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-52- 正確

 最近の世の中は正確を求める風潮が蔓延(まんえん)している。正確さを求めるには法の厳守が必要となりコンプライアンスが叫ばれるようになる。非常に暮らしにくい時代なのだ。ファジー[曖昧・ほどほど]がよかったアノ頃が懐かしく想い返されるのである。ぁぁ…嫌だ嫌だっ!^^

 山吹は最近の社会に不満を抱いていた。なにかといえば、やれアァ~しろコゥ~しろと行政が五月蠅(うるさ)くなったからだ。

『いったい小市民のか細い暮らしの俺に、どうしろっ! っていうんだっ!』

 山吹は憤懣(ふんまん)やる方なかった。とはいえ、日々の暮らしは社会に従って生きていく他はない。税金だけは正確に求められるし、交通違反も過敏すぎるほど正確な取り締まりが強要される時代だった。駐車禁止の標識も立っておらず、地面に駐車禁止の白ペンキ文字も書かれていないところに車を止めて違反の貼り紙をする警官が跋扈(ばっこ)している。

『小市民を(いじ)めて面白いかっ!』

 山吹は実の一づだに無きぞ悲しき…と怒れるのだった。

 まあ、そう意固地にならず、軽く生きましょう、山吹さん!^^


                   完

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