ポンコツ彼女は学年トップの秀才です
放課後、英語のプリント課題に未だ苦しんでいる千堂に別れの挨拶をし、彼女のもとへ向かう。
何やら恨めし気な言葉が聞こえた気がしたが、俺は何も聞いてない。ナニモキイテナイ。
丁度、帰宅する準備が終わったのだろう。長い髪の毛が揺れて視線が交差する。
俺の顔をみて、幸せそうに微笑む彼女にこちらが固まってしまう。
「変えるか」
「うん」
いけないいけない、思わず間違ってしまったが、彼女にはきちんと伝わったようだ。荷物を持ち、教室の出口へと向かい始める。
「そういえば、今日の英語の授業はやけに集中してたな。そんなに難しかったのか?」
さりげなく話題を変えて、気になっていた件の英語の授業について聞いてみることに。
「ああ、あれね、ノート、見てみる?」
「いいのか?学年トップのノートなんてみても」
「なにそれ、別にみられても困らないよ」
はい、と渡されたノートはなんともかわいらしかった。かわいい女の子は持っているノートもかわいいのか、なんだそれ。
しかし、学年トップの彼女のノートだ、宝物でも扱うように大切にページを開く。
そして、俺はそのノートを閉じた。
「どうだった?」
満面の笑みで問いかけてくる彼女に、俺は言葉を失う。
「ま、まあ、いいんじゃないか?」
彼女の英語ノートの中には、過激なBL漫画がびっしりと描かれていたのだ。
なんでこいつが学年トップなんだよ。
俺はこの事実を、墓場までもっていくと強く誓った。
優乃ちゃんには幸せになってほしいです




