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黒き光 〜一人の少年が世界の運命に立ち向かう話〜  作者: らーめん丸
学院闘技大会編
27/271

3ー2 一回戦

 とある街の路地裏で黒づくめの二人が話していた。


「おい。本当なのか?」


「何がだ?」


「いや、だからよ。今回のターゲットが本当にあの有名な聖女シエラなのか?」


「だからずっとそう言ってんだろ?」


「だったらなんで?聖女シエラは神の光を持ってるんだぞ?そんでよ。神の怒りでも買ったら……」


「そんなの知るか!俺たちは命令された事だけやればいいんだよ!」


「だったらなんで!」


「多分よ。創生教にとって聖女シエラは邪魔者みたいなんだ」


「だからって……」


「いいから!俺たちは影に生きるって決めたろ?たとえどんな汚れ仕事でも」


「分かったよ」


 と、黒づくめの二人はとある目的の為、目的地まで向かった。


ー-----------


 闘技大会初日は凄く盛り上がっていた。  


 この闘技大会の参加者が去年と比べて3倍くらい多い。何故こんなにも参加者が多いのかは一人生徒のせいでもある。


 それはシエラであった。スキンティア学院の生徒達はシエラに気に入られようと闘技大会に参加した。


 なので闘技大会の開催期間が4日から7日に延長された。


「ではこれより闘技大会を開催する。諸君、己が持っている力を使い闘技大会を勝ち続けろ!」


 と、学院長が言った。 

 

 まずやることは対戦相手決めからだ。


 まぁそれはほとんど運だ。


 アルクの対戦相手は有名な相手がいくつもいる。


 しかも十魔剣のメンバーが一人いる。決まった後周りの生徒たちがアルクに向かって同情の視線を向けて来た。だが、アルクは対してその視線に気にしていなかった。


 すると、一人の男子生徒がアルクに声を掛ける。


「ほう。貴様が一回戦の対戦相手か。」


「誰?」


「やはり、教養のなっていない平民は怖いな。私の名はタルヤ。だが貴様はこの一回戦ので終わる。せいぜい首を洗って待っているんだな」


 タルヤはそれだけ言うと去って行った。アルクはタルヤどれ程の実力なのかを聞くためにグラウスの近くに寄る。


「なぁ。アルクの対戦相手ってまさか……」


「うん。さっきのやつ。強いのか?」


「そこそこ強いぞ」


「そうか。ところでグラウスの対戦相手は?」


「いや。大して目立った相手はいないから心配するな」


「え?でも相手にシルアが……」


「大丈夫だ!分かったか?」


「お、おう……そうか」


 グラウスの対戦相手にシルアが居る事に気付き、それを言おうとしたがグラウスの迫力に黙ってしまう。


ー--------------


 あれからいろんなブロックの選手が戦いついにアルクのBブロックが始まった。


 一つのブロックに1日を掛ける。つまり全部でDブロックまであるので4日かけて終わったらそれぞれのブロックの優勝者と準優勝者が残りの3日掛け戦う


「それではBブロックの大会を始めます。まず一回戦はアルクとタルヤの戦いです。それでは選手入場です!」


とアルクとタルヤが闘技場に入ってきた。


「ふん。貴様のような平民が私と同じ舞台に立てる事を光栄におもうが……」


「いいから早く始めようぜ。眠くなってきた。」


「なんだと!この平民が!」


 と戦いが始まったが結果的に言うとアルクがタルヤの放った魔法を避ける。そして、剣で太陽光を反射し、目くらましをする。反射した太陽光が目に入り、目を瞑った隙にタルヤを殴り、場外に吹っ飛ばした。


「こ、この勝負アルクの勝ち!」


 余りの試合の速さに観客を野次を飛ばす時間も無かった。アルクはそのまま闘技場を後にした。

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