第十九話
それから私は毎日社長のところへ通った。
実は私と社長は年が近い。
いわゆる若手社長だ。
社長の就任平均年齢は五百歳ほどだと思うが、その壁を二十歳という若さでぶっ壊した天才。
天界でも異例らしい。
私が会社に採用されたときに「年の近い女の子だ!」と意気投合。
二人きりの時は敬語を使ってない。
というか使わないように指示された。
「ここはこっちのがいいんじゃない?」
「あーしだってそうしたいけどさ、みんなの都合上ここは変更できないんだよ。」
うーんなかなかに難しい。
「ていうか、なんで場所が日本なの?」
「あぁ、それはね、社員のカナグリだよ。」
「アカリさん?」
「そ!今年でこの会社に入って三百年らしくってさ。この会社、就職してから三百年ずつ、お祝いのために現世旅行するってのが伝統らしいんだよ。んで、カナグリの故郷である日本を、社員旅行にしたいと思っていたんだ!」
じゃあアカリさんは自分のための社員旅行は初めてってことか。
頑張って計画しないと!
アカリさんは、この会社で、課長、上司に次ぐ三番目に年齢が上の人らしい。
てか、場所については決まってたんだな。
深く考える必要なかったじゃん。
「あそうそう、旅費も会社全額負担で七百万用意してあるから。そこも考えないでいいよ!」
?!
七百万?!
会社全額負担?!
ってか予算決まってたの?!
資料に入ってなかったけど。
「え、アメリカの時は予算二百万でしたよね?」
一人十万円として自分達でそれぞれ十五万で出してもらって、そのぐらいって説明していたはず、、、
七百万だったら一人あたり三十万ぐらいになるぞ??
そんな金どこから?
「この前のアメリカの時はまだお金なかったからさ。最近はみんな頑張ってくれてるからお金有り余ってるんだよね。」
あぁ、ブラックで働いててよかった。
なんか報われた気がするわ。
労基には違反してるけど。
「ってことで!決めるのは、日程と、何処に行くかを詳しくと、あとは泊まる場所ぐらいだね。」
「結構絞れてるじゃん。」
「いやさ、資料作りとか、社員旅行中の会社のこととか、旅行会社への取り付け、現地取材などなど、こっからがめんどいんだよ。」
そう言うと、社長は私の方をガン見した。
「・・・私にすべて任せると?」
「そのとおり!依頼少なくしとくから、あと一ヶ月でよろしく!」
嘘だろおい。
こんばんは。作者です。
社長は実は、女社長です!
ウルフカットの美人です。




