3ー9 アレキウス神滅剣1
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とある一室で男二人が話していた。
だが今回は前回のみすぼらしい部屋とは違い、豪華な部屋で話していた。
「消えた?」
「どうした?シューラン?」
とシューランと言われた男は焦っていた。
「いや。タミカ。実はバルト王国に放った暗殺者がいただろう?」
「おう」
「そいつらの生体反応が消えたんだ」
「つまり死んだと?」
「そうだ……だけどあの二人が簡単に死ぬとは」
「なんだ?」
「いや、あの二人は一人一人Aランク冒険者を簡単殺せる。だが今回はほぼ同時のタイミングで殺された」
「つまり聖女シエラの護衛に手強い護衛がいると?」
「それか妹を守る為に剣聖候補のセイラ=スキルニングが護衛についてると」
「そうなる」
「じゃあどうする?」
「仕方ない。あれを使う」
「な!?待て!あれはまだ試作段階だ」
「分かっている。だから試験が終わってから使う」
とタミカとシューランは微笑みながら話していた。
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午後になり決勝が始まろうとしていた。
17人の選手は8人に分かれた。
Aブロックは
アルク(cブロック代表)対レウス=ナトリウス
グラウス(dブロック代表)対シルア(bブロック代表)
フローランス対十魔剣序列七席
dブロック代表対aブロック代表
Bブロックは
十魔剣序列二席対序列五席
aブロック代表対十魔剣序列三席
bブロック代表対序列六席
cブロック代表対序列四席
となった。
残りの十魔剣序列1席のセイラ=スキルニングは勝ち残った二人の内好きな方を選ぶようになった。
遂に決勝の時間帯となり最初に戦うアルクとレウスは闘技場に出て行った。
「アルク。加減はいらない。お互いに全力を出そう」
「そうだな」
とレウスとアルクは簡単なやりとりをした。
決勝戦のルールとしては相手を闘技場の外に出すか相手に致命傷の攻撃を与える。翼の使用は開始してから5分経った時に使える。制限時間は15分となっている。
「お二方準備はいいかな?」
と審判が言うとレウスとアルクは刀を出した。
「君も刀を使うんだね」
「親の形見だから使うしかないだろう?」
とアルクが言うと闘技場内にホイッスルが鳴り響いた。
しかし開始のホイッスルが鳴ったにもかかわらず二人はお互いを見つめていた。
だが先に動いたのはレウスで抜刀の構えをとった。その瞬間、観客が沸き上がる。
[アレキウス神滅剣・神殺しの刃]
レウスは鞘から刀を引き抜く。アルクはレウスの剣を受け止めたが、重い衝撃により後ろに引きずられる。
[我流剣術・炎回]
剣を交差させた状態で無差別にアルクは炎を纏った剣を振り、レウスと距離を取った。
「いつの間に付与魔法・炎を使ったんだ?」
「無詠唱ですよ」
「無詠唱で付与魔法か。凄いな」
「無詠唱は戦いの中では当たり前ですよ」
「そうなのか?」
「じゃあ例えば俺が詠唱をします。それをあなたは律儀に待ちますか?」
「いや、待たないな」
「でしょう?詠唱中に攻撃されないように無詠唱を練習をしたんです」
とアルクは剣を構えてレウスとの距離を一気に縮めた。
だがレウスはそれを予知していたのか剣を横に構えていた。
[アレキウス神滅剣・風来の構え]
と、その構えにアルクの剣がぶつかると剣を弾かれアルクに斬撃が襲い掛かる。
しかしアルクは反応しきれず斬撃を食らった。だが、攻撃を受けたアルクだったが痛がる素振りを見せない。
[我流剣術・斬残突]
アルクは怯まずにレウスに突きを放ったが避けられた。しかし避けたはずだがレウスの左腕にかすり傷が入った。
[我流剣術・八星]
アルクはレウスにできた僅かな隙を見逃さなかった。アルクが放った八つの刃はレウスをしっかりと捉えていた。だが、レウスは落ち着いてアルクの斬撃に対応し、攻撃を乗り越えた。
今度はレウスから攻撃を仕掛けた。レウスは距離を詰めアルクとの剣戟に挑む。
レウスは放った剣戟はアルクの刀身、鍔、柄に塞がれ、アルクの放った剣戟はレウスに見切られた。
アルクはレウスの腹を蹴り距離を取った。
[我流剣術・真空斬]
とレウスに入っていた左腕のかすり傷を広げた。
「やっぱり君の剣術は様々な流派が混じっている。例えば先程の剣戟では私の攻撃を刀身だけではなく鍔、柄を使い防ぎアルクの攻撃では刀身や足、拳を使った。これは剣撃流だね」
剣撃流。攻撃は剣だけではなく鞘、拳、足を使い防御は鞘、鍔、柄などを扱う近接に特化した流派。
「いや剣撃流だけじゃない。さっき私の腕のかすり傷を広げた技。これは魔剣流だ。それに一瞬で八つの斬撃これは神速流だ」
神速流。速さで敵を翻弄したり速さで剣戟を繰り出し相手に攻撃する。速すぎるが余り剣を振っただけで鎌鼬を起こすものもいる。
「凄いな。あの一瞬でわかったのか」
「そうじゃなければアレキウス神滅剣を使っていないさ」
とレウスが言うと再び構えを取りアルクを睨んだ。




