(( A ))):(筋肉痛で悶えている)
前略
タカシです。
あれから、絶賛(?)軟禁状態に陥っています。
与えられた場所が、古き良き時代の日本家屋でいうところの、離れにあたりそうな庵室みたいな場所でした。
初日に案内された以降、凜とした巫女装束の方からは、ある程度は自由にしても良いらしいとのことでしたが、安易に立ち入っては危ない場所があるらしく、必ず付き添いとなる《《モノ》》と一緒に行動する様にと厳命されました。
その説明を聞いた後には、その後ろに待機していた付き添いと思しき方々に会釈されたのですが、顔の部分に文字らしき物が書かれてある布を被っているために、表情などがよくわかりません。
なぜ、あのような恰好なのかと聞くと、曰く、"常世では顔が存在させぬからの"との事でした。
これ以上、深く聞かない方がよいという感覚がしたので、それ以上は聞かない事にしました。
そうして、軟禁生活がスタートしました。
いただく食事も和食善という感じのありふれた物に思えたのですが、豪勢というよりは質素な見栄えにもかかわらず、簡素に見えつつも、かなり手の込んだ品物ばかりという代物で、現代社会においては、健康的な食事といえるものだと思います。
食事がまともにできるという点では、あの時よりだいぶマシと感じてしまいます。
そう、地べたに広がったモノをすするとか、パン切れと味のしないスープとかよりは……
他には、スマホの電波がずっと圏外なためか、通信が必要なアプリがまともに動作しません。
が、それでも過去に経験した軟禁状態よりもかなり良い待遇な軟禁という形です。
ただ、本堂に入る事はできませんが、それ以外のほとんど、たとえば庭に散策に出るなど、そういう所レベルは歩き回れる形です。
空を見れば、きちんと青空と夕焼けも確認できましたし、一日の終わりには、あの凛とした巫女装束の方が現れては、その日の事を聞き出してくるぐらいです。
しいて、ちょっとした事と思う点を上げるなら、後ろには必ずあの一文字かかれた布をかぶった人達がいる事でしょうか。
それも、トイレ?厠?にも入ってこようとするのは、ちょっとやめて欲しかったですが……
正直、本当に軟禁(?)な気がしないでもありませんでしたが、あの白い空間や狭い石積み部屋を思い返せば、まだましかもしれません。
これ、俗にいう"世捨て人"(僧侶?)という状況なのではないしょうか?
そもそも、あれからどれぐらい経ったのでしょう?
スマホの時計も狂ってるようにというか、止まってたりしますし、気が付いたら、秒だけが動いてるような?なレベルです。
とりあえず、二週間は過ぎ去ったと、外が明るくなった回数で日数を数えていましたが、それ以上は感覚が分からなくなってきています。
そして、二週間といえば、盆休みはとうに過ぎ去ってしまっているはずで、このままでは無断欠勤扱いになってしまうと、連絡をとろうとしてみても圏外表示のままで連絡がとれそうにありません。
正直、そちらの方が怖いです。
付き添いの方に連絡したいなりの話をつけてみるも、"確認を取ります"と言われては、その翌日に"御屋形様からは、もうしばらくお待ちくださるように、と"何度も言われる始末でした。
また、その後日に会えた当人から"その点に関しては安心しろ、悪い様には、絶対にさせないからの、今しばらくは耐えてくれ"と。
説明を聞いた時にも、確かにそういった嫌な予感というのを感じはしないので、手を回してくれていて、大丈夫なのだろうと思っておきました。
そうして、何事もなく、だらけ切った日々(?)が過ぎていきました・・・
草々
追伸:
やはり、だらけ切っているのは不味いなぁと思いなおしては、身体を動かそうと敷地内にあった道場をお借りし、子供の頃行っていた剣道の練習を思い出しながら素振りなどを行っていました。
いつのまにか、凜とした方も"その手があったか……"とつぶやきながら、 稽古をつけると称しては駆け付けられ、軽く動かすつもりだったのが、何故か段々と内容が重くなっていきました。
なお、《《翌々日》》には、寝室からまともに動けなくなりました。
背中がイタイ…足がイタイ…腰がイタイ…身体中イタイ…イタイ…イタイ…
(( A ))):(筋肉痛で悶えている)




