ポンコツ彼女は素直です
優乃ちゃんに注意したり、指摘したり、怒ったりするときに、倫哉くんは、「優乃さん」と呼びます。
なんだかんだ残り続けている千堂と彼女の3人でリビングに戻る。
彼女に温かいココアを出して、俺も座る。
今度、彼女が好きな紅茶を買っておこう、いつでも出せるように。
ついでに、いれかたも勉強するか。
「おい、俺にはなにも出さなかったじゃないか」
「お前は勝手に出して飲んでるだろ」
「たしかに」
「それで、どうしてここに?」
「千堂くんから連絡きて、ともくんをビックリさせようと思って
かわいいわたしが、急に現れたら嬉しくてビックリするでしょう?」
この子は、本当に自分がかわいいのを理解していないとつくづく思い知らされる。
理解していたら、そんな格好で男に会わない。
千堂じゃ無かったら、襲われていてもおかしくない。
ていうか、なんでこれを見て平気なんだ、あいつは。
「いやー、かわいいって言うか、エロいって言うか、俺の理性ほんとに頑張ってるよなぁ。
倫哉の彼女ってわかってても手出しそう。」
平気じゃなかった。
当の本人はキョトンとした顔でこちらを見てたが、千堂の言葉に何かを思い出し、おもむろに服を脱ぎ始めた。
「まてまてまてまて!何やってんだ、脱ぐな!着とけ!!」
「で??どうして服を脱いでたんだ??」
「千堂くんのお母さんが、服を脱いで抱きしめたら、男の子はみんな喜ぶのよって。」
ぶはっっっ。
おいそこ、笑ってんじゃねえ、お前の母親が原因なんだぞ。
「そうか、他に何を教えてもらったんだ??」
「ベッドに行ったら、こちらからキスすればあとはなるようになるって。」
ぶふぉっっ。
まじで殴り飛ばしてやろうかな、千堂。
「いいですか、優乃さん
千堂の母親から聞いたことはすべて忘れなさい
実行してはいけません」
「どうして??男の子は嬉しいんでしょう?」
うん、そうなるよなぁ。
「うーん、嬉しいけど、あなたが危険になるんです
怖いことは嫌でしょ?」
「うん、怖いのはいや」
「じゃあもう二度としない、俺と約束して」
「わかった、もうしない」
散々笑っていた千堂が、隣からボソッと耳打ちする。
「倫哉、お前、絶対優乃ちゃん守れよ
この子は危険だ」
こればかりは、千堂に同意するしかない。
彼女は無意識に好意や色気を振りまいている。
それも、男がグラつくポイントを押さえているから質が悪い。
本人がもともと美少女で、スタイルが良いのも合わさり、いつ襲われてもおかしくないレベルだ。
「身に染みてわかってるよ」
「とりあえず、優乃ちゃん抱きしめてぇ」
「いい加減追い出すぞ」
閑話休題だ。本題にたどり着けそうにない。
「で、本来のお前たちの目的は??」
「それは、わたしから
えっとね、ともくんと千堂くんにお願いがあったの」
「ほう、俺と千堂に?」
「クラスの男の子の中心にいるのが、あなたたちだから
頼みたいって言うか、相談があるんだけど
合コンを開きたいの」
「「は???」」




