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「私の仕事」

「届け人様〜♪」 

 

 自宅に戻り旅の準備をしてるとビッグシスターの信徒でありメイドのシイナちゃんが声を掛けてきた。


「連れて行かないよ?」


 彼女は危険な仕事だって何度も注意してるのに一緒に行きたいとせがんでくる。


「今日こそはご一緒します」


「ダメってシスターに言われたでしょ?危険だからメイドさんは待機ね」


 いつものように軽くあしらおうとしたが巨大な剣を取り出した。


「私、届け人様と一緒に旅に出たくて五年前からこの剣で守ってきました!魔法は使えませんがこれまでモンスターは五千も倒してきました!」


 なんか知らない間に強くなってる!?


「届け人様、今日こそ一緒に付いていきます!私、首を振るまで一生家の間で鎮座します!」


 強硬手段過ぎる、というかこの清楚系メイドじゃなかった?


「えっと・・・シイナちゃん?」


「・・・・・」


 あ、無視まで決め込んできた、子供の頃からずっと一緒に暮らしてきたから私の仕事を聞いて一緒に行きたいと今の今まで言い続けてきた。


 届け人は恐らく私しかいない特殊の職種、滅んだ地を歩きビッグシスターから渡された開花の粉塵を使い、生き返らせる能力が私にはある。


 その快復は凄まじく一週間で滅ぶ前と同じくらいに万物を繁栄させることができる。


 これが発覚したのは四歳の時だった、私は怪我して血を流したまたま近くの灰の跡地で遊んでた。


 その血液は滅んだ大地に染み渡ると少しだけその土地が息を吹き返した。


 それを国王が見出して私の血液を使い、錬金術師が【豊穣の粉末】を混ぜて作ったのが【開花の粉塵】。


 国王は読み通りに快復したことに私を届け人として職を就けられた。


 親も親戚も居ない私にビッグシスターと会わせてくれたのが王女様だ。


 それについてはビッグシスターは悪態ついてるけど私は特別な人間と思い込んで今もこうして国の為に尽くしてる。


 皆が幸せになるなら血液なんか幾らでも提供する。


「では届け人様、仲間を連れていきませんか?」


「そーだね、後は癒し手がいてくれたらラッキーなんだけど・・・」


 取り敢えず酒場か王宮にある事務所訪ねれば万事解決かな?


 私達はすぐ近くの酒場に移動することにした。

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