表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幸せに生きていたいので  作者: 結汝
87/144

7歳のパーティー

かなり短いです。

パーティーの本編は次回分からになります。


前半・レイチェル視点→後半・リズビア視点になります。

 小さなお姫様が2人廊下を仲良く歩いてくる。

 片方はライトブルーのひざ下丈のドレスで快活さを印象づけ、もう片方は昨年と同じ白色を基調とした裾長のドレスで大人しい印象を与える。

それぞれの性格を表したようなデザイン性にクツクツと笑いが込み上げる。


「おはよう、2人とも。お誕生日おめでとう」

「「お兄さま!!ありがとうございます」」


パッと花咲かすような満面の笑みを向けてくるリズビアと嬉しそうに頬を色づけるシルビア。

本当に性格を表したようなドレスセンスにまたもや笑いが込み上げる。


「プレゼントは後で部屋に帰ってから確認しな」

「今年もありがとうございます」

「今年は参考書以外ですよね??」


 リズビアが笑顔のまま尋ねる。そういえば昨年は参考書として2人に隣国の歴史書を贈ったんだっけか。それはそれは嬉しそうにする顔と引き攣った顔が見られたものだった。


「今年は国内の輸入製品一覧とその概要だな。主に船によるものの」

「本当ですか⁈それは嬉しいです!!」


ぱぁっと瞳を輝かせるリズビア。一方のシルはなぜ船?といったように首を傾げる。今年はリズに刺さって、シルには刺さらなかったか。


「それはよかった」


本当に見ていて飽きない妹たちだ。


「あら、おはよう」

「おはよう、ロゼ」

「「おはようございます、お姉さま」」


ロゼリアが合流する。


「とてもかわいい妖精が2人もいると少し心配ね」

「?」


リズビアは首を傾げるが、シルビアはニッコリと微笑む。

こういうところだよね~。

心配なのところって

まぁ、仮に能無し(小バエ)双子(甘い蜜)に誘われて群がったとしても只で済ますつもりなんて公爵家一同ないのだが・・・


「今年のプレゼントはペンにしたからあとで部屋に行って確認しなさいな」

「「ありがとうございます」」

「今日のパーティーの主役は貴方達なんだから楽しみなさい」


 この中で最も社交界経験が多いロゼリアが妹たちに助言する。まぁ今年は昨年みたいなことは起こらないだろう。起こったとしても王族相手でなければ基本的に相手側が悪くなるわけだし…

問題ないだろう。






***************



「おやおや、小さなお姫様達。おめでとう」

「生まれてきてくれてありがとう。とても似合っているわ」

「「ありがとうございます、お父さま、お母さま」」


お父さまがそっと私達の頭を撫でてくれる。


「もうすぐパーティーが始まりますからね。くれぐれもマナーは気を付けてね」


お母さまが心配気におっしゃる。

 たぶん大丈夫だとは思うけど、油断はできない。なんせ公爵家のご令嬢というのは良くも悪くも目立つものだ。私達の粗相がそのままお父さまやお母さま、お姉さま、お兄さまの評判にも関わってくるというのが貴族である。

おばあさまに教えていただいた淑女教育を思いだしながらお母さまに大丈夫だと微笑み返す。



きっと大丈夫。


さぁ、パーティーを始めよう!!

7歳の誕生日プレゼントって何を喜ぶものなんだろう??

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ