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光が収まり其処に立って居たのは浅黒い肌をした肥大した筋肉の塊と言う感じの2m50cm程の大男だった。
「グオオオォォォォォ!!」
大男は叫び声を上げ、青龍刀を振り回しながら近づいて来たが、俺が交わしながら背後に回ると大男はそのままライラとアレスの方に向かって行った。
「おいおい何だそりゃ・・・・・もしかして理性無くなんのか?・・・・・少数相手に馬鹿だろあいつ・・・お~い!お前ら~適当に逃げろ~!」
二人が別々に逃げると足の遅いアレスに向かって行ったのだが、アレスの方が少し足が速くて追いつけなかった。
「・・・・・ククククク・・・ほんっと馬鹿だなありゃ・・・プッ・・・ハハハハハ!・・・ひょっとして倒れるまで解除出来ないとかか?マジで受ける・・・ククク・・・ライラァ!後ろから斬り付けてやれ!」
ライラは「は~い」と返事をして大男の背後に走って行き、膝裏と足首を数回斬り付けるが打撃音が響いただけで傷一つ付かなかった。
「主様、こいつ硬すぎて斬れません!」
「アレス!反撃していいぞ!ただし攻撃は受け止めるな!吹き飛ばされるかもしれん!」
アレスは大男の振り回す青龍刀を交い潜り、奴の左脇腹を横凪に斬り付けた。
ゴゥンと鈍い音が響き巨体が2m程後ろに下がるが、傷は無く直ぐに動き出しアレスに向かって行く。
「はぁ~しょうがねぇな・・・あいつらに経験値をと思ったが俺がやるか。アレス!こっち来い!俺がやる!ライラは目玉倒しとけ!」
アレスは此方に向かって来て俺の横を抜けるとそのまま走って行き、大男が俺に斬り掛かるとライラと共に目玉退治を始めた。
俺は大男の斬激を交わしながら二人が目玉を倒し終わるのを待ってから反撃を始めた。
「さて、お前さんにゃ悪いが色々試させて貰うぜ」
俺は全身に魔力を巡らせ身体強化を更に強化出来るか試してみた。
五感が全て強化され、奴の振り下ろす青龍刀の刃紋がはっきり見え動きが遅くなる。右の爪先に力を入れ、サイドステップで交わそうとすると大きく左に避けてしまい、強化されているが制御出来る様になるには少し時間が掛かりそうだった。
次に距離を取って魔力を射出して遠距離攻撃出来ないかを試してみた。
右腕を前に出し、人差し指と中指を突き出して狙いを奴の右肩に定め、指先から魔力を弾丸の様に回転させて打ち出すイメージを固め発動した。
俺の指先から直径2cm程の漆黒の弾丸が奴の右肩に向けて射出され、振り回している青龍刀を砕く。続けて右膝、左肩、左膝を狙うが次弾発射まで少し時間が掛かるのでこれも要訓練か。
魔力弾で両膝と左肩を撃ち抜かれ、地面に転がる大男に無造作に近づくと残った右腕を振り回してきた。
「・・・さて、最後に素でどれだけやれるか試すとするかな・・・ククククク・・・・・」
俺は振り下ろしてきた右腕を左足で蹴り上げて肘から破壊し、振り上げた踵をそのまま鎖骨辺りに食い込ませた。
奴は悲鳴とも呻き声とも付かない声を上げ、身を捩って逃げ様とした所に右足で顔面を蹴り上げ仰向けに転がし、振り上げた右足で胸骨を踏み折った。
奴は口から「ガハッ!」と言う声と共に血を吐き出しそのまま動かなくなった。
「・・・ククククク・・・ハハハハハ!!・・・だから言ったろう?楽しむのは俺達の方だってな!・・・ハハハハハ!!」
「主様~目玉持って来ました~」
俺は倒した大男を靄で吸収し、ライラから目玉を受け取って次元収納にしまい奥の扉を開け先に進んだ。
扉の先は5m四方の部屋になっていて、部屋の中心に直径2m程の魔法陣が青白く光っていた。
「ふ~ん、これが転移陣ねぇ・・・・・取り敢えず俺一人で乗って見るから二人は此処で待機しててくれ」
そう言って魔法陣の中心まで行くが何も起こらなかった。
「ん~・・・ああ、魔力通さないとだめなのかな?・・・よっと・・・・・」
床に手を着き魔法陣に掌から魔力を流すと、手を着いた部分から金色に光って行き、体から魔力を強制的に引き抜かれる様な感覚がして、徐々に魔方陣を金色に染めて行った。
「おおぉ!・・・くっ・・・・・はぁ・・・お、転移・・・したのか・・・・・」
一瞬視界が白く染まり目眩の様な感覚に襲われたが、直ぐに収まると目の前に居た二人が居らず、見渡すと背後に扉があり別の部屋に転移したと解った。
「なるほど・・・面白れぇな・・・・・一旦戻るか」
もう一度床に手を着き、魔力を流しながら魔法陣を含めた魔力の流れを観察しながら魔力を流し転移した。
「ふぅ・・・どうすっかなぁ・・・・・二人共、悪いんだけどもうちょっと待ってくれ、少し解析したい」
俺は部屋の入り口近くに椅子とテーブルを置き、お茶セットを出して二人を待たせる事にして魔法陣の解析に入る。
次元収納から木の板を出して魔法陣を書き写し、木の板に魔力を流してみると青白く光るが他には何も起こらなかった。
「ふむ・・・・・あ、対になる魔法陣が要るのか」
床の魔法陣に魔力を流して転移し、転移先の魔法陣を書き写して戻り、二枚の木の板を1m程放して床に置いて、その上に木の実を置いて魔法陣に魔力を流すと木の実が転移した。
「「「おぉ~」」」三人そろって感嘆の息を漏らした。
「よ~し。細かい解析は暇な時にするとして行くとしますか!」
そう言って俺はテーブルセットと書き写した魔法陣を片付けて、二人を魔法陣に乗せて魔力を流した。
ここまで読んでいただき有難う御座います。




