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序章 物語紹介:栴檀は双葉より芳しからず〜母子家庭・母の死・定時制高校・偏差値32から教壇のカリスマ、そして異色の教育系YouTuberへ!波乱万丈過ぎる変わり者講師の泣き笑い半生〜のあらすじ紹介

昭和41年〜令和10年。

伊崎進の人生を概観しました。

 1967年、嵐の夜に「知的障害の覚悟」とともに産声を上げた一人の少年、進。

 彼を待っていたのは、無能の烙印を押された父の背中と、借金取りから逃れる深夜の「夜逃げ」、そして「お前も父親のように仕事のできない大人になる」という呪いのような予言だった。


 両親は離婚、再婚したが、うまくいかず母子家庭に。母が亡くなり、進は叔父に引き取られる。叔父は進に高校なんか行くなと言う。


 その後、鹿沢という男が進を引き取り高校に行かせようとする。しかし、友人の多額の負債の連帯保証人になってしまい、その友人が夜逃げ。進は、全寮制定時制高校に入学する。


 大学図書館で働きながら高校に通う日々。将来の伴侶となる美智子と出会う。美智子は1年先輩で、2人は一度別れる。進は偏差値32から61まで上げて、黎明大学法学部に入学。弁護士を目指した。しかし、アルバイトを重ねないと生活できず、予備校費用も勉強時間も捻出できなかった。


 大学卒業後は、パンの耳で飢えを凌ぐ極貧の司法試験浪人生活。学習塾講師をしながらの学奨学金返済と並行しての予備校費用捻出は、至難の技だった。阪神・淡路大震災で助かり、1996年、進は美智子と再会、結婚。


 司法試験の択一試験に合格するが、「法律を教える仕事をしたい」と進は、宅建試験対策講座、公務員試験対策講座講師を経て、還暦を迎え、YouTuberにデビューする。


 ※名前は変えていますが、実話をもとにしたヒューマン・ストーリーです。


【主な登場人物】


 伊崎いざき) すすむ)

 本作の主人公。昭和42年生まれ。 劣等感と貧困、そして家族の離散という過酷な少年時代を送り、偏差値32の定時制高校から一念発起して黎明大学法学部へ進学。司法試験挫折後、公務員試験・資格試験のカリスマ講師として近畿一円を駆け巡る。 論理を重んじる一方、挫折を知る者ゆえの優しさを持ち、法律を「弱者を守る盾」として伝えることに命を懸けている。


(旧姓・上林)美智子みちこ

  昭和41年生まれ。進の定時制高校時代の1年先輩であり、生涯の伴侶。 進と同じ定時制高校を卒業後、一度は上京して婚約したが破綻。京都に戻り進と再会する。発達障害による生きづらさを抱えながらも、進の「背中」を誰よりも信じ、静かに支え続ける。彼女の淹れる茶と、何気ない一言が進の荒んだ心を何度も救うことになる。


(伊崎家・血縁の人々)


 伊崎いざき 千夜子ちよこ

 進の母。昭和18年生まれ、昭和57年没(享年38)。 不遇な結婚生活と困窮の中でも、進を産む際に見た「大勢の前で熱弁を振るう息子の夢」を信じ続けた。進が14歳の時にこの世を去るが、彼女が残した「直意」は進の人生を導く光となる。


 荒川あらかわ 俊郎としろう

 進の実父。昭和5年生まれ。 大手精密機器メーカー重役の息子として生まれるが、組織に馴染めず「無能」の刻印を押される。結婚して家庭を持つがうまくいかず、千夜子と駆け落ちして再婚。しかし、金遣いの荒さ故に夜逃げに至る。結局、千夜子とは離婚する。離婚後は放蕩の末に行方知れずとなる。彼の存在は、進にとって「血の呪縛」として長く重くのしかかる。


 伊崎いざき 政夫まさお

 昭和15年生まれ。千夜子の兄であり、進の叔父。 自動車部品工場を経営。母を亡くした進を引き取るが、「中卒で働くのが当たり前」という価値観を持ち、進の高校進学を猛烈に反対して絶望の淵に突き落とす。全ては母・智代への強烈な憎しみの裏返しであった。進が最初に乗り越えなければならなかった壁。


 木島きじま

 昭和15年生まれ。左官の親方。千夜子の再婚相手であり、進の継父。 学歴コンプレックスが強く、家ではニュース番組以外許さないという徹底したワンマン気質。進とそりが合わず、後に千夜子とも離婚する。


 伊崎いざき 千冬ちふゆ

 昭和21年生まれ。千夜子の妹であり、千夜子の一番の理解者。進の叔母。甥・進の特異性を早くから見抜いていた。千夜子からはよく、息子の進のことで相談を受ける。辰野町の男性の元に嫁ぎ、実家を出た。


(進の恩人とその家族)


 鹿沢しかざわ 慎之助しんのすけ

 昭和18年生まれ。進の人生最大の恩人。飲食店経営。自らも14歳で母を亡くした経験から、叔父に虐げられていた進を「自分の子供として育てる」と引き取り、高校進学の道を開いた。しかし、友人の3000万円の借金の連帯保証人になったことで夜逃げされ、進を全日制に通わせることが困難になるという悲劇に見舞われる。


 鹿沢の姉

 進が定時制高校を受験する際、娘の郁代も一緒に受験。しかし郁代は不合格。それなのに進が定時制高校へ入学する際、盛大な祝賀パーティーを開き、図書券を贈って門出を祝ってくれた。進が初めて「家族以外の大人」から受けた、純粋な祝福の象徴。


(友人・恩師)


 伊勢いせ

 昭和15年生まれ。進の中学時代の恩師であり、美術家。進の母・千夜子が倒れた時、真っ先に進にそれを伝え、病院に行くことを促した。進の鋭い知性と正義感を見抜き、法律家への道を期待していた。後に予備校講師となった進に対し、「効率を教えるだけの存在になったのか」と厳しい言葉を投げかける。


 高橋たかはし

 昭和41年生まれ..黎明大学時代の戦友。共に司法試験を目指すが、後に大手金融機関のエリートへと転身。司法試験を受け続ける進をずっと電話で励ましていた。予備校講師として成功する進を認めず、進と決別する。

伊崎進の半生

昭和42年 愛知県岡崎市生まれ

昭和45年 保育園入園

昭和48年 愛知県名古屋市に移住

昭和49年 小学校入学

昭和55年 長野県松本市に移住

昭和56年 中学校入学

昭和57年 母・千夜子逝去。長野県駒ヶ根市の叔父・政夫宅に引き取られる

昭和57年 長野県松本市の鹿沢宅に引き取られる

昭和58年 大阪府大阪市の全寮制定時制高校入学

昭和62年 定時制高校卒業、黎明大学法学部入学

平成3年 黎明大学法学部卒業、学習塾非常勤講師

平成8年 上林美智子と結婚

平成13年 旧司法試験短答式合格

平成15年 宅地建物取引主任者試験担当専任講師就任

平成17年 公務員試験対策講座担当専任講師就任

令和8年 YouTuberデビュー

令和10年 YouTube登録者10000人

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