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38話〜サミーの手紙〜

「余計な事言いやがって……」


「ごめんテツ……」


「まーいい、あの兄貴が困るくれーだ、余程の事だったんだろ」


「そうね」


 ぼく達はドワーフ王国に1泊してフール村に戻って来ていた。そしてドワーフ王国の現状をテツに話した。


「それでよー、海を走る乗り物なんて作れるもんなのか?」


「作れるわ、そうよねテル?」


「うん」


 昨日の夜ヒカルと考えた船の設計をテツに話した。考えたと言っても、またの世界で読んだ海賊漫画の船作りを2人で思い出しながら作ったものだけど……。


「なるほどな……水に浮く車体に水を掻くタイヤって訳か、原理は解った、よく思いついたもんだな」


「う、うん」


「まず、小さいの明日作ってみて、後はそれからだな、面白そうだ! やってみるか!」


「そうね、テツ頼むわね!」


「おー、任せておけ! もうだいたいの設計図は頭ん中に出来てるぜ!」


「さすがね」


「マルスにも面倒かけたな! 今夜も飲むか!」


「それはいいですね!」


「それじゃ、わたし達は1度城に戻るわ、1日で出来るなら明後日にまた来るわ」


「それで構わねー、明後日だな!」


「うん」


 ぼくもヒカルと一緒にエルフィ城に戻る事に。そしてお城に泊まって朝を迎えた。


「わたしは今から父様と兄様と、ドワーフ王国の現状を話してくるわ」


「うん、ぼくは少し気になる事があるからギルドへ行ってくるよ」


「わかったわ、話が済んだらわたしもギルドの方へ行くわ」


「うん」


 ぼくは城を出てギルドへと向かった。先日サミーさんから預かってライリーさんに届けた手紙の事が気になっていたからだ。


「ライリーさん、おはようございます」


「おー、テル、今日は子守じゃねーのか?」


「子守って……またヒカルと喧嘩しないでくださいよ」


「わかった、わかった」


「ライリーさんがカウンターにいるなんて珍しいですね? アメリアさん休みですか?」


「アメリアは今ケイレブ公国のギルドに出張してんだ」


「ケイレブ公国に? 何かあったんですか?」


「サミーから依頼があったからな、聞いてねーのか?」


「この前の手紙の事ですか?」


「そう、それだ」


「手紙だけ預かって話まで出来なかったので」


「そうだったか、大した事じゃねーけど、もう少し人いた方がいいって話だよ」


「ダンジョンにですか?」


「あー、想像以上に広いらしいな、でもこれ以上こっから人出すと俺が忙しいからよ、ケイレブギルドに依頼出す事にしたんだ」


「それでアメリアさんが行ったんですね」


「あー、アメリアならジャック王国の頃からの知った顔なんかが多いからな、ここを出てった奴らなんかも多くいるし」


「そうですね」


「依頼出しに行くついでにスカウトしに行かせたんだ」


「アメリアさん大丈夫ですかね?」


「アメリアはあれで結構なファンがいるんだぞ? いっぱい連れて帰ってくんだろ」


「そうじゃないんです、ケイレブ公国には今結構な帝国兵が集まってたんで」


「何かあったのか?」


「はい、ドワーフ王国まで行って来たんですけど……」


 ドワーフ王国への道中のケイレブ公国の様子をライリーさんに説明した。


「そんな事になってんのか、まー大丈夫だろ、ケイレブのダンジョンがそんななら、余計こっちに人呼ぶチャンスだな!」


「……たしかにそうですね」


「しかしあれだな、ドワーフ王国も大変だな」


「それは今ヒカルが考えてますよ」


「あいつに任せて大丈夫か? 突っ込む事しか思いつかねーだろ?」


「ライリーさんが言うとそうなりそうで怖いですよ」


「テル待たせたわね! 行くわよ!」


「えーっ!?」


「ほらみろ!」


「何よライリー、ほらみろって?」


「ヒカル、ほんとに帝国に乗り込むつもりなの?」


「何帝国って? それより、ほらダンジョン行くわよ」


「えっ? ダンジョン?」


「そうよ、船作る場所の用意しなきゃでしょ?」


「あっ、うん」


「じゃ行くわね、ライリー冒険者の方お願いね!」


「おー、サミー達を頼むな!」


 サミーさんの用件はもっと人を増やして欲しいって事だったみたいだ。船作りも急がなきゃだけど、サミーさんの様子も伺ってみよう。


 



おざきです

貴重なお時間をわたしにいただき感謝します

お読みいただきありがとうございました♪

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