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プロローグ

俺の彼女は今日もかわいい。


どこら辺がって?


容姿、性格、成績、どこをとっても非の打ち所がない。


とくにあのおっぱいは最高だ。触ったことはないけれど。


そんな彼女の通学時間に合わせて、自転車でやってくるはずの彼女を校門前で待つ。


「おはよう、ともくん」


真横から声がした。


俺は登校してきた自転車は見逃していないはずだ。それに登校時間も彼女に合わせて少し早めに到着するように計算している。


答えは簡単。


「今日は自転車じゃないのか?」


あののんびりした母親に送ってもらったのか、優しそうだしな、お義母さん。


「ううん、歩いてきたの」


これは驚いた。自転車で登校している学生は、片道2km以上と校則で決まっていたはずだ。


つまり、彼女の家から学校までは徒歩だとかなり時間がかかる。


「そうか。何分くらいかかったんだ?」


「1時間半。自転車って疲れるから、歩いたほうが楽だと思って。」


ふむ、これはあれだ、彼女は自分の睡眠欲の強さを理解していないな。


「毎日早起きする方が大変じゃないか?睡眠時間減るぞ?」




ああ、固まってしまった。


だが決して俺のせいではない。断固として違うぞ。


先ほどの、さも当たり前かのように発言した自分自身が、恥ずかしくなったのだろう。


少し潤んでしまった瞳が本当にかわいい。


これだから、彼女といる時間を少しでも確保したいと願ってしまうのだ。




「..........自転車にする」


ほんのちょっぴり、膨らませた横顔で、彼女はそう呟いた。


みなさん、はじめまして、優月 奏來です。

この作品が処女作です、温かく見守って頂けると幸いです。

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