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黒き光 〜一人の少年が世界の運命に立ち向かう話〜  作者: らーめん丸
学院闘技大会編
36/271

3ー11 グラウス対シルア

「俺に剣を教えたのはアレキウス神滅剣3代目後継者レイリン=アレキウス」


 と、アルクは言うとレウスは戸惑う。


 何故なら3代目は450年前の人の筈なのに450年も生きれるわけがない。


「嘘だ!3代目は450年も前の人間だ!こんなに長い間生きれるわけだない!」


 レウスは信じられない様なものを聞いた顔をしながらそう言う。


「事実さ。それに種族が長寿のものだとしたら?」


「それはどういう……」


 アルクはレウスに言い剣を構えた。


[アレキウス神滅剣・高圧水斬]


 アルクは刀に魔力を込める。刀から高圧の水をレウスに放ったがジャンプし空中で身を捻って避けた。


 だがレウスにはまだアルクに聞きたい事があった。


「確かに人間じゃなくエルフや竜人なら長く生きれる。だが歴代後継者では全員が人間だと教われた!」


「それは本当に自分で調べ、自分で知った事実か?」


 と、アルクはレウスに言った。


[アレキウス神滅剣・次元斬]


 レウスに放ったがそれも避けられた。


「言うつもりはないみたいだね」


[アレキウス神滅剣・地衝斬]


 レウスは剣を地面に刺すと地面が隆起し剣の形となりアルクを襲った。


 だが、


[アレキウス神滅剣・地衝斬]


 と、同じ技を出したが形が違った。


 レウスは剣を地面に刺したがアルクは刀で地面を斬りレウスに広範囲に地面が隆起し剣を出した。


 それにはレウスの出した[アレキウス神滅剣・地衝斬]は打ち消され、衝撃を殺す事なくレウスを襲った。


[アレキウス神滅剣・陽炎]


 とレウスは体がグニャリと歪んだと思えば[アレキウス神滅剣・地衝斬]を放った場所ではなく離れた場所にいた。


 すると闘技場内に残り5分を知らせるブザーが鳴った。


「どうやら後残り5分らしいな」


「そうだな、時間もないし一撃で沈める」


 と、レウスが言った。 


[アレキウス神滅剣・獣宿し・獅子]


 アルクはただ想像した。


 百獣の王と呼ばれた獅子は強い。 


 強いだけではなく獲物を一撃で仕留める。


 ならば自分もその獅子の様に一撃で相手を葬るだけ。


 アルクの体から白い魔力が溢れ出し赤く変色した。


[アレキウス神滅剣・神滅ノ刃]


 と、抜刀の構えを取った。


[身体強化魔法発動]

 

 とレウスは身体強化魔法を使った。


 レウスはアルクの意図を汲み取り、レウスは剣を肩に担いだ。


[アレキウス神滅剣・奥義・煉獄] 


 アレキウス神滅剣は一つ一つの技をが強力だが決定打を打てる技がない。


 [アレキウス神滅剣・奥義・煉獄]は長い歴史で神を滅する為に通常の技よりもより強力な技だ。


 二人はお互いに見つめ合い機会を待っていた。


 すると闘技場内に金属と金属がぶつかり合う音がした。


 二人にとってそれは充分な合図だった。


 アルクは足が地面に沈む程踏み込み、刀を引き抜き[アレキウス神滅剣・獣宿し・獅子]を発動しながらレウスに迫った。


 レウスも思いっきり足が地面に沈む程踏み込み、肩に担いだ剣が炎を纏い一瞬で多くの面積を穿ち一直線にアルクに炎の斬撃が襲った。


 アルクの刀は下から上へ


 レウスの剣は上から下へ


 お互いの剣がぶつかったと思えばレウスの剣はアルクの刀に切断された。  


 しかしアルクも[アレキウス神滅剣・獣宿し・獅子]が途切れた。


 だが勢いを殺す事なくレウスの胴体を斬った。

 

 すると闘技場の結界が破けレウスに治癒魔法が施される


「Aブロック第一試合勝者アルク!」


と審判が言うと闘技場内は大きな歓声に包まれた。


「……強いな。アルク」


 と、レウスは悔しそうな顔をしながらアルクに言った


「君についてまだまだ知りたい事が山ほどあるが、君から見て今のアレキウス神滅剣はどうだ?」


「弱くなってるな」


「そうか?」


「ああ。特に[アレキウス神滅剣・神滅ノ刃]は基本の技だが随分と無駄が多い」


「そうか……」


「だけど威力は高い。ちゃんとした方法なら俺は確実に負けてた」


 と、レウスに言うと、


「ありがとう」


 と、レウスは言い闘技場を去った。



――――――――――――


「アルク!」


 と、アルクが観客席に行こうとした時後ろから声を掛けられた。


「グラウス!次の試合はお前とシルアだっけ?」


 と、アルクは試合表を見た。


「ああ、そうだ」


「勝てそうか?」


「勝つさ。勝手2回戦でお前ともう一度戦いたい」


「そうか。楽しみにしているぞ」


 と、アルクはグラウスの元を離れ観客席に行った。



――――――――――――


「皆さん!お待たせしました!Aブロック第2試合の開始です!」


 と、審判が言うと闘技場は大きな歓声に包まれた。


「対戦相手はbブロック代表シルア=シンアール!その相手はdブロック代表グラウス=アルグラン!」


 審判がそう言うと二人は闘技場に上がった。



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