ポンコツ彼女の話題に友人は興味津々です
「まっじで??
優乃ちゃん最高だなあ!!!」
そう言いながら、込み上げる笑いを隠そうともしない千堂が高らかに笑う。
「お前なぁ、いい加減にしろよ、近所迷惑だ」
我が家に来て早々、彼女と最近上手くいっているのかと聞いてきた千堂に、先日の映画デートの話をした途端にこれだ。
まあ、中学生ならともかく、小学生に間違えられるとはな、俺もあの時は驚いた。
「いや、だって、、、、いひっ、いひひひひひひっ
あー、だめだ、あっははははははっ!」
「んで、何しに来たんだよ」
「はあっ、ははっ、、、
ん、そうそう、これ
俺の母さんからのお裾分け
お前んとこ、親ほとんどいなくて、毎日自炊だろ?
今日は作り過ぎたから持ってけってさ」
そう、俺の両親はほとんど家にいない。
仕事に出掛けては数日後の夜中に帰宅し、朝方出掛けるなんてよくある事だ。
もう何年、まともに会話していないか。
「ありがとう、それは助かる
おばさん、料理上手いしな」
そんな我が家の状況を気の毒に感じてか、隣に住んでいる千堂の母親は、こうやってたまに料理を分けてくれるのだ。
「だろ?感謝しろよなー」
「いつもしてるよ
本当に、ありがたいと思ってる」
俺にとっては、千堂母の料理こそが、お袋の味なのだから。
「そういえば母さんが、優乃ちゃんのこと、お前の口から聞きたいってさ
今度うち来いよ」
絶対面白がるつもりだな、おばさん。
「そのうちな、これはありがたく頂くよ
んじゃまた明日」
話もほどほどに、千堂を家から追い出そうとしたそのとき、
ピンポーン
こんな時間に千堂以外でなるはずのない、インターホンの音に、俺と千堂は顔を見合わせたのだった。
男の子同士って普段どんな会話してるのかな、、、




