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決勝戦

決勝戦が始まった。


江藤、小山を擁する1組と俺達4組は中田・中村と俺と代わった四谷が前半から出ている。

はっきり言って、点の取り合いだ。

江藤と小山がボールを持つと、ディフェンスは二人のコンビに翻弄され、あっという間に点を取られれてしまった。一方、4組も負けていない急造とは言え”ジェットストリームアタック”で直ぐに点を取り返すと言った具合だった。こうして、前半を4対4というとんでもないスコアで終えたんだけど、流石に疲労の色が出ている。特に前衛では、中村君がかなりしんどいようだった。

 後半が始まったやはり点の取り合いに、1組が一点をとって、5対4となってキックオフ、この状態でのジェットストリームアタックをしないと点が取れない。しかも、江藤、小山がマークに入って来ていた。すると疲れが見えてきた中村がボールを捕られそうになって、慌てて、中田へパスを戻すと、そのパスをあいてのディフェンスが蹴り上げたのだった。そのボールを追いかける江藤の前には、例の身体に障害がある子がいた。そして、ボールは彼の前に転がってきた。このボールを前線の中田へパスをするのが本当なんだけど、偶然にも蹴り上げたボールは四谷の所へ届いたのだった。

前半を終えた時、彼らは、ジェットストリームアタックについて分析をしていた。起点は全て中田であることを見抜いていた。だから、ディフェンダーは中田の周りに集まっていて、四谷君はいわば完全にノーマークとなっていた。

 そのボールを受け取った四谷君はドリブルで駆け上がっていく。しかし、3人のディフェンダーがゴール前に残っていた。そして、反対サイドにはフリーになっている中田がいた。そんな光景を俺は見ていて、彼がディフェンダーに向かって突っ込んでいったのを見た瞬間、ダメだ。と思ったその時だった。中田にパスをしたのだった。慌てて戻るディフェンダーをしり目に中田のシュートがゴールに突き刺さった。それをみたベンチは大いに盛り上がった。

 再度キックオフという時にフィールドに蹲っている中村君の姿、どよめいた。


「ごめん・・足がつった・・・」


代わりの選手はというと、俺しかいなかった。


5対5で迎えた後半15分、残り時間は5分だ。ここで点を取られたら負ける可能性が高くなっていく、俺は、みんなにある作戦を伝えた。ゾーンディフェンスという奴だ右、左の2ブロックに分かれて、そのブロックにいる3名でボールを持っているプレイヤーにプレッシャーをかける。そして、他の連中は、反対のサイドでにいる相手プレイヤーよりボール側に出るようにするというものだ。

基本的には、江藤と小山の二人しかいないので半分が江藤、もう半分が小山をマークしていた。

これが功を奏したのか江藤から小山へのパスをカットすることが出来たが、中々、前衛へボールが回ってこなかった。

そうこうしていると後半もあと5分を切っていた。その時だった。江頭君へのパスボールが俺の前に溢れて来だ。


ラストチャンス!!


俺はすぐに中田に前に出るように指をさして、ドリブルを始めた。敵陣の半分まで走り込んだところで、中田へパスをだした時、後ろからスライディングを受けた。しかも、江藤がして来たのだ。痛ってーーとうずくまっていると、トラップをしようとしている中田へ小山がぶつかっていったのだった。しかし、ファールの笛はならない。ボールはと言うと偶然にも四谷に渡っていた。


「行け!!四谷!!」


こうして同点に追いついたんだけど、そこで試合終了のホイッスルが響いた。


結果、PKで負けて俺たちは準優勝だった。

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