パーティーの準備
「私は何となく買い物に来ただけだよー!」
南は少し怒った雰囲気で言ってきた。
「ほんとだな?」
「何で私怒られてる雰囲気なってるの!?えっ、私何もしてないよね?」
「そうだな、まあ買い物に協力してもらおう。」
「…行くよ。」
南は黙って僕の手を引っ張った。着いたのはチョコレートのコーナー。
「南の好きなものを買いに来たんじゃないぞー。」
「そんなのわかってるよー!プレゼントのお菓子がチョコレートだったら、ちょっとリッチな感じがすると思うだよね。」
「なるほどなー、勉強になります。」
龍介は真面目に南の話を聞いていた。
「そっそれで、チョコレートはどうやって渡せばいいんだ?」
「そんなの自分で考えなよ。龍介くんイケメンなのに何ビビってんの?」
「うっ!」
龍介は黙り込み地面にうずくまった。無理はない。同級生の女の子にここまで言われたらこうなる。
「龍介、まあ元気出せよ。」
「ああ…そうだな。それよりも南、学校と今を比べてテンション違いすぎないか?なんか学校にいる時はボソボソと話してたし。」
「ぐっ!」
今度は南が倒れ込んだ。
「どうしてなんだ南?」
龍介の言ったことを改めて僕は質問した。そうすると、南は立ち上がり誇らしげに、
「それはだねー。実は私は学校で優等生を演じてるんだよー。」
と言った。
「そんなんだー……龍介あっちに行こう。」
僕は心をこめず棒読みで答えた。南の馬鹿げた発言に呆れてしまった。
「いや、待って待って!私は学校で優等生として過ごしたいんだよー!」
南は喚き僕の服を引っ張った。
「別にその今の雰囲気でいいんじゃないの?誰も気にしないと思うぞ。南の優等生の概念偏りすぎだろ。」
「そっか。そうだよね。別にそれでいっか。」
南はさっき喚いていたののが嘘かのように納得した。急に意見変わりすぎでしょ。もっと自分の意見を貫き通せよ。まあ、素直なのはいいことだけど。
「まあ、納得したと言うことで、龍介はチョコレートで南は何を買うんだ?」
「そうだなー。私はね……いや待って私まだ買うなんて言ってないよ。私は手伝うだけ。」
南は落ち着いた雰囲気で言った。
「いや、もちろん南もパーティーに参加だよ。」
「いや、でもバスケのときからなんか仲が悪くて…」
「わかったね?仲悪いままだと、優等生っていう肩書きもなくなると思うんだよね。」
「分かりました!大丈夫です!」
南は優等生という肩書きが大事なのだろうか、素直をに聞いてくれた。
「それで、圭は何を買うんだ?」
改めて龍介が聞いてきた。
「あー、それはだな……」
もちろん決まっている。麗奈に渡すプレゼントはこれだというものがある。昔からプレゼントはこれだと決まっているのだ。




