1-59.|同調《シンクロ》率
タムです。
バトルアーマー!すごいです。
これは、使えますね!
なるほど。これは、魔族に対抗出来ますね。
使いこなして見せます!
「こ、ここは?」
タムは、辺りを見渡すが、何処までも白い世界が広がって居る。
ここは、仮想空間です。こちらでしたら、いくら暴れられても、安全です。
パルは、何でも無い事の様に、説明して来る。
えと、俺一人か?
はい。先ずは、バトルアーマーの操作に慣れて頂きます。その後、模擬戦闘に入ります。
わ、わかった。
では、歩き出しましょう。
歩く!?……どうやって?
え!?……あの、左右の足を、交互に前に出して頂ければ……
パルは、少し戸惑った様な声で、解説して来る。
タムは先ず、左足を半歩出して見る。
トン
普通に足は前に出た。左足裏に、白い地面を踏みしめた感覚が、伝わる。
今度は、右足を出す。
トン
当たり前に、右足裏に、地面を踏みしめた感覚が、伝わる。
トテトテトテトテトテトテ
数歩、歩いて見る。
……普通に歩ける。そのまま、歩き続ける。
まぁ、素晴らしい。タム様のバトルアーマーとの同調率は68%です。初回としては、最優秀です♪
パルは、嬉しそうに報告して来る。
そ、そうなんだ……同調率と言われても、良くわからないが。
では、タム様。軽く走って見て下さいませ。
お、おう。
タムは、いつも通り、走り出す。
タッタッタッタッタッタッタッ
うお!?身体が軽いぞ!?全身甲冑のはずなのに、私服で走って居る時より、軽いかも?
何処までも広い白い空間だが、風を切って走る爽快感は感じられ、タムは楽しく成って来る。
まぁ。同調率78%!どんどん同調率が上昇して行きます!!時速74キロ!
パルは、ちょっと驚く声音に成る。
タムは、何処まで早く疾走出来るか、試して見たく成って来た。
少し強く前進する。
タカタカタカタカタカタカ
!。時速104キロ達成……110キロ……120キロ……
しかしタムの身体は軽い。まだまだ駆けられる。
よし、思いっ切り駆けてみよう!!
グン!と、駆けるタムの速度が、数段上がる。
カシャン
いつの間にか、足指からスパイクが伸び、地面をガッチリ捉える。
ガッガッガッガッガッガッガッ
ボヒュン!!
え!時速410キロ!……同調率94%!
しかし、全然楽だ。まだまだ行ける。
「おりゃ!」一つ気合を入れる。
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
ドヒュン!!!
更に、スピードは上昇する!
500キロ前後で、巡行中……
(ようし。タム。止まれ)タケヨシ様の声が、脳内に響く。
(はいっ!)タムは、あわてて駆けるのを止める。
(あー、え〜と。パル。脳の状態は?)
(……異常ありません。微細な出血もありません。脳波も正常です)
(ほう。促進剤無しで、ここまで適応するとはな。では、基本操作は?)
(これからです)
(わかった。基本課程を終了したら、呼んでくれ……では、タム)
(はい!)
(その調子だ。そのまま、パルの指導を受けよ)
(は!)
タムは、『てきせいけんさ』には、合格しそうだと感じる。
御読みいただき、ありがとうございます。
次回は、4月10日(日)を、予定して居ります。




