第10話 残滅
リョウエン視点
「グァァ!」
とりあえず吠えてみた。
「ひィィ!助けてくれ!」
ここで皆に質問だ!(誰に質問してるだよ…by作者)
将棋とチェス、似たようなゲームだけど大きな違いがある。それは何でしょう?
答えは取ったコマが使えるか、使えないかだ。
じゃあなぜ将棋は使えてチェスは使えないのか?
答えは歴史だ。
例えば将棋。
これは日本が作り出したものだ。
日本の戦いは、大将が死ぬと、その部下は、大将を討ち取ったものの軍に入る。
例で上げるなら、豊臣秀吉が明智光秀を討ち取った。
生き残った明智軍の兵士は降参し、豊臣軍に入る。
そんな感じだ。
チェスはヨーロッパで生まれた物だ。
ヨーロッパでの戦争は残滅戦、つまり敵1人逃さず殺すという事、だから取ったコマは使えない。
もう、死んでいるから…ね。
俺はチェスが好きだ。
よく考えてみると、敵でも仲間に加える。
だから反乱が起こるのでは?
と俺は考える。
だから将棋よりチェスの方が好きだ。
では、ここでの俺の戦い方は?
勿論、残滅戦だ!
「グルルル!(上位火・氷魔法 氷焔竜弾)」
そう言うと俺は口から炎の様に熱く、氷の様に冷たいブレスを放った。
俺と魔法隊のおかげで1万5千の帝国軍を、千人まで減らすことが出来た。
帝国軍としては、前は1万5千を持ってしても百人しか、死んでいない、騎士団。
後ろは1万5千の内1人で1万の軍勢を殺した竜。
逃げ場なんてあるはずが無い。
「これが神煌竜様なのか?正に付き、悪を殺す、じゃあ俺らは悪だったのか?」
そんなの知らねえよだけど、俺がそれを決めていいのなら、ラファエルの敵は悪だ!
ラファエルが正だからな!
そう思いながらも俺は敵を切りつけていった。
敵軍 使者視点
敵にまさか、神煌竜がいるとは!
「か、勝てる訳が…」
私はなんとしても帝国に戻らなければ!
「おい、そこにいるんだろ?」
「ひィィ!」
この声があの神煌竜だと一瞬でわかった。
だから声を出してしまった。
「あんた帝国の使者か?」
「……」
「聞いてるか?」
は、しまった。
ついうっとりしてしまった。
彼が…とても…
「かっこいい……」
「なんて?」
「い、いえ!」
遠くからでは顔が見えなかったけど、とても美形だった。
彼になら殺されても…
「私は帝国の使者です。」
「そうか。なら帝国に伝えろ。同盟を組んでもいい。条件は領土の3分の2と王国市民全ての返却だ!呑まないなら滅ぼす」
へ?そんな話を?彼から?
「わかったらほらいけ!」
「は、はい!」
なんとしても帝国に伝えなければ!
ラファエル視点
「よかったの?」
私たちは崖の上の森に居た。
彼は敵軍全滅と言っていたけど使者は逃がしたみたい。
「いいんだよ……」
「ん、わかった。」
リョウはどことなく元気がなさそう。
「なぁラファエル?」
「何?」
「少し一緒にいてくれないか?少し、おかしくなりそうなんだ。」
リョウはあんなに人を殺したんだおかしくなってもおかしくないよね。
膝枕を頼んだ時のリョウは、可愛かった!
「なぁラファエル」
「ん?」
「ラファって呼んでもいいか?」
「うん!」
やっぱりリョウはかっこいいけど、可愛いね!




