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第9話初仕事2

このことがあってその日は魔力が枯渇するまで治癒を行った。

冒険者の依頼は一日で帰ってくるものだけではない。

簡単なけが程度では治癒しない。

そもそも命がけなので怪我をしないような依頼を受けることが多い。

ということからポーションを使うまでもなかったみたいだ。


ちなみに今日稼いだお金は4500ポル

これで何とか宿で寝ることができそうだ。

今日の昼と宿代を差し引いて残ったのが2300ポル


このままいけば多分プラスかな?

でも毎日それなりの人が使うかわからないしなぁ...



「マジで普通に治癒してくれたな」


「確かに今はまだ治癒士みたいだ」


「あたいも治癒してもらった...あたいも...」


「わざわざ敵対する必要もないニャ」


「確かにそうだな...ただ見張りは必要だ」


「グスン、たしかにそうだよね、あたいも何かあったら報告する」


「そうしてくれ」



よし今日も頑張って働こう。

兎にも角にも明日の宿の心配をしているような状態では駄目だ。

お金を稼いで心に余裕をもとう。

話はそれからだ。



「今日もセールを行います!!!3割セールです!ヒール(小)が350ポル、キュア(小)が700ポルです」



朝は泊りで依頼をこなしていた冒険者たちがやって来てくれる。

昼も同じくだ。

夕方には日帰りの冒険者が多い。

理由は敵と遭遇した場合夜戦になるような時間帯には、極力動かないでおこうということを冒険者になるときの講義で言われるらしい。

実際死亡率も高くそれを守る人が9割以上いるためだ。


3割セールをした2日目はポーションを使うくらいの人が来てくれた。


そんな感じで2週間がたった。

治癒士の仕事はけが人がいないとないので毎日たくさんいるわけではないがそれなりに儲かている。

毎日仕事をしていることで魔力量も上がり大体ヒール(小)を前の倍近く使える。


1日目に無駄遣いをしてからは毎日最低限のお金しか使ていない。

そのかいあってか54000ユロたまった。

ここの人ともだいぶ打ち解けて色々な話を聞いた。


なんでも治癒士とは数が少なく人を助ける仕事だからか偉そうなやつが多いらしい。

それでいて獣人には使わない、使っても払えないような金額を要求する。

そもそも人に対しても法外な値段設定の治癒院が多くそんなところで獣人が治癒を受けようもんなら奴隷確定だそうだ。

獣人を奴隷扱いすることは違法だが理由がお金が足りないということならだれも止められないだろう。

もちろん人もその対象だ。

そんなこともあってか2週間ずっと態度が変わらず、セール以外の値段の変動はない俺を歓迎してくれている。

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