疲労
300万円の商談が決まって会社へ帰る途中、精神的な疲労を抱えながら線路沿いを歩いていた。
電車が横を走り抜ける轟音に紛れて「つかれたー!つかれたよぉー」と小さく叫んだ。
なんだか花火の音に紛れて告白をするやつみたいだなと思った。そんないいもんじゃないけど。
近くに人がいたら聞こえていただろうけれど、幸い前方にも背後に人はいなかった。
疲れた時に会いたくなる人がいる。
大学時代に男の先輩が、「疲れた時に会いたくなる相手が本物だよ」と言っていた。
10年以上たつ今も、この言葉は頭に残っている。
ちなみにこの先輩は僕の同期と付き合った。
疲れた時に会いたくなるその相手のことを、ここでは仮にヒーラーの平子と呼ぼう。
平子とは長い付き合いで、たぶん連絡すれば会えるのだけれど、一度会うとまたすぐ次も会いたくなるから、だけど物理的にも関係的にも、そんなにしょっちゅう会える距離感ではないから、一度会ってしまうとそのあとが苦しくなるのが分かっていて、会うほどにもっと会いたくなって最終的には一緒に住も?ってなるから、おいそれとは会えない。
なんだか麻薬みたいだなと思ったし、なんだか麻薬をやっているみたいな文章だなと思った。
疲れた時に会いたいというのは、その人に会えばホッとするからだと思う。ちょっと甘えた気持ちなんだと思う。だけど平子にそれは求められないから、別の平子を探そうと思って、「疲れた 甘えられる」で調べた。いかがわしい結果がたくさん出てきた。料金だけ目を通した。癒しには高いお金がかかるのだと知った。五反田がいいらしい。
平子というとブリーチという少年漫画を思いだす。思い出しませんか?
おかっぱ頭の男性キャラなのだが、ネタバレは避けたいのであまり詳らかに述べないが、この平子はいろいろ逆さまにする能力があって、僕の気持ちとヒーラー平子の気持を逆さまにしてあっちから連絡してこないかなって考えたりするけれど、まぁ来るわけないんだな。
ヒーラー平子ってインチキまじない師の芸名みたいだな。
そういえばジョイフル本田って言葉だけ聞いてずっと芸人だと思ってたわ。
あれ、これなんの話だっけ? 疲れた脳みそだと何もまとまんないね。
まぁ今日は契約まとまったからいいか。
とりあえずasmrでも聞きながら仕事すっか。




