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タカシ・ファンタジー  作者: zaq2
EP4:お約束系?ふぁんたじー
19/34

('A`):今度はお約束系ファンタジーだったか……

 朝の早いころ、河川から白い水蒸気が立ち込めては、空気と液体の寒暖の差を知らせてくれる季節、いかがお過ごしでしょうか?




 タカシです。





 玄関のドアを開け閉めするたびに、色々な世界がコロコロと変わっていく様は、正直な話、いかがなものかと思います。


 そして、自分のとっていた奇怪な行動を、体操が終わったテールが目撃するや否や"テールもするー!"と目を輝かせてながらダッシュで近づいてきては、扉を勢いよく開け閉めしはじめました。



 それはもう、扉のヒンジさんが悲鳴をあげそうな勢いで。



 ですが、テールが開け閉めすると、通常のアパートの通路と夜の街並み世界が広がる光景が繰り返し映し出される形にしかならなかったため、"つまんない・・・"といって不貞腐れ始めました。



 仕方がないので、自分が再び扉を開閉すると、そこには真夏の太陽なみの日差しが・・・なぜ二つあるでしょうか?見渡すあたり、一面砂というか、砂漠まみれで・・・サソリ?みたいなのがコチラに近づいて・・・というか、車なみにでっかくないでしょうか?



 危険を感じたので、急ぎ扉を閉めました。



 そして、再び開けると、今度は一面銀世界・・・

 

 いや、銀世界(比喩)ではなく、本当に銀色の一面というか、液体というか・・・

これ、液体の金属・・・その中から、メタルなスライ・・・




 これ以上はいけない。

 そう判断し、急ぎ扉を閉めました。




 そんな体験をしながら、その変わる世界にさらに目を輝かせては、"もっかいやって!もっかいやって!!"とはしゃぐテールにつられて、数回ほど開け閉めはしたと思います。




 これらの事で分かった事といえば、どうやら、自分の手で玄関の扉を開ける事がトリガーになっている模様です。




 こうなってくると、"玄関以外に問題は無いのか?”という疑問と不安にかられ、それらを確認するべく、玄関とは正反対の位置になるガラス窓を開けてみると、あたり一面に青い空、すぐ傍には白い雲海が広がっては、澄んだ風を肌で感じさせてもらいました。



 それよりも、"くーもーー!!"と、はしゃいでいるテールが、小さな手すりを乗り越えて、落ちないようにするのに必死でしたが。





 扉や窓という概念がいけないのか?と、今度は押入れのふすまを開けてみると、こちらは普通に押入れの中身を確認しました。




 トイレはやめてくれよ・・・と、不安に駆られましたが、どうやらトイレと風呂場のシステムバスはセーフでした。





 どうやら、外との扉や窓に限定されているのでしょうか?と、推測をしていたら、レイさんが"床下の空間が変化しているみたいです"と、伝えてきました。



 床下、つまりは畳の下か?と、中央のタタミを一枚めくってみると、その先にあったのは、金属の壁の部屋?椅子も何だかハイテクっぽいような・・・そして、ガラスの向こう側は宇宙空間・・・みたい・・・な?






 よし、これは無かった事にしよう。






 そう決断しては、そっと畳を元に戻しておきました。

 宇宙の開拓の歴史に名を刻むという事にならない方が良いに決まっています。



 そうして、"元に戻ったみたいですね"という、お墨付きもあり、一難はさった模様でした。






 さて、検証の結果、自分から外界、つまり部屋から外につながるなんらかのモノを開閉しなければ問題ないといったとこでした。



 とりあえず、テールに扉を開けてもらって買出しを済ませてくるかと、留守番をお願いしては、レイさんに面倒みてほしいと頼んで出かけました。




 業務用と書かれてあるスーパーのお店に設置されている自動ドアでは、外界だろうが影響がなかったのは幸いでした。


 そうして、タイムセールで割引になっている弁当と、お茶に紙コップと、お箸は無理そうだから、スプーンとかかな?と、若干の日用品も一緒に買い込んでは、嫌な雰囲気を感じたところを迂回する恰好で、かなり遠回りで帰ってきました。




 ちょうど、自身のお腹が軽く鳴り、"二人とも、腹すかせてるだろうなぁ"と思いつつ、いつも通りの無意識な形で玄関を開けて部屋へと一歩はいりこむと







 いきなり落下する感覚を覚えました。






                                 敬具



追伸

 "主殿、無事ですか?!" "パパ!大丈夫?怪我してない?"

 そんな二人の声が聞こえてきては、気が付きました。

 たぶん、レイの明るい服のおかげなのか、周辺の状況が見えてきます。

 カビ臭く、ホコリ臭いので、どこかの人のいない建物の中といったところ……


 ・・・…?!


 はっきりと視界に入った二人をよく見ると、

 一つは明るく光る小さな妖精の恰好をした存在と、

 もう一つは、こちらを心配そうに見つめている立派な双丘を携えた、

 獣耳と多品種の尻尾をつけている、よくある獣(割合が高い)娘さん、

 そして、二人の間の空間に浮かび上がってる、透明な自己評価の(ステータス)画面が……




('A`):今度はお約束系ファンタジーだったか……




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