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プレゼント

 あれから更に数ヶ月が過ぎ、クリスとランはDランクにボニーはCランクになったよ。流石は実力主義のお国柄。


 この世界の冒険者ランクはFは新人、Eは下っ端、Dで漸く一人前。Cで熟練、Bで一流、超一流のAは一割にも満たないとか。Sに関してはここ百年近くはゼロだって。



 ――で、今はランクアップのお祝いをするため腕によりをかけてパーティー料理を作ってるところだよ。


「よし、これで完成~♪」


 机の上にはハンバーグ、唐揚げ、エビフライにチキンライスが乗ったお子様ランチ風プレート。ミネストローネのスープにポテトサラダ。

 これは3人のリクエストだよ。ハンバーグはボニーで唐揚げはラン、エビフライはクリスの好物だからね。

 後はデザートにケーキやプリン、お菓子も多数用意してあるよ♪


 ***


「それじゃあランクアップを祝して!」

「「「「カンパ~イ♪」」」」


 パーティー会場は言わずもがなの地下室だよ。あれからもう一部屋増やして料理もできる様にして、更に快適空間になってるよ。


「外はカリッと中ジュースィ~♪唐揚げメチャ旨~♪」

「プリップリのエビが甘くて美味ですわぁ~♪」

「チーズが中からトロ~って♪おいひぃ~」

『ウム、どれも絶品だな』

「「「最高~♪」」」


 お気に召して頂き恐悦至極。私には美味しいの笑顔がご馳走ですよ。……何か孫を思い出しちゃったよ。美沙ちゃん元気かなぁ。



「あとコレ、皆にお祝い」

「「「え?!」」」


『収納』から取り出した物を3人各々に渡す。


 ランにはブローチ。9月生まれという事で誕生石のサファイアを使って星と弓矢をモチーフにしたデザイン。

 攻撃力と防御力アップは当然として俊敏力と命中率も強化する術式を付与してあるよ。


 ボニーには炎をモチーフにしたリング。ルビーに炎が巻き付く様なデザイン。

 こちらも攻撃力、防御力、俊敏力アップにクリティカル発生率増加を付与したよ。


 クリスには羽根をモチーフにしたペンダント。エメラルドを金の羽根が包む様なデザイン。

 こちらは攻撃力、防御力アップとテイムした生き物を『収納』できるディメンションホーム付。今テイムしているのは2体だけどこれからも増えるだろうから結構大きめにしてあるよ。


「こーゆーの欲しかったんや~♪」

「わ~綺麗ですぅ~♪」

「何て素敵☆これで心置きなく増やせますわ~♪」

「「「ありがとう~♪」」」


「喜んでもらえて良かった――それと、コレも渡しとくね」


 受け取った品を笑顔で身に付ける3人にお揃いの腕輪とピアスを渡す。どちらも紫、緑、赤、黒の魔石で四つ葉のクローバーを象ったデザインになってる。


「これは……?」

「通信の魔道具を作ってみたよ。各々の瞳の色にしてあるから、その色の魔石に魔力を流せば繋がるよ」

「携帯電話みたいやん」

「どちらか言うとトランシーバーかな?4人同時通話もできるよ」


 ピアスは受信機で骨伝導式だから周りには聞こえないようになってるし、腕輪は囁き声でもちゃんと音を拾う優れ物。これなら通話中を見られても変な奴認定されないハズ。


 更にこの魔道具には生命に関わる危険が迫った時に地下室(ココ)に『転送』される緊急時脱出機能も搭載されているのだ!

 ココ(・・)にならラン謹製の『エリクサー』も常備してあるから例え大怪我をしても大丈夫だからね。


『備えあれば憂いなし』『備えよ常に』コレ大事!

閲覧ありがとうございます。

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