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蛹の殻  作者: アラdeathM
51/116

『幸せの致死量 ~リスクの満期~』

呼吸⇒活性酸素リスク

食事⇒糖化リスク等々、


リスクを取らなければどうしようもありませんが、


幸せがそれを蓄積するのであれば、

そこに致死量はあるのでしょう。



<未来(時間)本位制>


(金本位制等と比べ)現代の金融諸制度が、


かつてとは比べ物にならないほど高度化しているとは言っても、


所詮、輪転機をフル回転するようになったというだけのことです。


未来(時間)を無限に印刷(採掘)することができない限り、


いずれ抑えきれなくなる時が来ることに違いはありません。


何しろ、決壊するまでチャージは続くのですから・・・。


どこまで耐えられるかではなく、いつまで耐えられるかの問題。

(どれだけ高度になったかなど無関係。単なるタイミングの件。)



<インフレは「ズレ」⇒カウボーイが投げる「枠(輪)」>


インフレは、本当は供給でも需要でもなく、枠のズレ、価値の括り替え。


(円がホールドしている価値、括っている価値が外れること。

過不足という意味では、やはり需要と供給ですが・・・。)


(あるいは「種類通貨」の新(再)発行のようなもの・・・。

種類通貨⇒それぞれの「役割の価値」を標章。

例えばメシアという通貨は期限付等。)


それは、この世界が人類に寄せた信頼そのもの。

(その信頼が(価値として)割り当てられていた・・・。)


とにかく、インフレは、

これまでの枠組みでカバーできた価値(範囲)が失われるというだけで、


価値(信頼の対象)自体はちゃんとそこにあり、


枠組みを変えてもう一度引っ掛ければ、


これまではそれで済む話だったのです。

(ズレた枠組みを組み直すだけで取り返せた。)



<デフレはモラトリアム。そしてインフレは羽化。>


時間は「ホメオスタシスを引っ張るもの」と言えそうです。


電子の流れが電流であるように、ホメオスタシスの流れが時間。


存在は時間抵抗であり、発展は時間抵抗の増減の尺度。



(ゴルディロックス等)昨今のような「先送り的無変化状態」は、


(現代)文明ホメオスタシスの土俵際を意味している。

(土俵際では動きがないように見える。)


しかし、ネットは“人間の変化”ではない。


日本に唯一残る可能性はアナログ。



<通貨不渡り。高騰する未来。>


時間に引っ張られ、ホメオスタシスのロープが外れようとしています。


しかし、(悪い)変化を恐れ、

ネットという時間ベクトルを持たない(時間軸上何一つ変わらない。)

ものに逃げてしまった?


果たして、それでインフレを抑え込めるほどの価値を保持できるのでしょうか?

(新たに括り直すことができるか・・・。)



<ピックアップ>


「国の債務の対GDP比率が200%を超えているのは、

日本とエチオピアだけのようです・・・。」


と前に申しましたが、

日本とエチオピアは、

最も長く続く国(王朝)、と言われることもあるようですね。



『コペルニクス気候変動サービス(C3S)、アメリカ航空宇宙局(NASA)、

アメリカ海洋大気庁(NOAA)が、

相次いで「2020年5月が観測史上最も暑い5月だった」ことを発表しました。

NOAAによると気温のみならず海水温も過去最高の水準に達しているとのこと。

C3Sの気候学者であるFreja Vamborg氏は、「2020年5月が世界的に記録上

最も気温が高い5月だったのは、間違いなく警戒すべき事態の兆候です。

さらに懸念されるのは、

直近の12カ月間にあたる2019年6月~2020年5月も、

これまでのデータセットの中で最も気温が高い1年間と同じ暑さだったことです」

と話しました。』(ギガジンより)


『専門家によると、現在、太陽は「太陽活動の極小期」に入っており、

地球の気温が過去 20年間と比較して最大 2℃下がる可能性があるという。

これが地球規模の飢饉を引き起こすことが懸念されている。

NASAの科学者は、この弱い太陽活動は、地球が新たな「ダルトン極小期」を

経験する可能性があることを意味すると述べる。

ダルトン極小期とは、1790年から1830年のあいだの太陽活動の長い極小期

であり、この時期、地球は長時間の深刻な寒冷化を経験し、

また大規模な火山噴火が連続して発生したときでもある。』

(In Deepさんのコラムより)


温暖化と寒冷化、

結局どっちなのか分かりませんが、


いずれにせよ、気温(と水温)はゴルディロックス(ちょうどよい温度)とはいかず、

暴走領域まっしぐらのようです。


寒冷化の場合、人類活動と相殺されてしまうような感じがして、

そんな都合の良いことにはならないだろうから、

寒冷化ではなく温暖化が正解では、と言うようなことを申しましたが、


寒冷化でも、不均一(つまり異常気象)こそが問題になるとすれば、

人類活動は、やはり相殺ではなく促進的に作用するでしょうから、

全然ご都合主義でもなく、十分にありうることなのかもしれません。



『気候変動がもたらす影響は、

「砂漠に雨が降れば緑が増える」という単純なものではなく、

洪水や大量のサバクトビバッタによる食糧危機といった形で

人類に跳ね返ってきています」とVoxは締めくくっています。』

(ギガジンより)


中東やアフリカの大雨が、バッタ大量発生の原因になっているとか。


たぶん、今はどんな変化でも危険。

しかし、もうこれ以上の変化拒否は不可能。


なお、変化を選ぶ権利も持ち合わせてはいない。


変化と自己否定との境目は分かりませんが、

それは、権利ではなく義務なのですから・・・。



『かつての中国の大躍進政策は、

数千万人の餓死者を出す惨憺たる大失敗に終わった。(Wikipedia)

中国共産党の内部文書には1958年から1965年の間に4500万人が

大飢饉で死亡したと記録されている。

サミュエル・ジョンソン賞を受賞したフランク・ディケーターは

大躍進政策のための中国人死者は7000万人を越えると指摘している。

国内で起こった混乱や飢餓で産まれなかった者も含めると

7600万人との分析がある。』

(In Deepさんのコラムより)


In Deepさんのコラムよると、コロナ消毒やバッタ殺虫剤でも、

地球規模で、大躍進政策と同様の生態系破壊が起こるだろうとのこと。


(大躍進政策は、収穫の邪魔になる雀を絶滅させる勢いで駆除したところ、

逆に自分達の首を絞める事態に陥った、とか有名ですよね・・・。)


まあとにかく、どちらに転んでも、

もう環境がやばいということは確かなのでしょう。


しかし、

『数千万人の餓死者』・・・。

『産まれなかった者も含めると』・・・。


餓死するくらいならと、

暴動や内乱に至るというようなことは、案外少ないのでしょうか?


過去の飢饉でも、一揆等より、何もせずに消えて行ってしまった人々

の方が圧倒的に多いのかもしれません。


まあ、どうしようもないのでしょうけども、少し不思議な気はします。



核のボタンのバネもまた、


「どうせ我(我が国)が滅ぶのならば」


ということで弱くなる訳ではないのでしょうが・・・。


しかしAIが判断するようになれば、


「どうせ消えゆくなら、押すよね?」ということに?

(ある意味、その方が合理的と言えなくもない?)



中国の大躍進政策や文革などは、たかだか数十年前のできごと。



『「日本円で保有する資産と年金をあてにしている人が多いだろうが、

そういう人ほど痛手が大きくなる。額面通りの金額を受給できたとしても、

円安とインフレで実質的な価値は大きく目減りしてしまうからだ。

財政破綻した旧ソ連の年金が、猛烈なインフレでその価値をほとんど

失ったことを知るべきだ」天才投資家ジム・ロジャーズ氏』

(花輪陽子氏コラムより)


インフレ税は、課税の公平100%?

累進課税ではありませんけれども、どうなのでしょうか。


(公平の線引きは不変ではなく、

分け合えるものがどれだけ残るか、に左右されるのでしょう。

公平のメリットが上回る間だけの公平・・・。)


しかし、何もできずに餓死していった人々にしても、

旧ソ連で年金を(『その価値をほとんど』)失った人々にしても、


まるで叫び声一つ上げずに、

静かに消えて行ってしまったかのようにも思えます。

(知らないだけなのでしょうが・・・。)


公平を論じる時は、いつも時間的水平しか見ていない?


未来は結構意識するにしても、

過去との公平はほとんど顧みない?

(消えていった人などどうでもいい?)



インフレ同様、国家(権力)の守護範囲も、

その枠自体がズレていってしまうため、


いつもギリギリのところで抑え込んだように見えるというだけで、

その枠から外れてしまった人々は少なくないのかもしれません。


(コロナ医療・介護崩壊は、実際、概ねギリギリくらいのところで

抑え込むことができたのかもしれませんが・・・。)



旧ソ連崩壊は、たかだか数十年前のできごと。



ところで、日本経済は元々減速ぎみでしたが、

ここ数ヶ月の輸出の減少、半端ないですね。


これがまだまだ続くとすれば、

1年後にはや財政破綻したとしても、

全然おかしくはないような・・・。


7~9月期もマイナス成長になると、

4四半期連続、つまり1年連続の四半期マイナス成長となり、


それはリーマン時を超えると思います。

(リーマン時は、四半期では3四半期連続、

年間では2年連続のマイナス成長だったかと思います。)


ぬるい危機感は、現実逃避なのか、ポジティブシンキングなのか・・・。



『キャピタル・アルファ・パートナーズのバイロン・キャラン氏は、

「選挙キャンペーンで中国はサンドバッグ状態になろう」と指摘。

「しかし殴り返すことができるサンドバッグでもある」と述べた。』

(ブルームバーグより)


トランプ大統領は、選挙対策として戦争を起こすでしょうか?

さすがにそれはないと思うのですが・・・。

(ヒットアンドアウェイで済みそうなところは残っていない?)


中国との対立激化は間違いなさそうですけれども・・・。


とにかく、「疑心暗鬼」度もまた、相当チャージされてきているようです。



『今後も貿易の停滞が続いた場合、

輸出に依存する日本のような工業国は相対的に不利になる。

付加価値の低い生活必需品を国内で製造するわけにはいかないので、

輸入を減らすことも難しい。

日本の貿易収支が慢性的に赤字になる可能性についても

考慮しておく必要があるだろう。

日本は海外の投資から得られる利子や配当に相当する所得収支が、

貿易黒字の額を大きく上回っており、

日本はもはや貿易ではなく投資でメシを食う国になっている。

ちなみに2019年の経常収支は約20兆円の黒字だが、

そのほとんどは所得収支となっており、貿易黒字はごくわずかである。

したがって最終的なお金のやり取りを示す経常収支は

当分の間、黒字を維持する可能性が高い。

日本は高齢化が進んでおり、貯蓄率の低下が予想されるため、

財政赤字が解消されない限り、経常収支の赤字を誘発しやすい

(貯蓄投資バランス論)。』

(加谷 珪一氏のコラムより)


東日本大震災の前でしたか後でしたか、


当時、日本が貿易赤字に転落するのは

まだまだ数年は先(そんなすぐにはあり得ない)、

というのが主流だったように思いますが、


結局、あっという間に、赤字~トントンくらいになってしまいましたよね?


20兆円の経常収支黒字(ほぼ所得収支黒字?)も、

それが消えるという時には、

思いもよらない程のスピード感になるような・・・。


貯蓄投資バランス論⇒(高齢化による)貯蓄率の低下=貿易赤字拡大

ということのようですが、


数式の各項は“同時に動く”ものなのであって、

また、数式とは、ただ結果が当てはめられているだけであるようにも思います。


貯蓄率が低下するのが先か後かとかではなく、


まだ(昨年は)20兆円あるのだから当分は大丈夫、

ということでもなく、


あるタイミングでは、あっという間に成立してしまうのでしょう。


対外資産、グロスで1,000兆円くらいでしたか?

ネットでは300~400兆円くらいだったと思いますが、


あるタイミングでは、諸々同時並行、


海外資産が棄損して所得収支半減、

レパトリ(緊急避難で本国へ戻す)で元本も(海外に)なくなり、

~~~(諸々)、


そして貯蓄率低下も、

財政破綻等々も、

負のスパイラル的に進行するので、


現状の数式はそれほどあてにならないと思います。


数式の1つの項が現状どうであるとしても、

タイミングを遅らせる効果はほとんどないと思います。



『先進国経済はみんな日本化ジャパナイゼーションしている可能性がある。

すなわち、低インフレ局面の長期化だ。

ローレンス・サマーズは「バブルがないと経済はマイナスの自然利子率に陥って

しまう」と述べているが、(中略)

物価も賃金も上がらないが資産価格だけは青天井という現在の状況は時代の

あだ花なのかもしれない。

歴史をみればわかるが、このバブル相場の終わりは必ず「インフレ」である。

最終的には「金融抑圧」(政府が膨張した債務の一部を、非常に低い金利で

ファイナンスできる状況を作り上げること。高インフレ+人為的低金利で、

政府債務の棒引き・実質的な借金返済を図ること。)では済まず、

将来的に戦争(経済学的には国家最大の公共事業)になる可能性がある。』

(石原 順氏のコラムより)


戦争が最大の公共事業ですか・・・。

結局、戦争も多数決なのでしょうかね。


守りたい人と壊したい人との割合は変わりうる・・・。



『国際通貨基金(IMF)が2013年に指摘したように

インフレが本当に「吠えなかった犬」だったなら、

今回インフレに備えるべき理由はあるだろうか。

しかも先進国全体で、

人口動態と技術進歩もインフレ率を押し下げる方向に働いている。』

(ロイター記事より)


今度インフレがあるとしても、

それは、未来に向かって吠える、番犬(先導?)としての役割は果たさずに、

飼い主にさえ見境なく嚙みつくような、

しつけを忘れた駄犬になってしまうのかもしれません。



『日米の中央銀行がバランスシートに巨大なリスクを貯め込みながら

国の政策を支援している。

しかし、危機終息後に、政府が本格的な財政健全化に踏み出さない限り、

中銀は政府の金融子会社としての実体から抜け出せず、

通貨の信認低下を招きかねない。

日銀のB/Sは5月31日時点で638.59兆円で、

自己資本は引当金を含めても9兆円強しかない。

今後、日銀が金利の引き上げ誘導局面に入って債務超過に転落し、

政府がその分の損失補填を余儀なくされることになれば、

異次元緩和によって利払費を抑制できた分のツケが

後年に回ってきたとみることもできる。』

(ロイター記事より)


しかし、どこに付け替えても、リスクは全然消えませんね。


ぬか漬けのように発酵することはあっても、

埋める(見えなくする)ことすらできていない。


これは、何かを待っているからなのでしょうか?

(AI)革命? カタストロフィー?



※三峡ダム大丈夫でしょうか?

 決壊はともかく、洪水とバッタと、農作物への被害も心配です。

 秋頃に、中国が猛烈に食料を買い付け、日本は買い負ける、

 なんてことになると怖いですが・・・。

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