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ふと気が付くと窓から明かりが差し込んでいた。


「もう朝か・・・・・日の光を見ると外に出て来たって実感出来るな」


そう呟いて立ち上がり、部屋中の窓を開けて回り深呼吸を一つ。しばし空を眺めた後、調理場に行き朝食の準備をする。リビングに戻りお茶を飲んでいるとタニアが起きて来た。


「・・・おはようございます・・・ご主人様・・・・・」


「おう、おはよう・・・って随分眠そうだな。大丈夫か?」


「早起きは・・・ちょっと苦手なんですけど・・・・・朝食の準備とか~・・・ライラ様のお着替えの手伝いとか~・・・しませんと・・・・・」


「朝食の準備ならもう終わってる。ライラの前にお前だ、ほれ」


半分目が閉じ掛かっているタニアに昨夜作って置いた服を二着渡す。


「あたしこれ以外に服を着るの初めてです・・・って何かやけに重くありません?」


「ああ、布がちょっと足りなくてな、鉄を繊維状にした物を糸と一緒に織って布にしてみた」


「えぇ・・・これ着て家事やれとか・・・嫌がらせですか?・・・うぅ・・・・・」


「そんなくだらねぇ真似するか!掃除して汚れたりするんだ、着替えがなきゃ困るだろ。それにお前の訓練にもなって一石二鳥じゃねぇか」


「あたし別に強くならなくても良いんですけど・・・・・」


「おい・・・俺はな、自分にとって必要な努力を惜しんで他人に頼るだけの奴がだいっ嫌いだ。俺達に付いて来るならいざと言う時に最低限逃げ回れるだけの体力を付けろ。でなければ面倒見きれんから出て行け」


そう言うとタニアは俯いて黙ってしまった。


「お前・・・ライラが唯のコボルトの子供だったって言って信じるか?・・・・・あいつはな、親も含めた集落の仲間を皆殺しにされて俺を頼った。毎日俺の言い付けを守って泣きながら訓練を続け、敵を倒し続けて今の強さを得たんだ。お前何でもするから連れて行ってくれって言ったじゃねぇか。ありゃあ嘘か?」


タニアは「着替えてきます!」と言って自分の部屋へと走って行った。


タニアが戻って来て俺にお茶を淹れていると、ライラとアレスも起きて来たので朝食に。


「じゃぁ今日の予定だが、ライラは周辺で採取、アレスは水汲み、タニアは家事全般な」


朝食を取り終え皆に指示を出して送り出した後、久しぶりにステータスの確認をした。


―――――――――――――――――――――――――

 ステータス(偽装中)

 種族:箱魔人 名前:パンドラ LV7 属性:闇

  HP 2400/2400 MP 1800/1800 

  筋力:1330 体力:1660 素早さ:650

  技術:750 知力:1350 精神力:1200

  幸運:200

 スキル:属性攻撃耐性 闇属性攻撃 天地無用

  物理攻撃耐性 ステータス偽装 魔法攻撃耐性

  次元収納 自動修復(大) 並列思考 気配察知

  状態異常耐性 お宝製造 アイテムマスタリー

  言語操作 擬態 精密操作 魔力感知 魔力操作

  身体強化 料理人 魔力弾

 称号:アイテムマイスター

装備:闇のハーフコート 布のシャツ 闇のズボン

  闇のハンマーグローブ 闇のハンマーブーツ

 眷属:犬獣人♀〔名前:ライラ〕

    オーガ♂〔名前:アレス〕

    サキュバス♀〔名前:タニア〕

―――――――――――――――――――――――――

―――――――――――――――――――――――――

 種族:犬獣人♀ 名前:ライラ LV27

  HP 500/500 MP 320/320

  筋力:350 体力:350 素早さ:550 技術:220

  知力:200 精神力:220 幸運:50

 スキル:五感強化 高速思考 剣術 咆哮 身体強化

  言語操作 投擲 状態異常耐性 料理人 疾走

 装備:聖なるグラディウス 闇のグラディウス

  闇のワンピース 闇のボレロ 闇のつば広帽

  闇のハンマーシューズ 革のチョーカー 

 眷属契約〔契約主:パンドラ〕

―――――――――――――――――――――――――

―――――――――――――――――――――――――

 種族:オーガ♂ 名前:アレス LV23

  HP 650/650 MP 200/200

  筋力:500 体力:550 素早さ:300 技術:200

  知力:120 精神力:150 幸運:35

 スキル:剣術 身体強化 言語操作 物理攻撃耐性

  気配察知 投擲 状態異常耐性

 装備:鋼のグレートソード 布の服 布のズボン

  鋼の鎧 鋼の篭手 鋼の兜 鋼のブーツ

 眷属契約〔契約主:パンドラ〕

―――――――――――――――――――――――――

―――――――――――――――――――――――――

 種族:サキュバス♀ 名前:タニア LV6

  HP 60/60 MP 100/100

  筋力:20 体力:20 素早さ:30 技術:20

  知力:70 精神力:80 幸運:3

 スキル:言語操作 

 装備:布と鉄のワンピース 革の靴

 眷属契約〔契約主:パンドラ〕

―――――――――――――――――――――――――


「あ~長いし細かいし目が疲れる・・・今度から見る時は個別にしよう・・・・・しっかし使えねぇなタニアは・・・魅了すら持って無いって・・・う~ん・・・走りこみでもさせて逃げ足特化にでもするかぁ・・・・・」


俺はタニアの強化の為に、玉鋼で手首と足首に着ける見た目アクセサリーな重りを作ってみた。


「これなら着けてても邪魔にならんし見た目も悪くない・・・が、確実にライラが拗ねるな・・・・・ブレスレットでも作ってやるか」


ライラのブレスレットのデザインを考えていると、食器を洗い終わったタニアが部屋に入ってきた。


「おお、タニア丁度良い所に来た、これをやるから着けとけ」


「わ~・・・綺麗~・・・良く磨かれてて周りが映り込んで・・・・・こんなに素敵な物戴けるんですか・・・うぅっ・・・ありがとうございますぅ~・・・・・」


「泣く程喜んで貰えるとは思わなかったな・・・・・両手首と両足首に着けるんだぞ、風呂と寝る時意外は外さない様にな」


「は、はい!大切にしますね!早速着けて・・・あ、あれ?・・・重っ・・・・・こ、これって・・・まさか・・・その~・・・・・装飾品じゃない・・・とか?」


「ん?誰がそんな事言ったよ。そいつはお前の身体強化用の重りだ」


「ご主人様ひどい~酷ずぎでずぅ~・・・あだじの感動を返じでぐだざいよ~・・・うぅっ・・・ひっく・・・・・」


「なんだ俺がお前の事を思って作ってやったのに気に入らないのか・・・・・仕方ないな潰して別の事に使うから返してくれ」


「あ、あたしの事を思って・・・・・だ、だめです!返しませんよ!一生大事にしますから!それじゃ洗濯行ってきま~っす!!」


「・・・ちょろいな・・・・・弱すぎるから強化しようと思って作ったから嘘じゃないしな・・・・・しかし男に手玉に取られるサキュバスってどうよ」





昼になって帰って来たライラが案の定拗ねたのでブレスレットを渡す事に。


「うぅっ・・・ライラ様のブレスレットを見てしまうと私のが唯の重りにしか見えません・・・・・」


「実際重りだしな」と言う言葉が出掛かったがウザそうなので止めておいた。


「お前がある程度強くなったらちゃんとした奴作ってやるから頑張るんだな」


俯くタニアの横で上機嫌で肉を頬張るライラと我関せずと無心でスープを飲むアレス。


「明日からは移動がメインに為ると思うから午後も頼むぞ」


そして十分な補給が出来た頃一日が終わり、食事と風呂を終え明日に備え各自自室へ向かった。

皆が寝静まり、暫く魔力操作の訓練をしていると扉が開きタニアが入ってきた。


「どうした?早く寝ないと明日きついぞ。付いて来れなきゃ置いて行かれると思えよ」


「・・・・・本当に良いんですか・・・あたしも付いて行って・・・・・・」


「何だ今更。お前から言って来たんだろ。それとも人族の国に行くのが怖くなったか?心配しなくても娼館で客取らせて儲けようとか考えてねぇぞ・・・ククククク・・・・・」


「言ってる時点で考えてるじゃないですか、もう。そんな心配はしてません・・・・・あたし弱いし・・・大して役に立ってないし・・・その・・・邪魔なだけなんじゃないかって思って・・・・・」


「何だそんな事か・・・・・そう言やライラも最初の頃に言ってたな・・・何やってもダメで俺の役に立てないとか何とか。最初はそんなもんだろ、いきなり何でも出来る奴の方が少ねぇよ・・・俺は助言はしてやれるが如何するのかはお前だ。言ったろ?必要な努力をしない奴はだいっ嫌いだってな」


「・・・・・はい・・・嫌われないように頑張ります・・・だから・・・捨てないで下さい・・・・・」


「ああ、食った飯代位は返してもらわねぇ内は捨てたりしねぇよ。だからもう寝ろ」


「うっ!・・・お、おやすみなさい・・・・・あ、体で返すのでお部屋に・・・・・」


「あん?娼館で稼いで来たいってんならそうすんぞ」


俺がそう言うとタニアはダッシュで部屋から出て行った。


本当に一言多い奴だと溜息を付いて魔力操作の訓練の続きをしながら夜を過ごした。

ここまで読んでいただき有難う御座います。

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