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神煌竜の旅路録《しんこうりゅうのたびじろく》  作者: 十六夜 クロナ
第2章 平和な日常も異世界では少ない!?
25/97

第22話 どうやらまた問題児のようです。

今回から第3章です。

盗賊退治を終えて帰宅中の俺とエルフ。


彼女とは一言も会話がない。


まぁ喋れないから無理ないか…


「ここが俺の家だ。」


彼女は警戒…と言うより諦めているような感じだ。


生きることを…


「入って。中に君の怪我を治してくれる人がいると思うから。」


彼女は恐る恐る家に入った。


「おかえりなさい。急に飛び足してびっくりしたってミリア様から聞きましたよ。…その子は?」


「いや、盗賊退治に行っててさ、囚われてたから助けて上げたんだけど声帯が潰れていて…」


「それは大変!ミリア様を呼んで来ます!」


ラファはミリアを呼びに行った。


「じゃあ君はそこに座ってて」


そろそろ昼ご飯の頃だし丁度いい。


彼女は大人しくソファーに座っている。


「ちょっと凝った料理を作ってみるかな…」


しばらくしてミリアが来て診察してくれている間、俺は料理に集中していた。




「でミリア、治りそうか?」


「ん〜治る事は治るけど…」


ミリアは言葉を濁した。


「どうしたんだ?」


「正直、魔法で治そうとしたら負荷が大きくかかるんだよ。」


つまりは支障をきたす…と。


「だから、治すために薬草がいるんだよね。その薬草と魔法を使えば完治出来るよ。」


「さすれば、実行!」


「多分無いと思うよ。その薬草とても高級で、少なくともこの国には残っていないよ。戦争で薬草類はすべて使い切ったから。ある薬草はかすり傷を治す薬に使われている奴ぐらいだね。」


なっ!じゃ、じゃあ。


「取りに行くのは?」


「うーん、竜山の麓にあるけど国外だし…」


「どこだ!?」


「その前にいいですか?」


ミランが質問してきた。


「そのエルフには何か仮があるのですか?」


ああ、そう言うことか。


「そのエルフは初めリョウを睨みつけたのでは?」


ミランは…


「そもそも、エルフは人族を嫌いますからね」


エルフに嫉妬しているのか…そんなに構ってやれなかったな…この3人の中で、1番一緒にいる時間が短いしな。


「ミラン、ごめんな?あとで一緒にいる時間を増やすから…少し、俺のわがままに付き合ってくれ…」


ミランは俺から離されるのが怖かったのだろう。


ただでさえ、2人より俺といる時間が少なかったのに、新しく来た奴に自分より俺に構って貰えていて、嫉妬したのだ。


これは俺のミスだ。


「本当ですか?絶対、絶対ですよ?」


「ああ、嘘はつかないよ。」


俺はミランを抱きしめた。


「ミランだけズルイな〜。」


俺とミランは顔を真っ赤にした。


思ったらこれ超恥ずかしい…


「と、とりあえずご飯にしよう。冷めたら勿体ないしな!」


最終兵器、話をそらす!


「はい。(ミラン様だけズルイです。)」


「そうだね〜(いいな〜お姉ちゃん)」


「はい!(うふふ、初めてリョウからハグされた〜)」


エルフは肉を食わない。と言う可能性を踏まえて、魚料理にした。


焼き魚に、サラダ等などたくさん作った。





「んじゃあ行ってくるよ。すぐ帰ってくる」


「「「はい!気を付けて!」」」


じゃあ情報収集からだな。

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