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勇者に転生したけど理不尽だ  作者: 甘味好き
いざ、神獣巡りの旅へ!
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ジンの騎士と天空への道 前編





足を踏み入れた瞬間、、その惨状は生々しく


王城門までの街はほぼ瓦礫の山となり、元の街はどんなところなのか、全くわからないほど破壊されていた。


「……本来は、ジン様の風を利用した風車の並ぶ…」


マウィーは、その先の言葉をはっさなかった。


「城塞都市の王が……皆様をお待ちしております」


「あの、どんな国だったんですか?」


アリアの言葉に、少しだけ微笑んで…。


「聖女様。騎士とは、無駄なお喋りはしないものです」


どこか、ジェダがダブって見える。

ジェダも…必要最低限の会話しかしなかったな、と。


【騎士とは】という、そういう定義がこの世界にはあるのだろうか…。


「お喋りニャウィーが全部持ってったんやろな」


「凍慈」


本当、デリカシー無い奴…。


「ニャウィー……」


ニャウィーの話題に、マウィーの表情が変わる。


「……あの子、ご迷惑をかけませんでしたか?」


やっぱり、お姉さんなんだな…。


「迷惑なんて。道中は凄い助かったよ」


「なら、良かった」


少しだけ表情が和らいだけれど、すぐにその顔は先ほどの硬い表情へと戻ってしまった。


「国王陛下。勇者一行をお連れしました」


「ご苦労だった」


国王の合図で巨大なエメラルドの宝玉が運び込まれる。


「……ニャウィーが持ち込んだペリドットです」


2つの宝玉が並ぶ。


「これが、我が城塞都市(トルネード)が守るエメラルドの宝玉だ。是非、聖女様の加護を賜りたい」


「……わかりました」


アトランティスで行ったように、アリアが2つの宝玉の前で両手を合わせて加護を。


そして、2つの宝玉からドリアードとジンが飛び出し…


ドリアードは凍慈のクリスタルへ

ジンはセピアのクリスタルへ



【ドリアードが召喚出来ます】

【ジンが召喚出来ます】

【エメラルドの加護を獲得しました】

【全ステータス+15】

【新たなスキルが一部解放されました】



「おっ、ドリアード召喚できるやん」


「私はファフニール様とジン様か」


その言葉に、ようやくシゲはあることに気がついた。


「…………あれ?俺は?」


「まぁ、歴代勇者も1体やったからな…。たぶん、最後の方やわ」


なにその理不尽…

俺も召喚魔法したい!!



「お恥ずかしい話……我が国から、、裏切り者が出たようです」


城塞都市から回廊は秘密の道で隠されており、本来は侵入者は行くことは困難だという。


「……皇国軍は、迷うことなく、回廊へ進みました」


「勇者様。無理は重々承知なのですが…」


国王が頭を下げる


「……天空国家(ウィングバード)を」


「元より、そのつもりです」


その言葉は…俺の言葉とかぶって同時に発された



今までは、何だかんだ嫌々だったけれど…



「腹、くくったか?」


凍慈がふっと笑ってシゲを見つめる。


「まぁ、そうかな」


ニャウィーに顔向け出来ないの、嫌だし


「マウィー殿。勇者一行をウィングバードまで案内を…」


「御意に」





準備が出来たら声をかけて、という流れもなんだか久しぶりだ。


そして、凍慈と一緒に城の中を物色する。

やっぱりこれ、、どう考えても空き巣集団だろ。


「……武器防具、アイテムはしっかり買い込んどかんとやな」


「そうなの?」


「エントみたいに、寄られへん~みたいなパターンあったら大変やろ、特にアイテム」


まぁ、それもそうか。

と、納得したのもつかの間。


「ほな、食材全部10個づつな」


「…………」


いきなり食い物かよ!!!



最新装備をフルで買い換え、食材にアイテムに……

特にMP回復アイテムを重点的に買ったので、痛い出費だ。


「……残金がっっ」


「1万残ってたらマシな方やで」


もう少し買いたいんやけどな~と、、って、食材はもう十分ある!!



「よし、、行くか」


なんの変哲もない岩場。


「勇者様。その岩を右に回してください」


え?この巨大な尖った岩を?俺一人で?


「……私は反対側の岩を同時に回します」


「責任重大やな」


「えぇ……」


まぁ、女性であるマウィーが回せるって言うんだし…。

と、言われるがまま尖った岩を回すべく、ぐっと力を入れる。


「…………」


「…………」


「…………どうされました?」


不思議そうにシゲを見つめるマウィー。

わかってる。でもちょっと待って欲しい…。


え?待って?びくともしないんだが??


「……凍慈、ちょっと手伝って」


「マジか、情けないやっちゃなー」


再び二人がかりで岩を回すべく力を入れる…。

もちろん、びくともしない。いや、少しだけ動いた気もする…。


「……この岩であってる!?」


「二人とも、どいてくれ」


はぁ、とセピアがため息を一つ吐くと、岩にある窪みを掴んでマウィーとアイコンタクト。


すると、ガコン!と音を立ててぐるっと回る岩。


「……めっちゃ簡単に回るやん」


同時に回された瞬間、、目の前に階段が出現。


そして、階段の先には洞窟らしきものが……。


「ジン様の力が関係していたかも知れないね…!」


と、アリアからフォローはあったが、、


「“騎士となるべく”学んだ私たちは魔力操作が簡単だけど、一般のお二人は苦手なのかも知れないわね」


そっか、、やっぱり俺って一般人なんだよな……


「学んだ……。騎士学校みたいなのあるの?」


「何言ってるのシゲ。私も行ってたよ~」


アリアが不思議そうに言う。


あ、そういやアリアもルビーの騎士?みたいなのだったな。


「何やってんや、さっさと行くで」


「あ、うん」



駆け上がるシゲの背中を一陣の風が音を立てて吹き抜ける



「…………それも、忘れちゃったの?」



一番後ろを歩くアリアの足は完全に止まり……小さな声は……



回廊を吹き抜ける風にかき消された……




コロナで体調不良の為、少し空くかもしれません。


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