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「依頼」

 村で唯一美しく目立つ白の教会、中に入るとまるで聖堂のような荘厳さがあって私は苦手。


 信徒達は毎朝此処に来てお祈りを捧げるのが日課となっている。


「ビッグシスター、おはよ」


 少し寝ぼけてるけどビッグシスターは分かりやすい服装で助かる。


「遅刻よ、また深酒したわね」 

 

 ワインレッドの髪に少し着崩した修道服を着たビッグシスターサナエは私の育て親でもある。


 血は繋がってないけど沢山愛情を貰い本当の娘のように扱ってくれた。


 今はあんまり仲良くないけどそれでも心は通じ合ってると思ってる。


「えへへ〜♪ね、お母さん、お仕事?」


「ここでお母さん呼びは止めなさい、今回の仕事よ」


 威圧的なビッグシスターは私に依頼内容が記された場所を確認する。


「ポルクス地方か・・・随分と西に向かうね?」


 ポルクス地方は行ったことが無いけど確か双子が治めてる国だったような。


 過半数は双子とかお揃いの品物が多いって聞くけどどうしてそんな場所に仕事が?


「神様の裁きによって被害があった【骸の聖堂】って知ってるかしら?」


「一年前に裁きによって死滅した場所だね?まだ【豊穣の開花】が来てないの?」


「ええ、だからアンタには国の命令により【開花の粉塵】を届けてアンタの能力で土地を快復させて欲しいの」


 依頼内容を見て私は頷く。


「分かった、その代わり・・・三ヶ月分のお金は払ってよ?」


「もう済んでるわ、ほら長旅になるからこれで頑張りなさい」


 支給品を受け取って私は依頼を受けることにした。


 私を送るお母さん姿はとても寂しいそうでまだ私の役目に納得していないみたい。

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