表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
いずれは処刑される悪役令嬢ですので、毎日遊び歩きます。  作者: ひとみんみん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
26/38

26、いずれは処刑される悪役令嬢ですので、ヒロインをフォローしたいと思います。

 オランジェ侯爵家の私が動かせる調査員を使って、ヒロインであるルーチェさんが色々し始めたのはすぐに気が付いた。

 最初、マティウス殿下を攻略しようと思ったのか何なのか『ピアノコンサート』に来ていたけれど、ステータスが足りなかったのか、それとも興味がなかったのか途中で寝てしまっていた。

 それっきり私やマティウス殿下が居るところには現れないで、学校のいわゆる攻略難易度が低めとされる男爵令息等を攻略し始めた。時に平民まで。


 特に最近は『カジノ』とか、『カフェ』『アイドル劇場』『スケート』『マリンスポーツ』『温水プール』に行っているみたいだ。


 マティウス殿下は諦めたのだろうか?


 と、思った頃、ルーチェさんの狙いが分かり始める。

 ルーチェさんは、デートスポットに一緒に行って仲良くなったイケメンを誘ってアイステリア王国に現れるモンスターを退治し始めたのだ。

 それも主に夜(王都は夜でも、街中に光魔法の街灯が灯っていてまあまあ明かりはあるけれど)。


 なるほど、と思った。

 きっと私が忘れている事だ。


 ヒロインの『光の聖女』としての仕事を奪って妨害しないために、私はあえてゲームのこのモンスターを退治するイベントを忘れさせられていたに違いない。

 誰にか? 他ならぬこの世界の『神』に(これは重要だ)。


 ヒロインであるルーチェさんは、イケメン達と共に小さいモンスター(本来ならよくダンジョンに出現するスライムとかダンジョンドール(木製)とかダンジョンプラント(植物性)とかだ)をその光魔法で退治して回っている。


 そこにどうしても着いてくるといって聞かない私の侍女ターシャと私は、ルーチェさんについて回って確認している。

 そのままだと勿論着いて回ってるのは分かってしまうので、この前開発したばっかりのステルス結界魔法をターシャと私にかけている。

 他の人にもステルス結界魔法をかける練習になったから良いけれど、ターシャは心配性だと思う。

 ステルス結界魔法をかけているお互いの姿は見えるように設定してあるので、一緒にルーチェさんの動向を窺うターシャの様子を見る。


 すると、ターシャは私が見ていることにすぐに気づいて、


「どうされましたか?」


 と寄ってくる。


「いえ、何も。あっ」


 小声でやりとりしていると、目の前でルーチェさんはイケメンと粗方モンスターを突っついて満足したのか、一部のモンスターに止めを刺さないまま、王都の夜の道を駆けていく。


 私はルーチェさんの取りこぼしたモンスターに結界魔法で止めを刺して、魔石を回収しておいた。

 更に新しく現れたモンスターも手早く結界魔法で殴って倒しておく。


 ターシャも、短剣でモンスターに攻撃して倒している。


「すごい、ターシャってなんでもできるわね……」

「恐れ入ります。ナタリーお嬢様の筆頭侍女ですから」


 ターシャは得意げに侍女の制服で礼をした。

 そう、私は動きやすい乗馬服に着かえているけれど、ターシャは侍女のふわっとした制服なのよね。

 身体の捌き方が違う。


 私はターシャと夜の王都でキャッキャウフフと盛り上がりながら、ルーチェさんのフォローを続けた。


 ちなみにお父様とお母様となんなら弟は、私がタウンハウスから出て、夜の王都に行くことには大反対していた。


 当然だろう。

 だけれど、私は強い。

 結界魔法のレベルで勝てる者はなかなか王都にはいないだろう。


 夜の王都に出ることの条件として、


 常に身を守るステルス結界魔法を展開しておくこと(元々そうするつもりだった)。

 体術や武術に優れているターシャを連れていく事(実際、さっきも言ったようにターシャは着いてくるといって聞かない)。

 更に離れた所ですぐ駆け付けられるところにオランジェ侯爵家の護衛騎士を連れていく事を条件に押し切った。


「殿下にバレたらどう説明すればいいのか……」

「マティウス殿下には貸しがあるので大丈夫です」


 と、お父様とお母様が頭を抱えていたし、弟は、


「この国の王太子妃になるのだから、気をつけてね。姉さま」


 と言っていた。

 節度を守れという事だろう。


 いずれにしても、家族は私が何かを決意したら絶対に実行すると知っている。

 何かやむにやまれぬ事情があると悟っているのかもしれない。

 本当に渋々許してくれた。

 持つべきものは理解力のある家族だ。

読んで下さってありがとうございました。

もし良かったら評価やいいねやブクマをよろしくお願いします。

また、私の他の小説も読んでいただけたら嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
↓代表作です。良かったら読んでくださると嬉しいです。

「大好きだった花売りのNPCを利用する事にした」

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ