あらすじ
※ここは小説のネタバレです。
夏休み中、アルバイトの採用試験を見事20連敗していたワタルに『ソクラテス』という、記憶を呼び起こす小さな会社から茶封筒が届けられた。
そこで行われた実技試験で予想外の力を発揮し、合格した矢先ワタルの前にナルという少女が現れた。「やっと見つけたわ」と言われ困惑しているワタルだったが、初仕事を一人で行うように指示されたせいで考える暇などは無かった。
その依頼は危険になりながらもナルの助けによって終えることができたが、家族について考え込ませられるものだった。仕事を助けてくれたお礼にナルはワタルにデートを申し込む。デートの帰り道、ナルは音楽プレーヤーとヘッドフォンのセットを2つ渡して、どこかへと消えてしまった。
その夜、母親から隠しておきたい記憶である『アトラクタの箱』を見つけてしまい、開けてしまう。その記憶にはワタルと血の繋がっていない親子であることや、双子であるという事実だった。真実を受け止めきれなかったワタルは、家を飛び出した。
外を徘徊してるとサキチに見つかり、アパート中に入る。そこでサキチはピナとの出会うきっかけと、家族の過去の話をしてくれた。その話に勇気付けられたワタルは両親と話し合い、家族との絆を強くした。
そのことをワタルがピナに話すと、ピナが突然意識を失ってしまう。その理由はサキチの家族との記憶は、ピナが書き換えたものだったからだ。
ワタルは何とか説得をして、二人でサキチに伝える事になった。サキチは元の記憶に戻す事を条件で許してくれた。記憶を直すため記憶に潜入中ナルが邪魔に入る。ナルを何とか避けて記憶を元に戻せたが、ナルは反動により気絶する。
ワタルはナルの記憶を見ると、全て会社の創業者であるカイトによって書き換えられていた。真実を知ったワタルにカイトは社長室に招くと、社長室にはカイトの娘がいた。
娘は実験途中に浴びた電波により脳波が特殊なものになってしまい、そのため一日周期で記憶を失ってしまう記憶障害を治せないままでいた。その脳波に適合するのはワタルのみだったのだ。ワタルは娘の記憶の中で自分と双子であり、自分も特殊な脳波になっている事が分かった。そして、ワタルはカイトの娘の『アトラクタの箱』を壊す事によって、記憶障害を治した。その後、ナルとカイトの娘も働き始めた。ワタルはこれまでの経験から、前より明るくなり、笑顔が増えたのだった。




