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07.体力測定

この話は、大幅修正を加えますのでご迷惑をお掛けしますがお読みならないようお願いいたします。

 ガイダンスを終えた俺たちは、河田さんに連れられるままに巨大な講義室をでて長い廊下を階段とは真逆の方向に歩き、そこから右に曲がった突き当たりにある場所まで歩いた。この施設は広くて大きいのでここまで5分と、ほぼ直線であるのに掛かったしまう。


そうしてついた場所が。


「ここが体育館です」


 と、開かれたドアの先を見ると、これまた広い作りになっていた。


「凄っ、広いね……」

「うわ、うちの高校ん時の体育館を超えたな……」

「うげ、こんなとこでやるのかよ、ダル」


 三者三様の言葉が聞こえる。


それはまた、三人に決まったことでもなく、どちらかと言えばみんながみんな驚いていた。


この体育館は今見た感じでは項目わけされていた。様々な機械が置かれたスペースや、50mラインを引かれたスペースもある。

そして、それよりも広さを取っているのは、体育館の後ろ側。各台の上に置いている武器があるスペースだ。そこには軍服を着た人達がいる事から、先ほど言っていた戦闘測定であると判断できる。


しっかし、広い。緊急避難所なんかよりも数倍広いぞ。


「では皆さん集まって下さい」


 そんな物思いに浸っていると河田さんは、参加者がそれぞれ散り出したので集まるよう指示した。それを聞いた俺たちはすぐに集まった。

好奇心とは怖いものである。


「先ず、みなさんには体力測定をしていただきます。種目は4つ。握力測定・瞬発力測定・判断力測定・体力測定です。それぞれ機械が5つずつありますので、5人を1グループで、準備のできたグループから回って下さい」


 どうやら、面倒な説明を省いて早速やるようだ。


 俺は18番だから、最後の4グループだ。


「こんにちは、僕は嶋崎といいます、よろしくお願いします」


 各グループが固まりだし、俺らのグループも人数が固まったので自己紹介からすることにした。


「私は狭山香織(さやまかおり)です。よろしくお願いします」


 彼女はさっき俺の弁護をしてくれた人だ。こうみていると、やはり美人だなと思う。黒のロングヘアーと、小顔が特徴的だ。身体の方も線が細く、まるでアニメや漫画からそのまま取り出したようだ。


「僕は山田です。山田直輝(やまだなおき)。よろしくです」


 軽く手を挙げながらボソボソと言った山田さん。

 根暗な感じが滲み出ている。痩せっぽいスタイルが、より根暗感を出している。


「川端です。よろしくお願いします」


 さっきのおじさんだ。幸薄そうな顔をしているのは置いておいて、少しヒョロッとしている。中年太したおっさんじゃないのは確かだ。


影宮 亜蓮(かげみやあれん)です。キラキラと厨二臭い名前ですが、勘弁してください」


 と、自身の名前を自虐的に言う怠そうお兄さん。昔の自分を思い出す。

 それにしても、キラキラネームか。おじさんになった時困ると言うか恥ずかしいよな……絶対。


 少し目つきが鋭いのが特徴的だ。細身の筋肉質体型ってのが、タンクトップから分かる。てか、服装が特徴的すぎる。


 この色々濃いメンツが俺のグループメンバーだ。


 自己紹介を終えた俺らは、一番端にある機械から始めることにした。


 そこには、名簿とボールペン。その横に5つずらっと握力測定機が置かれていた。これで測った後に書き込めと言うことだろう。


「握力測定、ですか?」


「多分そうだと」


 特に説明もされていなかったが、デジタルの握力測定器は少し馴染みのあるもので、各々近くにあった握力測定機を手に取り測定し始めた。


その中一人「最近のモノって進化してるな」と呟いた人がいたが、特に話しかける事なく流して測った。


 そして俺は一人、困っていた。


 どうしよう……軽く握っただけで300kg超えた……。てか、300kgなんてなんで作ってんだよ。

 数値として初めてみる自身の握力。それにただただ唖然とする。


 うーん、これは流石にだめだよな。うん、やり直そう。


 リセットボタンを押し、やり直す。今度はかなり力を抜いて……。


「82kg……す、凄いですね」


「え? あ、ああ! 見られちゃいましたか……あはは」


 先に終わったのか、狭山さんが俺の握力を見て言った。俺はそれに苦笑いしか出来ず、すぐにリセットボタンを押し、置き直した。


 そのまま、名簿に記録を書き名前を書いく。記録は59kg。かなり減らした。


 次に回ると、まだ終わってないのか頭に機械を付けて何かをしていた。


15m感覚立っており、各々きゃーや、うわおとか悲鳴を上げているが、大丈夫なのだろうか?


 一抹の不安を持ち、少し待っていると終わったようで、頭の機器を取り外し、記録を記入し始めた。


「一体何をやってたんですかね?」


 そんなグループの行動を見てか、川端さんは不思議がって言った。ただ、それには俺も検討がつかず「さぁ、僕にも全く」と言った。


 そんな種目に好奇心を抱きながら、機器を付ける。


 すると、目の前に映像が広がった。


 VRだ。


 それも、かなりリアル且つ精巧な作りの。


 目の前に広がる大草原、これはもしかしてダンジョンを模しているのか?


 そんな考察をしていると、目の前に測定の仕方というものが出てきた。

 この測定方法は、ゲームが始まってから出てくる魔物たちの攻撃を避け、避けた数だけポイントがはいるという判断力測定らしい。


 目で了解ボタンを見つめると、その表記が消え、3.2.1と数字が減っていきstartという文字が出てきた。


 ちょっと、急だなぁと思いながらゲームに集中する。


 これは、避けると言っても全方向から攻撃されるので、かなり難易度の高い測定だということがわかる。


 身構えながら360度方向を転換し続ける。


 すると、森の草むらの隙間がキラっと輝いた。


 くる!


 シューン


 矢の攻撃だ。

 綺麗に眉間を狙ってきていたので、頭だけを横にずらし、攻撃を避ける。

 すると、その草むらから3匹のゴブリンが走ってきた。


 なんと、まぁ確実にいたぶる戦法で……。


 走ってくるゴブリン。1匹は槍、残り2匹が剣。


 1番手を切って走ってきた槍のゴブリンは、上段に一突き、下段に足を狙って二突きを行ってきた。


 矢で仕留められなかったから、次は脚を潰して行動不能にさせると……。だが、甘いな。


 上段の攻撃を後ろに軽くスウェイし、下突きは、素早いので少し長めに跳躍して交わす。そうして着地した瞬間、槍ゴブリンの影から2匹の剣を持つゴブリンが出てきた。


 なるほど、確実にね。


 飛びながら交差して刃を向ける2匹のゴブリン。


 両側と後方の退路を絶って目の前の槍で串刺しか。それなら、それより早く避けるまで。


 姿勢を低くしながら、槍のゴブリンの横をすり抜ける。


 剣ゴブリンは、地面に着地すると直ぐにこっちに向かって連撃を食らわせ続けてきた。


 2匹の攻撃はまさに訓練されたもので、避けるのも結構難しい。コンビネーションといい、戦略といい、実に素晴らしいプログラミングだ。

 ただ、一つ言うなら攻撃したくなるのだが……。これに関しては種目として割愛だな。


 身体を右に捻り、空中回旋する。


 そこに槍ゴブリンが突撃してくる。


 疲れを感じ出したのか、動きが単調になってきたゴブリンたち。もうそろそろ終わりと思い始めた頃、背中に寒気を感じた。

 その寒気から逃れようと左にダイブする。


 シューーーーン


 やはり、後ろからの攻撃だった。


 確実に仕留められるよう、気配を消して攻撃をしなかったのだろう。


 そして、そこで計測が終わった。


 finishという文字と、ダンジョンのモンスター達はこの2倍の速さがあります。との事だった。


 機械を取り、一汗を拭う。


 そうして、周りを見渡すと同じように機械を取っていた。


 この測定は、ゲームオーバーについては書いていなかったが、そういう事だったか。


周りの人、多分避けることは無理だったろうな。


 名簿に記録を記入する。


 3p 嶋崎


 そうして判断力測定を終えた俺たちは記録表に書き込んだので、次の種目に移動した。


 次の種目は瞬発力測定らしい。


 のだが……。


「モグラ叩きならぬ、ワーム叩きかよ」


 20個の穴からランダムでニョロニョロとミミズのようなもの、ワームが現れる。

 それを手元のピコピコハンマーで叩けというものだ。

 5分間行い、30秒事にレベルが上がるとのこと。


 これもポイント制だ。


 大方理解したので、startボタンを押す。


 すると、ぬっとりした動きでワームが出てきた。


 パン


 それを叩くとワームは引っ込んで行く。


 なるほど、モグラ叩きってこんな感じか。


 パン


 パン


 パン


 次々に現れるワーム達の先っちょが見えた瞬間にぶっ叩いて行く悠夜。

 容赦なくぶっ叩いていると、明らかにさっきよりも早い動きになり出した。


 パンパン


 パンパン


 パンパン


 だが、それは常識内の動きで、特別早いわけじゃない。


 パン

 パン



 そうして叩き続けること4分。ワーム達が本気の勝負を仕掛け始めた。


 3分半のスピードに合わせて叩いていると、突然半端ない速度で出てくるようになり、直ぐ引っ込むようになった。また、フェイントも加えてきて、より面倒に。


 サバババババババババババ

 サバババババババババババ

 サバババババババババババ


 高速の30秒。

 そして、ワーム達はラストギアを掛けた。


 ス________


 ス________


 ス________


 もう人間のやっていいゲームじゃないスピード。目で追うことすらほぼ不可能な領域。

 てか、これ無理だろおいっ。


 そして測定は終了した。


 記録 100p 嶋崎



 次がラストだ。


「ここでは体力測定をします。私たちの監視下のもとで行いますので、記録は偽れません。では、測定方法ですが……」


 線の後ろに立つ。


「始めっ」


 その声を聞き皆んな走り出す。


 この体力測定という種目はシャトルランのようなもので、その5分間の中でどれだけ往復できるかを測定する。


 まぁ、周りと同じペースで走れば問題はないよな。



 1分後



「はぁ、はぁ、はぁ」


「ふっ、ふっ、ふっ」


「がはー、がはー、がはー」


「は…は…は…は」


「……」



 3分後



「はぁはぁはぁはぁ……!」


「はっ、はっ、はっ、はっ」


「がふゅー、がふゅー、がふゅー」


「は、は、は、は、は、は……!!」


「……」



 ラスト10秒前



「あと少し!! はぁはぁはぁ!」


「頑張れ私!」


「も、やめ……」


「は、は、は、は、は、は、は!!!」


「……」



 そして、ホイッスルが鳴った。


「お疲れ様、皆んなよく頑張った。君は全然余裕ありそうだが?」


 足を止めて、突っ立っていると監視官にそう言われた。


「え? あ、いえ。息止めてます。結構しんどいです」


「……息はしておけ、死ぬぞ」


 そうお咎めを貰いながら周りを見ると、息を切らして肩で息をしていた。やはり、これぐらいの演技はしないと駄目か。

 みんなと同じように地面に座る。


 そうして休憩していると、他のグループが来たようなので、結果を伝えられた。


「……さて、順位を言うぞ。

【1位 嶋崎 128往復】

【2位 影宮 108往復】

【3位 狭山 92往復】

【4位 川端 80往復】

【5位 山田 51往復】

 以上だ」


 あれ? 合わせたつもりなのだが、結構行ったなおい。

 その結果に頬をかく。


 ま、でもいっか。

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