7.お手本ありがとう
「ルールはさっき言った通り。ハンデとして魔素は可視化する。
そんじゃ実戦演習開始だ、盛大にぶちのめしな!」
インストラクターの物騒な開始合図とともに色付けをした魔素が撒かれ始める。
"不可視の商品棚"を一旦封印し、
演習場に魔素が充満するまでは様子を伺う。
「継承できない騎士の息子だからって舐めるなぁーっ!」
叫びながら火の弾やら水の弾やら飛ばしてきた。
予想はしていたので"倉庫"に入れつつ相手を観察する。
「ははぁ、なるほど。」
空気中の魔素を集めて属性を付与しベクトル決めて撃ってるのか。
だけどそれじゃ魔素を視覚以外で感知できないこちらの参考にならない。
「少し冷静さを失わせるか。」
相手の集める魔素に属性付与直前で拡散させる嫌がらせをする。
「なっ、クソッ!実戦じゃ感知できないくせに!」
よしよし。自前の魔力に切り替えたな
それじゃどうやって魔素を認識して魔力としてるのか見せてもらおうじゃないか。
"レジ台"、今飛んできてる魔法の鑑定—
頭で理解してても実践するのはそりゃあしんどい。
自前の魔力を使うことはどうにか出来るようになったが、
空気中の魔素感知はまだうまく出来ない。
とはいえトリモチのごとく魔力を振り回せば魔素がくっついてくるので
今回はこれで十分だろう。
「じゃあ終わりにしようか、七光り君。」
感知の練習のために溜め込んだ魔素を"倉庫"から出し自分の魔力に纏わせる。
今回は殺し合いじゃないので炎とかの殺傷能力があるものにはせず、
広範囲に圧縮空気として撃ち出し吹っ飛ばして気絶させることにした。
「それまで、勝者ハサマ。」
可視化されてるせいで魔力の壁が迫ってくるのが見えていただろう。
俺は伝説のゲーム、最後の幻想外伝2で嫌というほど体験したから恐怖はよく理解できる。
疲れてたので後始末はインストラクターに任せ、課業終了まで休憩するのだった。
プライドの管理って大変




