
「これは・・・!?」
トロがマジック・バッグから取り出したのは、トロが遊び半分で種生成で作り出した『ミスリル・ショートソード』だった。
だが決して、ゴミなどではなく、(攻撃力+25%)(攻撃速度+25%)のダブル・ユニークだ。
攻撃力と攻撃速度の上昇率が半端ない!
「綺麗な剣ですね!」
「だろ? ワイサの持つ剣ほどじゃないが、このクラスの剣なら、なかなかの逸品だと思うぞ!
買えば、300万Tiaは下らないだろうな」
「300万?! すごい! いいんですか? こんなすごい物を」
「ああ、まだまだストックは余るほどにあるんだ
気にしないで使ってやってくれ!」
「あ、ありがとうございます!!」
「「「ふふふ・・・♪」」」
ミスリル・ソードを満面の笑顔で掲げるクレオを見て、皆んな自分の事のように喜び微笑んだ。
それからと言うものクレオは、実際に剣を持ち振るう事で、一層イメージ・トレーニングの効果があったように感じていた。
そんな時だった!
轍の泥濘るんだ道を固めながら進んでいたとき、森の陰から、ビッグ・レッドボアがエンカウント!!
そしてその時! クレオの習得スキルに、【剣術催眠1文字斬りLv1】と、【剣術催眠スラッシュLv1】が増えていた!
■===========■
・⋯━☞STATUS☜━⋯・
■===========■
名前 クレオ
性別 男/女
年齢 15
種族 人族
職業 催眠術師
・⋯━━☆★☆━━⋯・
状態
【健康】
・⋯━━☆★☆━━⋯・
LV 430
HP 530
MP 3942
STR 62
ATK 66
DEF 33
DEX 62
INT 209
MAT 41
SPD 62
LUK 103
EXP 5700952
・⋯━━☆★☆━━⋯・
習得魔法
【電撃魔法Lv4】【ヒールLv4】【ハイ・ヒールLv4】
【ピュリフィケーションLv4】
・⋯━━☆★☆━━⋯・
習得スキル
【闘志向上催眠Lv6】【倦怠感催眠Lv6】【混乱催眠Lv4】
【恐怖払拭催眠Lv4】【狂戦士催眠Lv5】【限界突破Lv5】
【隠密Lv4】【眠りLv4】【索敵Lv4】【変身Lv5】【鑑定Lv4】
【自己闘志向上催眠Lv2】【自己防衛力向上催眠Lv2】
【剣術自己催眠1文字斬りLv1】【剣術自己催眠スラッシュLv1】
・⋯━━☆★☆━━⋯・
称号
【奮闘する者】
・⋯━━☆★☆━━⋯・
資格
【アクアマリン級冒険者】
■===========■
「グヲオオオア━━━ッ!」
「来るぞ!」
「なっ?! なん・・・だ・・・コレ?」
「お、おい! クレオ! どうした?!」
「なにかステータスに増えてる・・・」
「なんだ?!」
トロは、自分のステータスを見て固まってるクレオを見て、このままではビッグ・レッドボアの攻撃を受けてしまうと思い、慌てて『茨の縛り』を発動!
「?!・・・茨の縛り!!」
パシィ━━━ッ!
「グヲウッ!!・・・」
ドスン・・・
「「「?!・・・」」」
トロの茨の縛りにより、ビッグ・レッドボアは縛られてその場に倒れた!
「クレオ! お前が、やってみろ!!」
「え?・・・は、はい!!」
「「「・・・」」」
クレオは、自分のステータスを見て驚いている様子だった。
トロが、ビッグ・レッドボアを、【茨の縛り】で無効化しているので、攻撃を受ける心配はない。
実のところトロは、クレオのステータスを見て、【剣術自己催眠1文字斬りLv1】と、【剣術自己催眠スラッシュLv1】が増えている事を知っていた。
気付いたのは、ほんの数十分ほど前の事だった。
トロは、クレオが密かに何かを成し遂げようと頑張っている事に気付いていて、なんとなくだがそれは催眠術に関係あると察していたのだ。
だから、時々クレオのステータスを見ては確認していたのだ。
それを、ナディー達にも密かに話していた。
皆んな、クレオの新しいスキルの効果に期待ワクワクだった。
「んんんんん~~~・・・」
「「「「・・・・・・」」」」
クレオは、【剣術自己催眠1文字斬り】をイメージした!
ワイサが1文字斬りを繰り出す前には剣が光るのだが、クレオの剣にもワイサと同じ現象が起きた!
フォン・・・
「あれは?!・・・1文字斬りの時に剣が光る現象!!」
「剣が・・・光ってる!」
「綺麗・・・」
「・・・っつぉおおおおりゃあああああああああ~~~!!」
ダダダダダダダダッ!
クレオが光る剣を振りかぶって、ビッグ・レッドボアに向かって突進!!
そして・・・
「いやあああああ━━━っ!!」
ズバッ!!
「「「「・・・!!」」」」
「グヲオゥッ!・・・」
ドタバタ・・・
「「「「おおおおおお~~~!!」」」」
「やっ・・・やったあ!!」
「やったなクレオ!!」
「すっごお━━━いっ!!」
「やりやがったな! コンチキショー!!」
「素晴らしいですわあ~~~!」
パチパチパチパチパチパチ!
「いや・・・あ、ありがとうございます(照)」
クレオの放った1文字斬りは、ビッグ・レッドボアの急所である首筋を切り裂いた!
ビッグ・レッドボアに与えたダメージはそれほど大きくはなく深い傷ではなかったが、急所だったために意識を失い倒れ、痙攣しながらもしばらく経った後に絶命した。
流石にワイサほどの攻撃力には程遠いが、いずれは今のワイサくらいには強くなれるだろうと思ったトロだった。
また、ワイサもクレオに対して漠然としたライバル心に燃えたのだった。
なぜならワイサは、レベルを上げてTSPを稼がなければ、新しい技を覚えられない。
なのにクレオは、一度見た他人の技を自己催眠で再現できるのだから、考えればある意味恐ろしい能力である。
単純に考えても、どんな大技でも見てイメージトレーニングして自己催眠するだけで、再現できてしまうのだから。
そしてクレオは、レベルが1上がった!
この時、エヴァも同時にレベルがかなり上がった!
ところが・・・
『レベルが1上がりました!』
「おっ! レベルがあがった!」
『レベルが1上がりました!』
「あっ! 私もレベルが・・・」
『レベルが1上がりました!』
『レベルが1上がりました!』
『レベルが1上がりました!』
「あれ?」
「ん? どうしたんだエヴァ?」
「「「・・・???」」」
「職業が・・・」
「へ? 職業?」
トロは、エヴァのステータスを見てみた!
■===========■
・⋯━☞STATUS☜━⋯・
■===========■
名前 エヴァ
性別 女
年齢 15
種族 魔族/サキュバス
職業 召喚魔術師
・⋯━━☆★☆━━⋯・
状態
【健康】
・⋯━━☆★☆━━⋯・
LV 165
HP 265
MP 2290
STR 106
ATK 114
DEF 64
DEX 67
INT 705
MAT 25
SPD 41
LUK 64
EXP 629771
・⋯━━☆★☆━━⋯・
契約精霊
【シルフLv1】
・⋯━━☆★☆━━⋯・
習得魔法
【ヒールLv3】【ハイ・ヒールLv2】
【ピュリフィケーションLv3】
・⋯━━☆★☆━━⋯・
習得スキル
【隠密Lv3 】【索敵Lv4】【鑑定Lv4】【限界突破Lv2】
・⋯━━☆★☆━━⋯・
称号
【精霊を呼び出せし者】
・⋯━━☆★☆━━⋯・
資格
【オパール級級冒険者】
■===========■
「なんだこりゃあ!! 『召喚魔術師』だってえ?!」
「「「「ええええっ?!」」」」
なんと! エヴァの職業が、『召喚魔術師』となっていた!
今のエヴァよりも高いレベルのビッグ・レッドボアを倒したのだから、エヴァに入る経験値も結構な数値になっていたのだ。
そして称号には、『精霊を呼び出せし者』となっていた!
「召喚魔術師ってなんなのトロ?」
「いやあ・・・たぶん、とんでもない力を持った精霊を召喚できるんだと思う」
「「「「ええええ~~~?!」」」」
これには、エヴァ自身も驚いていた!
そして、エヴァの頭の中に何者かの声がハッキリと聞こえた。
『やっと貴女は目を覚ましたのね・・・』
「え?!・・・え? え?」
「ん? なんだ、どうしたエヴァ?」
「い、今、声が・・・」
「「「声?」」」
エヴァの頭の中に直接響くように聞こえてきた声とは、以前からエヴァには時々聞こえていた声だった。
『これまでにも貴女には声をかけてきたけど、やっと・・・』
「この声って?!」
「なんだ? どうした! どうしたんだ?!」
「声がなんなのよ?!」
「なんの声だ? なんにも聞こえないぞ?」
「ですよね?」
その声は、エヴァにしか聞けえなかった。
「え? じゃあ、私にだけですの?」
『私は、風の精霊シルフ・・・』
「シルフ?」
「シルフだってえ?!」
「「ええっ?!」」
なんと! エヴァの頭の中に直接響くように聞こえていた声の主とは、風の大精霊シルフの声だったようだ。
トロは、驚いた!
シルフと言えば、地球では地水火風の四大精霊の1つとして伝えられている大精霊である。
漫画アニメやゲームなどにもよく登場するメジャーな存在である。
トロにとって、ワクワクする名前た!
そんな絶大な力を持つ精霊から声がかけられるなんて!
だが、少し事情が違うようだ。
『今のレベルの貴女では、私の全ての力を貸すことはできません』
「えっ?! それは、どういう事でしょうか?」
「「「「・・・???」」」」
『先ずは、私の最も弱い力の『カマイタチ』をお貸ししましょう』
「かまいたち?」
「カマイタチ! それも風の精霊の力なのか!?」
「なによトロ! いったいなんだって言うの?!」
「何が起きているんだ?」
「精霊っているんだ?」
「エヴァ、シルフはいったい何て言って・・・」
「えっと、ですね・・・
実は、風の精霊のシルフという方からの声が聞こえてきたのですが、どうやら今の私のレベルでは、シルフ様の全ての力は使えそうもないそうなのです
ですので、今はシルフ様の最も弱い力の『カマイタチ』という力を貸してもらえるそうなのですわ!」
「最も弱い力でマイタチかあ! それは楽しみだ!
凄いじゃないか! エヴァ! 君の力は、精霊を召喚して、精霊の力を使うことがてきるんだよ!」
「まあ! そうだったのですの?!」
「「・・・?!」」
おいおい・・・
当の本人が、それでどうするの?
ってかまあ、この中で1番理解しているのはトロなので、先ずはトロは皆んなに『召喚魔術師』とはどんな職業なのかを、あくまでもトロの知る召喚魔術師について説明した。
それから、直接実践してみた方が理解しやすいだろうからと、魔物の討伐でエヴァに実際に精霊を召喚させてみる事にした。
「俺の知る『召喚魔術師』とは、契約を結んだ精霊を呼び出すことができて、その精霊の絶大な力を発揮することができるんだ」
「「「「おおおお~~~!」」」」
「だが、精霊にも属性があり、また精霊の種類によっても、どんな魔法やスキルを発動できるのかは違ってくるはずだ」
「「「「ふんふん・・・」」」」
「今のエヴァの契約済みの精霊は、【シルフLv1】となっている」
「「「「ふんふん・・・」」」」
「だが、【シルフLv1】では、『カマイタチ』という力しか貸してもらえないらしいが、どれほどの力があるのかは分からない
とにかく使ってみなきゃね!」
「はい! 頑張りますわ!」
「「「~~~♪」」」
こうしてエヴァは、次の戦闘で精霊シルフの力を使ってみることになった。
••✼••リクツネフ・マウケサ街道••✼••
『ビッグ・フォレスト・ディア4体が現れた!』
『ビッグ・フォレスト・ディアAが身構えている!』
『ビッグ・フォレスト・ディアBが身構えている!』
『ビッグ・フォレスト・ディアCが身構えている!』
『ビッグ・フォレスト・ディアDが身構えている!』
「コイツら、ピョンピョン跳ねながら飛び掛って来るから気を付けろ!」
「「「「はいっ!!」」」」
『ビッグ・フォレスト・ディアBがワイサに攻撃!』
「?!」
『ワイサはパーフェクト・バリアを張った!』
ガキィ~~~ン!
「くっ!・・・」
『ワイサの攻撃! スラッシュ!!』
「スラッシュっ!!」
ズパァ!!
「ぎゃふっ!!」
『ビッグ・フォレスト・ディアBに3758ポイントのダメージを与えた!』
「あちゃ! 仕留めきれなかった(汗)」
「油断するなよワイサ!」
「は、はい!!」
『続けてワイサの追い討ち! 一刀両断!!』
「ほわぁちゃあ━━━っ!!」
ザンッ!! ドサッ・・・
『ピカイビッグ・フォレスト・ディアBに15032ポイントのダメージを与えた!』
『ワイサはビッグ・フォレスト・ディアBを倒した!!』
「チッ! 俺としたことがディアごときを一撃で仕留められなかったとは情けない!」
「ワイサ! どんな相手にでも手を抜くなっ!
少しの油断が命取りになる事だってあるんだぞ!」
「あ、あうわ・・・は、はい! すみません師匠(汗)」
『クレオの闘士向催眠の発動!』
キィイィイィ~~~ン・・・
「遅れてごめんなさい!!」
「ああ、助かる!」
『トロの闘士が上がりステータスが1.6倍になった!』
『ワイサの闘士が上がりステータスが1.6倍になった!』
『ナディーの闘士が上がりステータスが1.6倍になった!』
『エヴァの闘士が上がりステータスが1.6倍になった!』
『クレオの倦怠感催眠の発動!』
キィイィイィ~~~ン・・・
『ビッグ・フォレスト・ディアAのステータスが45%下がった!』
『ビッグ・フォレスト・ディアCステータスが45%下がった!』
『ビッグ・フォレスト・ディアDのステータスが45%下がった!』
「エヴァ! やってみろ!!」
「はっ!・・・はいですわっ!!」
『エヴァの召喚魔術の発動!』
「我今、エヴァの名において、風の大精霊シルフに願たまわる!
我の声を聞き、我の言葉に耳傾け、我の願いを叶えたまえ!
汝 風の大精霊シルフのお力にて、我等に危害を加える者達に裁きの刃を放ちたまえ!!」
ピキィ━━━━━━ン!!
「「「「?!・・・」」」」
ビョオオオオオ~~~!!
「「うわあ~~~!!「きゃあ~~~!「ひぃええ~~~!」」」」
エヴァが詠唱を唱え終えた瞬間!
辺りが一瞬暗くなったかと思えば、嵐の如く強風が吹き荒れ1点に集結し、その風が妖精のような羽を持つ美しい少女の姿に変化した!
まるで人の等身大にまで大きくなった『ネズミーのティンカーペル』のような姿だった!
風の大精霊シルフは、3枚の三日月型の圧縮空気と真空に包まれた刃を生成し、魔物目掛けて放った!
風の刃は、目にも止まらぬ速さで魔物達を両断!!
『切り裂きなさい!! カマイタチ!!』
ブォン!・・・シャキィ━━━━━━ン!!
ズバズバズバッ!
「「「「「?!・・・」」」」」
『ビッグ・フォレスト・ディアDに10656ポーションのダメージを与えた!』
『ビッグ・フォレスト・ディアCに10525ポーションのダメージを与えた!』
『ビッグ・フォレスト・ディアAに10498ポーションのダメージを与えた!』
バタッ! ドタッ! ドサッ!
『トロ達は、魔物達を殲滅した!!』
『トロ達は、戦闘に勝利した!!』
「「「「うおおおおおお~~~~~~!!」」」」
「なん、なんて事でしょう?! こんな事が・・・(汗)」
なんと! エヴァの召喚魔術で召喚されたシルフは、3体のビッグ・フォレスト・ディアを一撃で倒してしまった!
ロンデルやシシーなどの従魔達は出番無しだった。
「私の出番無し?」
「まあ、仕方ありませんな!」
「さすがだぜ!」
「精霊すげぇ~~~」
トロは唖然・・・
ナディーは苦笑しながら立ちすくむ。
ワイサは拳を握りしめ・・・
クレオはビビって膝を付いていた。
「凄いですわあ! 凄いですわあ~~~!!
皆さん、見ましたか! 私の召喚魔術を!」
「あ・・・ああ、見たとも・・・(汗)」
「なんなのよこの威力? 信じらんない・・・(汗)」
「3体のディアを一撃って、マジかよ・・・(汗)」
「これでシルフのレベル1? 馬鹿げてる・・・(汗)」
「何この切り口?!・・・
俺の一刀両断でもこんな綺麗な切り口になんねぇぞ・・・(焦)」
「あ・・・圧倒的じゃないか・・・エヴァ?」
「はあい! ありがとうございます!」
「「「「・・・・・・(汗)」」」」
トロ達は、エヴァの召喚魔術の威力の凄まじさに圧倒されていた。
とんでもない奴が仲間になったものだ。
流石のワイサも手が震えていた。
もしシルフのレベルがカンストしたなら、どんな威力になるのか?
想像しただけでも、身が震えた・・・
だが、クレオは燃えていた!
もしかしたら、催眠術でエヴァの召喚魔術を再現できるかも知れない?!
そう考えたクレオは、今度はエヴァの召喚魔術のシルフ召喚をイメージ・トレーニングをするようになった。
そしてその片鱗は、すぐに現れた!
エヴァ、ついに覚醒!
精霊の力は恐ろしい・・・(震)




