ポンコツ彼女は困っている子を放っておけません
「合コンを開きたいの」
「「は???」」
思わず声が被ってしまった、不覚。
「それで、ある人物を誘って欲しくて」
「まてまて、合コンなんて行かせると思ってるのか?」
本気で行かせないつもりでいるのだが、わかっていらっしゃるのだろうか。
「色々あって
友達の相談に乗ってたら、いつの間にか恋愛相談になっちゃって
それで、その子片想いらしくて、少しは意識して貰えるようには、どうしたらいいのかなって」
「それで合コンの開催に話が飛躍したわけか」
「なぜかわたしが幹事役?任されちゃって
他の子たちは楽しみにしてるから断れなくて
でも、合コンなんて経験ないし
どうしたらいいのかわからなくなっちゃって
2人は、男の子たちかに顔が効くし、千堂くんは恋愛経験多そうだから、相談に乗ってくれるかなって」
ここでようやく、千堂が口を挟む。
「でも、優乃ちゃん主催の合コンなんて、学園中の生徒から参加希望が殺到しそうだよなぁ」
それには同意だ。
本人は微塵も想定していないだろうがな。
「男女ともに、レベル高いやつしか集まらなさそうだしな」
案の定、彼女はこの件についてスルーすることにしたらしい。
「女の子側は、わたしとせいちゃんと、恋愛相談してきたあいちゃん」
ふむ、せいちゃんとやらはあれだな、よく優乃と一緒にいる子だ。
あいちゃんは、、、どの子だ、、?