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ガーランド家に帰ってリビングで召還魔法陣の解析にかかる。
先ずは魔力を流してみたが魔法陣に魔力が行き渡ると青白く光るが起動せず、暫くすると魔力を失い光も消えてしまう。
転移魔法陣と比較してみると対になる魔法陣を作り出し対象を捉えると推測されるのだが、肝心の対象の選定条件が魔法陣に記されていない可能性が高かく、まるで出来損ないの様だ。
そして召還は出来るが送還はおそらく無理だろう。
(・・・・・参ったなこりゃ・・・魔力を流しても起動しない理由は何だ?・・・・・せめて対象の選定条件が解ればと思ったんだが・・・どうにも為らんなこりゃ・・・奴以外にゃ扱えない様になってんのかね・・・・・)
「主様、難しい顔してる・・・・・それって転移陣?何処に繋がってるの?」
ライラがテーブルの上に広げた召還陣を覗き込んで聞いてきた。
「ああ、これは転移陣じゃなくて召還陣って言うんだ。こいつは何所かに繋がっているって訳じゃ・・・・・ん?・・・まてよ・・・繋がっているのか?・・・・・魔力を流しても吸い取られるだけだと思っていたが、何所かに繋がっていてそこに流れて行っているとしたら・・・・・・・・」
召還陣に魔力を流して行くと青白い光を放ち、更に魔力を込めて行くと光が金色に変わる。
俺は魔力を流し続けその流れを追いかけて行った。
「・・・・・・・・・・くそっ・・・ダメだ・・・魔力が足りねぇ・・・だが・・・手掛かりを見つけたぞ・・・ククククク・・・・・ハハハハハ!でかしたライラ!!お前の言う通り何所かに繋がってるみたいだぜ!・・・ククククク・・・・・後一息だ・・・こいつを辿った先が奴の住処に違いねぇ・・・必ず追い詰めて絶望の淵に追い遣ってやる!ハハハハハ!!」
ライラにご褒美としてアップルティーとチーズケーキを与えているとアイリスさんとジェシカがやって来たので二人にもご馳走した。
「ん~!美味しいですねぇお母様。パンドラ様、これもお店で売るのですか?」
「ああ、レシピを知らないからここの料理長に教えられないのが残念だけどな・・・・・」
(・・・・・あれ?何だ?・・・何か引っかかる様な・・・違和感が・・・・・)
「お父様とお兄様がお帰りになったら一緒に参りましょう、お母様」
「そうね、マークスの帰還祝いに食べに行くのも良いわね」
(・・・・・マークスにケント・・・・・何だ?何か引っかかる・・・・・・・・)
「主様、また難しい顔してる。どうしたの?」
ライラが俺の顔を覗き込みその青い瞳に俺の顔が映りこんだ。
(・・・・・マークス、アイリス、ジェシカは青・・・・・いや・・・この世界で今まで会って来た中でケイオス以外の人族の瞳は青系だった筈だ。それなのにケントだけが黒って・・・・・・・)
「ああっ!・・・・・もしかして・・・隔世遺伝・・・なのか・・・・・だとしたら拙い、拙すぎる!何か防御策を・・・・・クソッ!・・・事前に見付かったのがせめてもの救いか・・・・・次の襲撃までに何か考えねぇと・・・・・」
神を追い詰める手掛かりを見つけた喜びが一転して焦燥感に包まれる。
「パンドラさん、どうなさったの?一体何が・・・・・」
「あ・・・いや・・・教国関係でちょっと・・・・・すみません大声出しちゃって」
まさか親であるアイリスにケントが神の寄代の可能性が高い等とは言えず適当に誤魔化したが、打開策が見つからないまま開店前日となった。
ここまで読んで頂き有難う御座います。




