表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/35

婚約者様の婚約者(私)の日常

今日も、仕事頑張ろう。

うん、良いことあるよ。


空間管理師は空間の歪みだの

空間凍結だのを解いたりする職業だ。

基本、野外活動がおおい。


「遺跡も見飽きた。」

秩父住居群遺跡を見ながら呟いた。

「ええ?飽きませんよ。」

遺跡マニアの変態な後輩でルーアミーアの王太子妃様が言った。

「彩良さん、私は遺跡好きじゃないからね。」

私は言った。


古代の家々が時空凍結されてる。

あー、あそこが憧れの先輩空知さんが

完全コンビニ少女の時空凍結解いたところかぁ。


「あの、遺跡、今の24(コンビニ)みたいですよね。」

彩良さんがワクワクしてる。


暗黒時代の遺跡は今の三次界の

建物とにてる。


「誰か!医者呼んでください!」

明正和大学の発掘隊のほうから声が上がった。

見ると発掘中の現場でなにかさわいている。

さっき、時空凍結を解いたところだよね。

「空間難民なのですが...再生槽(サイセイソウ)を早く!」

空間難民に問題があるようだ。


「私、行きますね!」

彩良さんが走った。

若いなぁ…不謹慎かな?


その空間難民は身体の大部分を失いながらも

『生きていた』

すごいよ、もっと欠損少なくても、死んでる人いるし。


「女性です、成熟度は青年かな?」

ハデハデの髪の(クジャク族らしい)医者が

空間難民を静かに再生槽にいれながら言った。


「宇水さん、生体凍結解除得意だよね、実施して。」

ラージャさんから支持が出た。

「はい。」

私は言った。


再生槽に入れられた、空間難民を

包み込む空間凍結を慎重に解いていく...。


細胞にまとわりつく空間の歪み...。


丁寧に少しずつ負担のかからないように...。


「細胞が再生してきました。」

医者の声がした。


再生槽で静かに空間難民は漂っている。

息をしているようだ...。

これだけ欠損が多いとどのくらい再生にかかるのかな?


空間難民は古代都市の住民だ。

暗黒時代に空間兵器のせいで空間の歪みに巻き込まれたひとたちで。

時空凍結されたがゆえに生きてる人が空間難民と言う。

死んでても凍結されてるから生々しいところもあるんだよね。


「宇水さんがいてよかったよ、さすが空知さんの直弟子。」

ラージャさんが言った。

「...直弟子は言い過ぎです、つきまとっただけで...。」

そう、空知(ソラチ) 未知流(ミチル)先輩に生体凍結解除術を同じ会社なのを強みにコツを聞き出した。

なかなか、現場で生体の時空凍結を解くことはない。


でも、生体凍結解除術の権威の

伝説の空知先輩に憧れたっていいじゃない。


「細胞一粒に時空凍結が残ると再生しないところが出てくるからね。」

医者が言った。

「そうなんだ。」

彩良さんが言った。

うん、だから普通は病院とか

時空難民保護センターで解くんだよね。

再生槽用意しておいてね。

「宇水さんってすごいんですね。」

彩良さんが言った。

「スゴくないよ、それよりこの人の家族が見つかることをお祈りします。」

正確には子孫が見つかることを。

「見つからなくても、きちんと面倒みます。」

この空間難民を見つけた男性が言った。

えらいな、空間難民保護センターに

まかせないんだ。


空間難民保護センターは空間難民を保護する施設で今の事を教えたり、

空間難民に自立できるまで保護金を出したりするところだ。


「ま、引き続き頑張ろうか?」

ラージャさんが言った。

「はい。」

私は言った。


遺跡ももうすぐ今年は見納めかぁ。

年末年始はハロと一緒に

ラシュルド王国だよ。

ちゃんと、正装とか、盛装準備しておかないとね。

ああ、気がおもいよ。

本日は婚約者様は出ませんでした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ