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27話〜

「まず、最終的な街の目標だけど、城下町くらいの規模にはしたいわね」


「この村を作ったのとは規模が違う……想像しずらいな」


「ノトの言う通りね、言ってるわたしだって何となくしか想像してないし」


「ぼくにも想像出来ないけど……それだけ人が必要って事だよね?」


「そうよ」


「人などそう簡単に集まるものなのか?」


「わたしだって初めてなんだから解らないわよ」


「そうなの?」


「そうなのって何よ? 初めてははじめてよ!」


「ごめん、何か計画あるのかと思ってたよ」


「あるっちゃあるわよ、まずはギルドからね」


「ギルド?」


「呪いの件なんかもあるし、国は国境と城下町の警護に力入れなきゃだから、ダンジョンはギルドに任せるつもりよ」


「そうだね」


「フール村からもマサを借りたいんだけど、ノト頼める?」


「それは本人に頼む事だな、村の長としてマサを村に縛るつもりもない」


「そうね、そうするわ」


「それじゃポール帰るわよ、テル明日ギルドに来て!」


「うん、わかった」


 ヒカル達が帰るのに合わせて、今日は皆んな解散となった。サクラさんも疲れてるだろうし、ぼくも早めに休もう。


「おはよう、サクラさん体調はどう?」


「心配はいらぬ、もう疲れは癒えておる」


「そう? 解った、紅茶自分で淹れたんだね? 朝ご飯何か作ろうか?」


「パンケーキ、ふわっふわのやつじゃ」


「はい……」


「テルさん、おはようございます! あっサクラさん! この前はありがとうございました!」


「おはようマサ、この前って何かあったの?」


「はい! テルさんがマノンさん達と出掛けてる時に魔道具作るの手伝って貰いまして」


「大した事はしておらぬ」


「いや、テルさんにやって貰うのと遜色なかったですよ」


「サクラさん魔法付与も出来るんだね?」


「大した事ではないと言っておる」


「それでマサ、何か用事じゃないの?」


「あっそうでした! テルさん城下町に行くって聞いたんで一緒に行こうと思いまして!」


「うん、それじゃ一緒に行こうか! その前にサクラさん長老の工房に案内しないと」


「もう何度も行っておる、心配いらぬ」


「そうだったんだ? それじゃ行ってくるよ」


 ぼくの留守の間に、サクラさんは村に馴染んでいたみたいだ。良かった。


「ぼくの留守中にサクラさん村に馴染んでたんだね?」


「サクラさん村で大人気ですよ? すごい美人ですもんね」


「そうだね、美人だよね」


「はい、みんなテルさんを羨ましがってましたよ」


「えっ!? なんで?」


「なんでって、テルさんのお嫁さんですよね?」


「えーっ? ぼくのお嫁さん?」


「違うんですか? それでも一緒に住んでるなんて羨ましいですよ」


「マサもサクラさんの事を?」


「いや、違いますよ! 僕はエリー……いや、何でもないんです、とにかく僕は違います!」


 村ではそんな話になってたのか……なんかサクラさんに申し訳ないな……。


「それではテルさん、僕は孤児院の方に行ってきます」


「うん、ギルドで用事が済んだらぼくも行くよ」


「わかりました! では!」


 あんな走って行く程急ぎの用があったのかな? ぼくもギルドに急ごう。


「アメリアさん、おはようございます」


「テルさん! ギルマスー! ギルマスーー!」


 アメリアさんは今日も変わらないな……。


「テルこっちよ! 座って!」


「ヒカルもう来てたんだ? ライリーさんおはようございます」


「おーテル、もう話は大筋聞いたぞ! まさか本当に見つけてくるとはな! この国によくあったもんだな!」


「もうそこまで話してたんですね、見つけられて良かったです」


「あー、まさか見つかるなんて思ってなかったからよ、俺はテルが作ったんじゃねーか? って話してとこだ」


 ライリーさん……鋭いなぁ……


「ほんとよね! わたしもそう思うわ」


「まさか、マノンさん達の故郷について行った時に見つけたんですよ」


「そうだな、流石にテルでも作れる訳ないよな」


 ライリーさん……そこも、鋭いなぁ……


「そうね」


「ところでヒカルよー、テルがうちの冒険者の故郷で見つけたんだ、依頼達成って事でいいのか?」


「もちろんよ! それを話しに来たのよ」


「はぁっ!?」


「何驚いてんのよ? ライリー?」


「いや驚くだろよ? てっきり『テルの功績はわたしの功績に決まってんでしょ?』とか言うと思ったもんでよ」


 たしかに言いそうだなぁ……


「何よそれ? どこのガキ大将よ」


「そんで、じゃぁ達成報酬くれんのか?」


「えー、あげるわ! ダンジョンの権利とダンジョンの近くにギルドの支部を建てるわ」


「おい、本気か!?」


「本気よ! ただ条件なんだけど、管理してもらうのは当然として、国で必要分の資材なんかはわたしの言い値で卸して欲しいの」


「そんだけでいいのか? お前……なんか企んでんじゃねーのか?」


「嫌ならいいわよ」


「いや、解った、その条件でオーケーだ!」


「それじゃ決まりね! 早速で悪いんだけど、すぐにでもダンジョンへ向かえる冒険者を集めて貰える?」


「あー、暇してるからな、大丈夫だ……ただ、今のギルドじゃマノン達B級が最高ランクだな」


「大丈夫よ、すぐに下層まで攻略する訳じゃないから」


「そうか、わかった明日までに集めておく」


「頼むわね! それじゃテル行きましょ!」


「えっ? うん……どこに?」


「フール村よ」


 ギルドとの話し合いは、珍しくヒカルとライリーさんが喧嘩する事なく無事に終わった。



おざきです

貴重なお時間をわたしにいただき感謝します

お読みいただきありがとうございました♪

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