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勇者に転生したけど理不尽だ  作者: 甘味好き
いざ、神獣巡りの旅へ!
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サンダーバードと…… 前編




開けた場所へと足を踏み入れる


巨大なアメジストの宝玉を囲む皇国兵



[勇者一行だ!]


[追い付かれたか……]


[急げ!!]


魔法が次々と宝玉へと放たれるも、サンダーバードが上空から舞い降りて翼で防ぎ魔法を跳ね返す。


[流石、“太古の神獣”だ]


直後、上空に現れたアジ・ダハーカが放った光線はサンダーバードごとアメジストの宝玉を吹き飛ばした。


[目的は達した。次に行くぞ]


ジェファンの声と同時に、皇国兵が更に上空へ伸びる細い道を走り出す。


[サンダーバード様!!]


ぐるぐるっと回転しながら飛び上がり、、金色の翼を広げたサンダーバード


[アメジストの宝玉が!!]


紫の結晶がキラキラと散らばった


サンダーバードがチラッとガルーダを見つめ、申し訳なさそうに小さく鳴いた



[ご安心下さい。そのために、騎士(わたし)がいるのです]



くるっとハルバードを回転させながら構え、、サンダーバードはバリバリと激しい雷の音を立て、、そして真っ黒く染まる。


【凶鳥・サンダーバード】の文字と同時にバトルフィールドが展開された。





「……ファフニールの時と同じやな」


「暴走状態、だっけ?一度倒さないとダメなやつ……」


「そうか、ファフニール様とも戦われたのか…。なら、大丈夫だろう」


そう言ったガルーダに、、セピアは珍しく首を横にふった。



それも……結構激しめに。



「待って、ガルーダ殿!私たち“空中戦”は!」


その真新しい言葉の意味は、すぐにわかることになる。


“空中戦”という聞いたことのない単語に「え?何それ?」と言おうとしたシゲの隣……。


「……最悪や、、忘れ取った、、完璧に頭から抜け落ちてた…」


と、謎の呟きをしながら頭を抱える凍慈と、その背中の翼を大きく広げて「ああ、そうか」と言いながら飛び上がるガルーダと。


「え?嘘?」


よくよく見ればサンダーバードはかなり上空に鎮座しており…。

そしてふいと赤い瞳がこちらをみて、、そして……


「……あーーー、なるほど?」


雷がズドンズドンと降り注ぐ。



「待って待って待って!!どうやって倒すんだよ!?」



慌てて3人は召喚魔法を唱える……



降り注ぐ雷をガルーダは上空から盾で防ぎつつ…


「当たれば良いが」



と。


待ってガルーダ。それはやめよう。

フラグ立てるのだけは、、



アリアの【カーバンクルの奇跡】でバフが。


「【森林の息吹き】」


と、凍慈の声と同時。


木属性攻撃の文字とドリアードが現れサンダーバードへ向けて木の弦をしならせ……



「……なぁ、避けるってなに?」



突如。空中を高速で飛び回りはじめたサンダーバードに攻撃はかすりもしない。


『✕◯▲✕✕!』


申し訳なさそうにドリアードはペコペコと頭を下げて、、凍慈のクリスタルの中へ。


「……しゃーない」


シェル全

リーフセイバー付与



ドン!と地面に剣を突き刺す音が鳴る


「【火竜のブレス】」



ファフニールがサンダーバードへと飛びかかる


巨大な翼を広げ、火炎を吐きつける


「……おっ、流石“皆勤組”同士」


キュイイーと甲高い声と同時に稲光が走り、火炎とぶつかり上空で霧散した……。


『………チッ、、火焔山なら負けなかったんだがな』


魔攻アップ

敵にやけど付与、失敗


の、文字を残してファフニールはセピアのクリスタルへと姿を消した…。


「……失敗?」


「当たってへんからな」


「……え?ここに来てこんな理不尽ある?」



地面にガルーダが降り立つ。


「勇者様方に翼がない事をすっかり忘れていました」


たぶん、俺が生まれた国はない人しかいないよ、忘れるもなにもそんな発想ないからな?


「空の護符を」


全員分渡された【空の護符】と書かれたアイテム。


「フライ・ウォークの魔法が入っております」


すっと掲げると護符が消え…、、体がふわっと宙に浮く。


「……やれる、気が………全然しないっっ!」


アトランティスの海中戦の方がまだ地に足ついてる感覚あったぞ!


「私はサンダーバード様を食い止めておきますので、その間に慣れて下さい」


「要求レベルが理不尽過ぎるっっ」



何故かアリアとセピアは既に普通に空中になれて自在に動いている。


「……あれ?俺だけ?」


「……調べる!!HP……75000」



その言葉に、、今度はアリアを二度見した。


待って、フォレストドラゴンの3倍って何?


「あーー、マジかーー!」


はぁぁ!と溜め息を吐き出すと凍慈が弓をかまえる。


「……必殺技うって、あとはなるべく温存や」


「了解!って、必殺技、、必殺技……あ、もしかしてこれか!辻斬り!」


聖剣を握るとカッと光る。

真横に振り抜けば真空派がサンダーバードへ。



アリア、凍慈、セピア、ガルーダの必殺技がヒットし、、再びガルーダがギロリとシゲたちを睨み付けた。


「もしかして、、怒らせた?」


「……まぁ、あまり気は長くは……。サンダーバード様の必殺技が来ます」


ぐるぐると回りを光速で飛ぶサンダーバード。


「いやいやいや、必殺技って……」


周囲は風に囲まれ、それはまるで風の円形の筒


下から強烈な風が吹き上がり……、体は簡単に更に上空へ……



━━轟雷(とどろく)━━



出口であろう上空から雷が全員めがけて落ちる


【4000】のダメージ表記と、カーバンクルの奇跡が発動しましたの文字と。



「…………これ以上は、、お願い!目を覚まして!!」



アリアが手を合わせた瞬間、カッと光に包まれる。



『………』



サンダーバードの動きがとまり、、体から黒い光が消えていく…



『すまない、ガルーダ』


「サンダーバード様」


『…………ドゥクが、目覚めてしまった』


「ご無事で良かった。私は、それだけで十分です」



サンダーバードがすっと全員の下へ



「わっ!ふわふわ!」


全員がその背に


「背中乗れたのか…。てか、デカイ」


「………来るで、真打ち。クソ面倒臭いのが」


真正面を見つめる凍慈。

その先の雲は未だ真っ黒く、、ゴロゴロと鳴り響いている。


「……え?」


「俺は手伝ってやれへんからな……、まぁ頑張りや」



その言葉と共に、シゲの視界は……



****特殊戦闘・神獣戦が開放されました****



「…………え?俺、もしかして今サンダーバードになっ、、嘘でしょ?」





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