第三十七話
「あ、来たよ!お帰り、エリエ!」
携帯用ベルに指定された場所には私たち二人以外全員そろっていた。
「え、シャチョーになんかしたの?呼び出し食らわれるなんて、俺でもないぞ?」
「いや、そーゆーわけじゃないんだよ。ちょっと仕事の予定についてね。」
「それにしたって、一時までかかりますか??」
言えない・・・私達がラーメン奢られてたなんて!
しかも口直しにアイス奢られてたなんて!!
「と、取り合えずさ。遅くなってごめんだし、早くどっか行こーよ。」
「うーん、実はさ。俺ら、暇すぎてそこら辺の公園で鬼ごっこしてたんだよね。結構ガチの。」
え、それ大丈夫?
地面割れなかったのかな。
決着どうなったか気になる。
「あー、じゃ、本気でどうしよっか。皆行きたい場所無いんだ。」
行きたい場所は、明日も明後日もあるし、そっちに取っておきたいってのもある。
今日は曇りらしいが、明日と明後日は晴れなのだ。
どうせなら晴れてるときに行きたい。
チリン、チリン
「「「え?」」」
「なんで旅行先でベルなってんのよ!?」
「え、しごとぉ???嫌なんだけど?」
「カラフルはどうなってるんですかね。応援要請とかでしょうか。」
プルルルッ
電話がかかってきた先を見ると、どうやら社長のようだった。
「はい、こちら一斑です。全員揃っています。何かありましたか?」
『至急の仕事だ。カラフルの方から応援要請。場所は清水寺付近に行くとわかるらしい。今から武器を送る。頼んだ。』
プーッ、プーッ
「あぁぁぁぁあ!確かに暇だったけどもさ!旅行先で仕事やりたくねぇぇえ!!」
「大丈夫かな。話せるかな。敬語?いやでも年下だし、でも」
「やった!応援要請が来るほどの敵なんて、どんな敵なんだろう??」
カタラさんは膝をついて絶望してるし、ヤクモ君はコミュ障発揮してるし、アカリさんはワクワクしてるし。
こんな、大丈夫か心配になりそうな一斑に武器が送られてきたのは、あの会話から約十分後だった。
この旅行には武器管理人が来ていないらしい。
最近風邪気味だと話していたから多分風邪だろう。
武器の供給が遅いのもそれが原因だと考えられる。
「じ、じゃぁ、行きましょうか。」
仕事は二日目までと聞いていて、何にもしたくなかったから、正直私も行きたくない。
やる気でないよ。
「エリエ、カタラさん、ちょっと。」
ロズがちょいちょいっと手招きをする。
ひそひそ声でロズが言ったことは、これだ。
「これ終わったら、そこら辺の店に入って、美味しいケーキとおしるこ奢ります。」
「さーて、やりますか。おい待ってろよルーフ。俺が叩きのめす。」
「やるのは私です。どのケーキが良いかな??楽しみ!」
「やっぱ仕事ってやらなきゃだよな。」
「えぇ、そうですよね。」
「───餌付けされてるじゃないですか、お二方。」
みなさんこんばんは。お久しぶりの作者です。
今回もよろしくお願いします!




