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ただのモブが推しカプを見守るだけの話  作者: 南江 行瀬


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20/22

19 相合傘



 急な土砂降りに見舞われ、昇降口で佇む数人の生徒たち。俺もその1人だ。


「ありゃー降ってるねぇ」

「天気予報でも降るとは言ってなかったもんな」

「置き傘組とか折りたたみ持ち歩き組が勝ちか〜」


 お、白黒も傘ない系か?せっかくだし、雨が止むか弱まるまで観察させてもらおう。


「折りたたみ入れてあったっけなぁ〜」


 ガサゴソとカバンの中を漁る黒崎。白山は探すそぶりすらしないから、多分普段から持ち歩く性格ではないんだろうな。


「お、あった」

「マジで?お前用意いいな」

「随分前に入れたままだったのかも」

「……ん〜、それなら用意がいいとは言えないか」

「あったんだからいいだろ」


 そのまま折りたたみ傘を持って帰ろうとする黒崎。え、一人で帰んのかな?いつも一緒に帰ってるのに、珍し……。


「ほら、帰んぞ」

「入れてくれんの?」

「……?濡れて帰るつもりか?」

「いや、んじゃおじゃましま〜す」


 …………相合傘だと!?これまで何度も妄想はしてきたけど、この目で見ると破壊力ハンパねぇ!!


「濡れるだろ。もっと寄れよ」

「和樹だって肩濡れてんじゃん」

「別にいい」


 すぅぅぅ……。ありがとうございます……!!黒崎が白山の肩寄せたよ……!!

 クッソ、俺が傘忘れてなければ後を追ってこのまま会話を盗み聞きできたのに!!!


「(まって、やっぱなんか近くね???)」


 幼なじみの距離感ってなんだっけ??あれほんとに幼なじみ??



【今日の白黒】

・黒崎の傘で相合傘

・白山が濡れないように傘傾けてた

 ↑肩濡れても気にしない黒崎

・なんか距離近かった




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