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第28話

 前話で不自然に食事を2回していたシーンがあったので、修正致しました。

 文末のシーンは削除しようか迷ったのですが、悩みに悩んだ末に、放置する事に致しました。

 ああいうシーンは、出来るだけ減らしたいと思いましたが、一切無いのも不自然な気がしましたもので………。

 R18になるような描写はしないようにする予定です。

 今日は、ナナさんとロクちゃんだけを連れて、貴族街の宝飾品店を訪れた。商人ギルドに確認をしたところ、個人単位の宝石の売買に、許可は必要無いのだとか。金貨一枚握らせて、確認書を(したた)めて貰っている。キチンと、ギルドの上役の人に確認してもらって、封蝋(ふうろう)は上役の人の認印(みとめいん)で封じて貰ってある。


 宝飾品店では、ナナさんとロクちゃんにはお店で出してくれたお茶と、俺がストックしてあった菓子類を静かに食べて貰っていた。


「で、商談と云うのは?」

「コレらの宝石を売りたい」


 俺は、ルビーとエメラルドとサファイアのカットまで済んだ物を一個ずつと、真珠を白の大小と黒とピンクの大一粒ずつを並べた。


「おっと、失礼」


 そう云って、ワザとテーブルに落としたブリリアントカットのダイヤモンドを慌てた素振りで袋に戻す。勿論、袋に直接入っている訳では無い。


「失礼、今のは──」

「申し訳無い。商品では無いのですよ」

「見せていただく訳には──」

「申し訳無い。カットを真似されたら、商品価値が(いちじる)しく落ちるもので、見せる訳にも………」

「何と!それ程の逸品か!」


 肝心のトコでは、お茶を一口頂き、誤魔化す。


「美味しいね、おねーちゃん」

「しっ!ゼロさんのお仕事中です。黙っていなさい」


 ナナさんの方では、ロクちゃんがちょっと怒られてしゅんとしてしまった。


「アチラも、珍しい菓子ですね」

「スミマセン、手作りの物なので、召し上がっていただく訳には、ちょっと………」


 菓子と言えど、素人が趣味で作った物を、商談の最中に食べさせる訳にはいくまい。

 ちなみに、ドラ焼きだ。


「それで、お幾らになりますか?」

「上限の金貨100枚!それは間違いありません」


 金貨100枚?!キチンとカットした、手頃に大きなサイズのコレらが、高々金貨100枚だって?!

 いや、そんなことよりも──


「『上限』と仰るのは、何か理由が?」

「個人の売買する一回の商談の上限が、金貨100枚である事はご存知で?」

「初耳ですが………」

「この街では、そのようなルールがあります」

「ならば、その金額に従って、商品をコチラが引き上げねばなりませんが?」

「ええ、そうされるでしょうね」

「では………」


 ルビーとエメラルドを引っ込める。真珠は………情報料のサービスだ。そのまま商談に乗せよう。


「コチラで、金額を提示していただきたい」

「そうですね。フム………」


 手持ちのルーペと白い手袋を出して()め、宝石商は「手に取っても構いませんか?」と確認を取って来るので、「どうぞ」と手を差し出す。


「中々、良い品ですな。僅かばかり、純度が高過ぎると云えばケチを付ける者もおるでしょうが、このサイズは中々………。

 真珠も、一級品ばかりですな。

 フム………。金貨70枚と言った所ですかな?」

「内訳を伺っても?」

「サファイアが金貨60枚、大きな真珠が三色共に金貨3枚。小さな真珠が金貨1枚と云ったところです」

「うーん………。十分か。良しッ!

 その金額でお願いします!」

「かしこまりました。

 少々お待ち願います」


 そう言って、金貨70枚を並べ、「間違いございませんね?」と確認を求められ、「間違い無く」と商品と引き換えに代金を受け取った。

 やけに親切だったなと思って、感謝の言葉を述べると、「客商売はやはり、信用第一ですから」と言われ、取引上限撤廃の許可書を持って来る事を勧められた。僅か、金貨1枚で発行してくれるそうだ。

 ふと気になって、商人ギルドに寄って確かめると、確かに、取引上限撤廃の許可書を発行してくれていたことを確認出来た。


 本気の取引は、明日以降だ!

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