婚約者様と里帰り
ラシュルド王国は温泉が有名だよね。
帰りによりたいな♪
「...ハロん家大きいね。」
私はハロルドの実家をみながら言った。
大きな屋敷が山肌に沿ってたっている。
何軒も。
「大したことない。」
ハロは言った。
「おかえりなさい、ハロルド坊っちゃん。」
以外とラフにおっさんに迎えられた。
お仕着せ来てるよー。
「ただいま、デイルさん。」
ハロが答えた。
わー、でも坊っちゃんっぽい。
使用人さんも他にいるしさ。
「こちらのお嬢様が宇水様ですか?」
デイルさんが言った。
「ああ。オレの婚約者の宇水千陽だよろしく頼む。」
ハロが言った。
そんなに大々的に宣言してほしくないな。
別れたときに困るし。
「...う、宇水千陽です、よろしくお願いいたします。」
わーん、言っちゃったよー。
ガン見なんだもん。
使用人さんたち。
「なるほど、坊っちゃんは可愛い系がお好きなんですね。」
どこかにやつきなからデイルさんが言った。
か、可愛い系?可愛くないよ。
ちびっこいだけです。
152センチだもん。
ハロはでかいです。
「可愛いだろ?」
ハロが後ろから抱き締めた。
し、死ぬ~!苦しい~!
「坊っちゃん、お嬢様が死にそうです。」
デイルさんが冷静に言った。
「千陽!すまん。」
ハロが慌てて腕を解いた。
「相変わらず、がさつなのね。」
部屋の奥から女性が出てきた。
「母上、お元気そうですね。」
ハロが言った。
わー、似てる。
スレンダーなハロのお母さんは
ハロににて長身で金髪(短い)の美人さんだった。
「...でかしたわ、ハル、この子、モフィル女王陛下のモロ好みじゃない。」
ハロのお母さんが言った。
...はい?私、女ですが?
「なんで、女王陛下が出るんですか?」
ハロが眉間にシワを寄せて言った。
「ああ、可愛くない...なんで、私に可愛い娘がいないの…?」
ハロのお母さんが言った。
可愛い娘?
「男ですみません。」
やけのようにハロが言った。
「本当よ、でも、可愛い娘と婚約したから許すわ。」
ハロのお母さんが言った。
え~と、なにそれ?
「ハル、王宮に登城する時はこの子つれていきなさいね。」
ハロのお母さんが言った。
「あの、初めまして、宇水千陽です。」
私は言った。
「こんにちは、プリシラ・セーライトです、よろしくね、私の義娘、わー、うれしいわー、盛装選びましょう?」
ハロのお母さんはそういって
しあわせそうに微笑んだ。
盛装持ってきましたが...。
まじで坊っちゃんなんだねハロ。
案内された部屋は高級ホテルのスイートルームかってほど広いし。
居間にベッドルームに風呂にトイレ付でさ。
「アデル・ヒューラと申します、何なりとお申し付けください。」
ベテランのおばさん使用人までついたよ。
いいのかな?こんな贅沢して。
お茶入れて貰って(そば茶です。)くつろいでたら
ハロのお母さんが来た。
「チーちゃん、お母様と盛装選びましょうね♪」
言うに事欠いてお母様?
まだ、お母様じゃありません。
「え?盛装持ってきたので大丈夫ですよ。」
私は言った。
「いいのよー、憧れなの、娘と盛装選び!」
プリシラお母様は言った。
「ハア。」
私はため息をついたよ。
「お嬢様は茶色のお髪なのでこちらの色見のものがよろしいかと...。」
キバツなでもエレガントな
かっこうした女性が言った。
なんでも、有名ブランド『ファエリシー』
のデザイナーなんだそうだ。
「そうね、このピンクががった赤、いいわね。」
お母様は言った。
私はファエリシーの
プレタポルテ(高級既製服)の
値段を端末で検索して意識が飛んでた。
高い、庶民な私にゃ買えない。
オートクチュール(高級なオーダーメイド服)
なんて夢のまた夢です。
つーかいらん。
「では、こちらのレースを合わせて。」
ファエリシーのデザイナーが言った。
「可愛いわ♪」
お母様が微笑んだ。
「あのー、私にはもったいないです。」
ことわろう。
おじい様がオーダーメイドして
成人式にくれた『こゆ』の盛装
あるもん。
「遠慮しなくていいのよ、うふふ。」
プリシラお母様に押し切られた。
もしかして、ハロが話きかないのって
プリシラお母様の遺伝なのかな?
本当に『義娘』なるかわからないんだから
散財しないでほしいです。




