第四十三話
「これは・・。優涵、どう思う?治せそう
?」
「うーん、何とか。この人の体が丈夫なことを祈るよ。」
急いで全員に連絡した後に合流、カタラさんの容態を見た二人は少し焦ってる様子だ。
「僕の能力は『時間操作』。これでこの人の体を元に戻せはするんだけど、時間停止中だとできなくて。游泳が能力を解除、世界が元に戻った一瞬でやらないと。」
かなり難しいようだ。
その一瞬でカタラさんの体が散々に成るのが先か、戻るのが先か。
緊張する。
「準備はいい、遊泳?」
「えぇ。もちろんよ。」
その瞬間、灰色付いた世界が一瞬でカラフルになった。
色づいた世界の中で、一瞬緊張感が迸る。
カタラさんは?
どうなった?
「き、緊張したぁ。成功だ!」
全員で胸を撫で下ろす。
本当に、良かった。
「とりあえず、本部に連絡します。カタラ先輩は危ないので強制送還になるかと。先輩たちも休憩しましょう。」
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一段落して、少し落ち着く。
私は、何もできなかった。
ただ避けて、逃げて、命令に従って、それだけ。
頭の中では仕方のないことだと思っているのに、心の奥底に焦りがある。
「エリエ、大丈夫?」
「あぁ、ロズか。大丈夫、とは言えないかも。私、こんな弱かったのか、ってね。あの二人に任せっきりになって。結局相手が一枚上手で、全く歯が立たなくて。八人で戦ったのよ?なのにさ、」
「ね、エリエ。ケーキ食べに行こーよ。」
え、今?
急すぎない?
大反省会してたのに。
しかも・・・
「カタラさんも一緒に行くんじゃ?」
「お土産を買うんだよ、エリエ。カタラさんが亡くなっちゃったみたいに悲しんでるけど、あの人まだ生きてるからね!そんな心配することじゃない、と思う。確かに僕らは無力で、何もできなかった。僕も、もっと頑張らなきゃって、今思ってる。だから、この戦いは僕達が成長するための第一歩だ。これから頑張るぞ!って思う為のね。ほら、シャキッとして!」
「ロズ、意外とまともな慰め方できるのね。」
「ちょっと心外。」
「あははっ。ありがと!ちょっと明るくなったわ。もっと頑張るための、ね。そうね。そうよね。そうと決まれば、早速甘味処よ!沢山甘いもの買ってあげましょ!行くわよ!」
行こうとした矢先、あの男の子が駆け寄ってきた。
「ふ、二人とも来てください!!」
皆さん、こんばんは。作者です。
ロズくんには頑張って欲しいものです。いろいろ。
今回もよろしくお願いします!




