表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/27

不完全包囲

「清顕も出おったか」


 戦場を見つめ、義顕が呟いた。


「さて、儂も行くとするか。

もっとも、老いぼれ故に包囲に失敗するかもしれんがのう」


 不敵な笑みを浮かべながらそう言う義顕に、


「何を仰せられますか。先先代様には万に一つもそのような失敗などありますまい」


と声をかけながら、何かに気付いた近習が、


「いや、もしかしたらさすがの先先代様でも失敗なさるかもしれませぬなあ。

例えば、包囲が間に合わず、そこから敵に逃げられる事もあるかもしれませぬ。

そうならないようにいたしましょう」


と、わざとらしく言い、こちらも笑みを浮かべた。


「そうじゃな。必ずこの策を成功させねばな」


 何か含みを持たせるようにそう言った義顕の背後に、一人の忍が音も無く現れた。


「申し上げます。発見いたしました」


 その報告を聞き、義顕の目が先程までと違い、歴戦の将のそれに変わった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ