第五十七話
考えてはいけない。
次々とくる攻撃に必死に耐える。
カタラ先輩はよけながら攻撃をできている。
王女さんもだ。
しかし、私は?
三人もいるのに歯が立たない相手。
私が攻撃を当てられていないからでは?
このままでは足手まといだ。
私にできること、何か。
「がら空きだぜ?嬢ちゃん。」
?!
しまった、詰められた。
考えちゃダメだって思ってたのに。
反射的に目を瞑ってしまう。
どうし
バキューーーーン
一瞬全員の時が止まった。
恐る恐る目を開けると、ナカハラの右手に穴が開いていたのだ。
ハッとしたように上を見る。
「ろ、ロズ先輩?!」
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ナカハラの表情がどんどん曇っていく。
「仕留め損ねた虫が沸いたようだなぁ?!おい!」
ナカハラは斧を空中に投げた。
それをロズ先輩は避ける。
が、もう疲れ切っているのだろう。
飛び方がよろよろで、いつものように飛べていない。
すぐさまカタラ先輩がナカハラに攻撃を仕掛ける。
そこに、ナカハラを狙って攻撃をするロズ先輩。
ロズ先輩が来てから、攻撃のテンポが早くなった。
このまま行けば、きっと。
私も戦わなければ。
カタラ先輩が間合いを詰めてくれている間に、私も後ろから潜り込もうとする。
疲れ切った足に喝を入れ、今の私の全力で挑む。
カタラ先輩と私で同時に振りかぶった。
ドゴッ
「「「あ”っ」」」
いま、何が?
私とカタラ先輩が同時に倒れたのは見えた。
そして目の前にはナカハラも倒れている。
一体、、
「はぁっ。疲れました。今からこいつを拘束します。色々聞きたいこともあるので。カタラさん、ノアさん、ロズさん。お疲れ様です。さて、今から事務所に戻りますよ。」
「お、俺らに攻撃が当たる前に仕留めらんなかったの?王女ならできんだろ。」
「はいはい。減らない口は縫いますよ。」
カタラ先輩と地面に伏せている私は、全く状況が呑み込めずくらくらしている。
私らの鳩尾にナカハラのパンチが当たったのとほぼ同時に、王女が隙をついてナカハラの腹に攻撃を当てたってこと?
強すぎる。
「私の全力をコイツにぶつけました。人間なら死んでるでしょう。しかし、こいつは伸びているだけ。悪魔でもないと言っていた。天使の輪っかは取り外せますし、天使なのでしょうか?」
「ろ、ロズ先輩は、?」
「あ、忘れていました。あの方、かなり重症っぽかったですね。もう夕暮れですし、急いで事務所に戻って治療をしましょう。アズマルさんも気になります。」
私たちはまだ歩けると分かったので自力で事務所に。
王女は伸びているナカハラを拘束。
ロズ先輩とナカハラの二人を担いで事務所に向かっていった。
まるでエリエ先輩みたいだ。
皆さんこんばんは。作者です。
長らくお待たせして申し訳ありません。
戦闘描写を書くのにかなり時間がかかってしまいました。
次回はまた監獄に戻ります。
今回もよろしくお願いします!




