6.事件発生
泥下の蓮がオークションの目玉商品である魔道具を輸送してきたことでデッサ全体の空気が変わった。
不参加者も含めて皆、オークションが楽しみなのだ。
さて。出品者含め参加者には、品物の検分のため下見をすることが許された。
俺が出す茸は鮮度が心配になる商品だったので、茸を5個ほど見本として出している。
なお、下見は本日中のみだそうだ。
もともと会場はすでに仕上げを残す状態で、魔道具の到着待ちだったというのもあるが
目玉商品到着までの延期による各参加者の滞在費用補填が馬鹿にならないという事情もあるらしい。
それらの事情のため明日がオークション当日だということが、さっき拾った号外でわかった。
「ふーん。どうせ暇してるし、魔道具を拝みにでも行くかー。」
魔道具を見てみたいという気があったしと、下見の会場に行くと…そこはまるで事件の現場だった。
ノーティスたのコーションだのワーニングだのと書かれた板をぶら下げたロープが入り口に張られている。
「なんじゃこりゃ。」
「それ以上進むな。ここは現在関係者以外立ち入り禁止だ。野次馬は引っ込んでてくれ。」
「出品者って関係者になります?」
「む…小官では判断できないからあちらの詰め所で小隊長に聞いてくれ。」
「へいへい。」
で、向かった先でその上官である中隊長のとこ、管轄違うから警吏のとことたらい回しにされたあげくの果て、通称がケーブという警吏の人と私立探偵を自称する人物に会わされた。
「なんでこんなに歩かされたんですかねぇ…。」
「災難でしたね。…ケーブさん、これでここに居る関係者が全員集まりました。」
「何?彼らも容疑者というのかね?スクリャーガ君。」
「いえ、関係者と言ったでしょう。彼は出品者ですよ。」
「(こンのオッサン、会うなり容疑者にしやがった)あの、なにがあったんです?」
「盗難ですよ。目玉商品のね。」
「えっ?あの魔道具?」
「魔道具と知っていると言うことはやはり…」
「ケーブさん、号外に魔道具が目玉と書いてあるでしょ。」
「なにっ……うむ。本当だ!」
「(うるせぇ…)犯人は…捕らえられてないんですね。」
「そういうことです。なのであなたも勝手に移動したりしないでくださいね。
せっかちな誰かさんが容疑者として逮捕するかもしれませんから。」
「そりゃ、まあ。暇なんでいいですけどね…」
ケーブと呼ばれているポンコツよりはスクリャーガと呼ばれた私立探偵の方が信用できそうなのでおとなしくしているとしよう。
トリック考えずに書き始めたせいで、どーしょもない警察役ができてしまった




