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ガーランド家に帰るとジェイムスに王宮から書類が届いたと渡されたので夕食後のお茶の時間に見る事に。
ケントとジェシカが今日の出来事をアイリスに楽しそうに話ているのを横目で見ながら書類の入った箱を開けて中を確認する。
出店許可証と開拓許可証に土地の権利書と一緒にジェラルドからの手紙が入っていた。
手紙の内容は「謁見の間に居た大臣達は概ね了承しているが他の貴族達の了承を得られるか解らないが最善を尽くす」と書かれていたのでジェラルドの手腕に期待したい。
手紙から目を離しアレスとタニアに目を向けて明日からの予定を告げた。
「アレス、タニア、明日からお前達二人は別行動で仕事をして貰う事になる」
「え、二人で別行動なんですか・・・・・何か嫌な予感しかしないんですけど・・・・・」
「タニアよ、主の命だ文句など言わずに受け入れれば良いのだ」
「アレスは相変わらず硬ぇなぁ・・・別に断っても良いんだぜ」
「フッ・・・・・主殿があえて『仕事』と言ったという事は我らの益になると言う事。断るなど有り得ませんな」
「で、タニアはどうすんだ?お前の好きにして良いんだぜ」
「うっ・・・・・行かないと捨てられる様な気がするので行きます」
「ははは・・・馬鹿だなぁ捨てる位なら売るに決まってんだろ。奴隷商と娼館どっちがいい?」
「どっちも嫌に決まってるじゃないですか!行きます!行きますから!」
「冗談冗談。そんじゃ明日の朝食後に移動になるから今日は早めに寝とけよ」
そして皆が寝静まった深夜に下見と新しいスキルを試す為に魔の森へと向かい、日が昇る前に帰って来て何時もの時間に朝食を取り二人に声を掛けた。
「さて、お前ら準備は良いか?仕事が終わるまで戻って来れないから荷物は置いて行くなよ」
「え・・・・・あの~もしかして直ぐに終わるような仕事じゃない・・・とか?」
「ん~どうだろ。俺がやれば早く終わるんだろうけど俺は他にやる事あるし、国王からの知らせも何時有るか解らんしな。それに何よりお前らの底上げにならん」
「そ、底上げって戦うんですか!?あたしが!?聞いてませんよ!」
「往生際の悪い奴だなぁ。細かい事は現地で教えるから行くか行かないかはっきりしろ!」
「うぅ・・・・・解りました行きます・・・・・売られたくないし・・・・・」
「うむ、四の五の言わずに主の命に従えば良いのだ。では参りましょう主殿」
そう言って部屋を出ようと歩き出すアレスとタニアを止めて二人の肩を掴んだ。
「まてまて、お前らそこを動くな。そんじゃライラ留守番頼むぞ、アイリスさん行ってきます・・・・・・・・・・『転移』!」
転移魔法陣と次元刀で切り裂いた空間の魔力の流れ等を解析し組み合わせたオリジナル魔法、空間転移。
一度行った場所のイメージさえはっきりと思い浮かべる事が出来れば何処にでも行ける優れものだ。
視界が暗転し一瞬の浮遊感の後に視界が戻ると、目の前には川が流れ木々が生い茂っていて川の近くには身の丈程の木で出来た柵とその中に家があった。
「うぁ・・・・・む・・・こ、ここは一体・・・主殿、何処に転移したのですか?」
「お、流石アレス冷静だな。ここは『魔の森』って呼ばれてる所のほぼ中心だ。お前達の仕事はここの開拓なんだが、その名の通り魔物が結構居て王都じゃ迷惑してんだと。まぁアレスが苦戦する様なのは多分居ないと思うから、お前は開墾中心でタニアの補佐だな」
「ふむ・・・なるほど・・・ここを更地にすれば主殿の物に為り、王国に恩も売れて我とタニアの底上げにもなると・・・ククククク・・・・・畏まりました一日も早く更地に致しましょう」
「おう、頼んだぜ。そんでタニアは・・・・・って、何寝転がってんだよお前は」
「うぅ・・・・・目が回る~・・・・・気持ち悪い~・・・・・ご主人様ぁ・・・優しくベッドまで運んでください~・・・・・」
「・・・・・やっぱ売っ払うかこいつ・・・・・はぁ・・・アレス、必要な物とかはここに入ってるから後は頼む。何日か置きに様子を見に来るから切り倒した木や魔物なんかはその中に入れといてくれ・・・・・タニアにやる気が感じられなきゃ見捨てても良いぞ」
「お任せ下さい。次に御会いする時までに多少は使える様にして見せます」
「え!何それ!ちょっとどう言う事!あたしどうなっちゃうの!?アレス様怖い!ご主人様助けて~!」
縋り付こうとするタニアを無視して王都に転移した。
ここまで読んで頂き有難う御座います。




