2ー2 挨拶
貴族の生徒のグラウスとの決闘した後、アルクはとある所に向かっていた。
「ここがシエラ様の教室か」
と、アルクは言った。
そうアルクは護衛対象の聖女シエラの教室に居た。
そもそもアルクは放課後に挨拶に行こうとしていたが決闘の申し込みをされ、後回しににせざるおえなかった。
すると教室のドアが開いた。
「おいお前、見ない顔だな。まさかお前か?今日編入する平民か?」
と、赤黒い髪色で身長は150ありそうな少女が言ってきた。
「はい、今日編入してきたアルクです。ところでシエラ様は居ますか?」
「居るがなぜ平民がシエラ様に会いたい?」
「いや、この学院にいると聞いたので一眼見ようと思いまして」
「そうか、ちょっと待っていろ」
少女がそう言い教室の中に戻って行った。
3分後に再びドアが開き、先程の女性が顔を出す。
「入って良いぞ」
と、言われ教室の中に入って行った。
すると椅子に聖女シエラが座っていた。
「あれ?あなたは」
「お久しぶりです」
「そうですね。キア、しばらくこの方と二人にしてくれませんか?」
「しかしシエラ様、こいつは得体の知らない平民です。二人きりにはできません」
「キア、お願い」
「……分かりました。何かあったら呼んでください」
と、言い教室を渋々出て行った。
「アルクさん、スキンティア学院への編入おめでとうございます」
「ああ、ありがとうございます」
「あと、ここでは私に丁寧語を使わなくて大丈夫です。この学院では貴族も平民も関係ありませんから。それにここでは貴方の方が先輩ですので」
「そうか、じゃあお言葉に甘えるか」
「はい。後、決闘をしたとか」
「まあ、そうだな。俺が編入試験の時に不正を疑われて。まあ仕方がない事だと思うよ。この学院に平民が編入したなんて信じないよ」
アルクは何気ない話を聖女シエラとする。
「それではこれからの護衛よろしくお願いします」
「りょーかい」
と、言い教室を出て寮に戻って一日を終えた。
――――――――――――
次の日、教室に入ると様々な視線が飛んできた。
(……まあ、確かにそんな反応をするだろうな)
と、アルクは自分を納得させつつ席に戻った。
「おい」
後ろから声が聞こえたのでそっちを見るとグラウスが居た。
「昨日は……その……なんだ平民と言うだけ不正を疑って済まなかった」
グラウスは謝罪をしてきた。
「いや、もう昨日のことは気にしていない。第一もし俺がお前と同じ立場ならお前と同じく疑うかもしれない」
「そうか。そう言ってもらうと気が楽になる……あと負けた身だか頼みがある。昨日見せた剣戟はなんだ?」
昨日見せた剣戟はおそらく[八星]だろう。
「昨日見せた剣戟は師匠から教えてもらった」
「そうか、出来れば僕にも教えてくれないか?素晴らしかった。」
「別に良いけど厳しいぞ」
「それでも昨日見せた剣戟を身に付けたい」
「じゃあ放課後、訓練所な」
「わかった」
と、言いグラウスは自分の席に戻った。




