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「・・・ククククク・・・ハハハハハ!遂に見つけたぞ!そこで大人しく待ってやがれ!今から引導を渡しに行ってやる!!ジェラルド!調印式の続きを!帰りは派手にやるつもりだから後片付けも頼むぜ。ライラ、アレス、タニア、最終確認だ、付いて来るか残るか自分で決めろ」
頷くジェラルドを横目にライラ達に問いかけた。
「私は行くよ。この日の為に強くなったんだから」
「そうですな、我等はこの日の為に鍛えたのですから、行かぬと言う選択肢は有り得ません」
「あたしも行きますよ!ご主人様のかっこ良いとこ見逃す訳には行きませんから!」
「・・・有難うな・・・・・それじゃお前等掴まれ!・・・行くぞ!・・・・・転移!」
迷い無く付いて来る事を選んだ三人に礼を言い、奴の魔力を追った先をイメージして転移を発動すると、魔力を全体の2/3持って行かれて何時もの様に一瞬ではなく、光の中を引かれる様に移動して行く。
見えない壁の様な物を幾つか通り抜けて辿り着いた先は、転生物に良く有る神の居る場所、何もない真っ白な空間だった。
「・・・ふぅ・・・・・よう・・・待たせたな。てっきり転移直後を狙って来ると思ってたんだが・・・・・良いのか?そんな余裕かましてて」
奴は真っ白な椅子の様な物に足を組んで座り、膝の上に指を組んだ手を乗せて此方を見ていた。
「・・・ククク・・・ようこそ我領域『工房』へ。良く此処まで来れたものだ誉めてやろう。・・・ククク・・・何、ここでならば力を十全に発揮出来るのでね。何も恐れる必要は無いのだよ」
俺は奈落を展開しつつ闇属性を付与した次元刀を取り出した。
「そもそも君は勘違いしている。君は追い詰めたと思っているのだろうが、誘き寄せられたとは思わなかったのかね?君が『システム』に干渉して来ていた事に私が気付いていなかったとでも?あれは君如きがどうにか出来る物ではないのだよ」
「まぁな・・・だが此処を突き止めるのには役に立った・・・・・それにだ・・・お前こそ勘違いをしてるぜ。言ったろ?『待たせたな』って。お前が待っている事を理解した上で乗り込んで来てんだ、俺達がお前を追い詰めたんだよ!!」
そう言い放つと同時に魔力弾を撃ち出し奈落を盾に奴に向かって駆け出した。それが合図となってタニアが矢を放ち、アレスが俺の右に、ライラが左に分かれ後に続く。
奴が立ち上がり全身を包む光が強くなると奴の口角が妖しく吊り上った。
「ハハハハハ!この世の理『システム』を統べると言う事がどう言う事か思い知るが良い!」
俺の放った魔力弾とタニアの矢が奴に命中するが、奴を包む光に吸い込まれ消えて行く。バリアの様な物と判断して盾にしていた奈落をぶつけ、その影から魔力弾を撃ち込んだが、どちらも奴を包む光を突破出来なかった。
「チイイイィィィィ!」
奴の懐に飛び込み次元刀を抜き放つと、ライラとアレスも俺の左右から奴を斬り付けた。
「ククククク・・・ハハハハハ!言ったろう、此処は我領域だと。『システム』によって創り出された物は全て私に触れた瞬間に魔力に還元出来るのだよ!ハハハハハ!!」
俺達の放った斬撃は通じず、刀は奴の光に触れた部分から切り取られていた。
「チッ!・・・全員一端下がれ!・・・・・くそっ!離しやがれ!」
体勢を立て直そうと指示を飛ばし後方に飛び退くが、光の速度で動く奴の手に掴まってしまう。
「主様!」「主殿!」
「来るんじゃねぇ!下がって待機だ!・・・・・ぐあぁ!」
捕らえられた俺を助けようと動こうとしたライラとアレスを止めて待機させると、俺の右腕と頭を掴む奴の手に力が篭りギリギリと締め付けて来た。
「・・・なぁに・・・直ぐには殺さんよ・・・ククク・・・貴様には絶望を味わって貰わねばならんからな・・・・・貴様の見立て通り、確かに私は直接魂とそれに付随する肉体を作り出す事も干渉する事も出来ん・・・だがな・・・『システム』によって作られた能力や身体は別だ!その身を持って知るが良い!創造神足る我力を!!」
「ぐがああああぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・」
俺を掴む奴の掌から光が溢れ俺の力を吸い取って行く。
急激な魔力の消失と身体の変化に視界は明滅し、次第に声も上げる事が出来なくなって行く。
やがて全身の力が吸い取られ身動き一つ取れなくなり、視界が真っ白に染まった。
そして視界が戻ると奴は俺を掴んでいた手を放し、俺は中を舞って真っ白な床の上にガランと音を立てて転がった。
「・・・ククククク・・・ハハハハハ!見たか!これが神の力だ!貴様如きが敵う相手ではないのだよ!ハハハハハ!!」
そう・・・俺は元の木箱へと戻されていた。
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